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『プロメテウス』(PG12) ウェイランド社とユタニ社、合併前日譚

2012年09月02日 | 派手だった映画

原題:PROMETHEUS(PG12)
2012年・アメリカ(124分)
               
製作:リドリー・スコット、デヴィッド・ガイラー、ウォルター・ヒル
監督:リドリー・スコット
脚本:ジョン・スペイツ、デイモン・リンデロフ 
音楽:マルク・ストライテンフェルド
出演:ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロン、
   ガイ・ピアース ほか


鑑賞日:2012年8月24日 (川崎)

8月は、
『遊星からの物体X ファーストコンタクト』
『トータルリコール』
そして『プロメテウス』と、
勝手にSF映画祭りッ!”と決め込んで楽しみにしていた。
特に期待していたのは、
久しぶりにSF映画に戻ってきたあのR・スコット監督の『プロメテウス』。
しかも、監督初の3D作品!
これはぜひとも、「IMAXで観たい!!」と思い、

先行上映中も、はやる気持ちをぐっと抑え、耐えに耐え、
ついに24日、公開初日に109シネマズ川崎へと向かった。

「せっかくだから・・・。」と、奮発してエグゼクティブ・シートをゲット。
ソファーのようなゆったりした座席に腰を落ち着け、背もたれを倒し、
準備は万端!

「さぁ、どっからでもかかって来なさい!」とばかりに、3Dメガネをかけ、
いざ鑑賞!

果たして・・・

{各国のポスターの一部}

    

    

<ストーリー>

考古学者エリザベス・ショウは、パートナーでもあるチャーリー・ホロウェイ博士とともに、
人類の起源を探る発掘調査を続けていた。
2089年、スコットランドのスカイ島で3万5000年前の壁画を発見。
エジプト、マヤ、シュメール、ハワイ、バビロン、
それまでの発見同様、そこには、ある星を指し示す巨人の姿が描かれていた。
それらが意味するものは・・・
「(人類の創造主)エンジニアからの招待状!」
そう確信したエリザベスは、ウェイランド・インダストリーズに報告する。

巨大企業ウェイランド・インダストリーズは、
2078年からエリザベスやチャーリーらと契約し、
発掘調査をすすめてきた(プロジェクト・ジェネシス)。

エリザベスからの報告を受け、
目標とすべき惑星の座標を確定したウェイランド・インダストリーズは、
1兆ドルの資金を投入し、
かねてより進行中だったプロジェクト・プロメテウスの最終段階に入ることを決定した。

2093年、
ウェイランド・インダストリーズ製USCSS“プロメテウス号”が、
目標の惑星LV223へと近づきつつあった。
2年以上の航宙期間中、ひとりプロメテウス号の中で活動していたのは、
ウェイランド・インダストリーズ製アンドロイド “デヴィッド8”。
ミッション成功のため、重要な使命を担うデヴィッドは、
エンジニアとの邂逅に備え、古代の言語を学習するかたわら、
ハイパースリープ中の乗組員たちの見る夢に興味をもち、
夢を映像化し、覗き見ていた。


やがて、LV223に到着したプロメテウス号は軌道上で停止。
ハイパースリープ・ポッドから16名の乗組員たちが目覚めた。
女性監督官メレディス・ヴィッカーズのもと、
ミッションに関するブリーフィングが始まる。
冒頭、
すでに亡くなっているウェイランド・インダストリーズの創業者、
サー・ピーター・ウェイランドのホログラムによる訓示(『エイリアン』のBGMで登場!)があり、
続いて、指名を受けたエリザベスとチャーリーが、
WMCD(ウェイランド・モジュラー・コンピューティング・デバイス)を使い、
「この惑星には生命体がいる可能性があり、彼らを見つけ出すことが最大の目的だ。」
と説明する。
だが、ブリーフィング後、ヴィッカーズは二人を呼び出し、
なぜか生命体を見つけても一切手は出さないよう警告する。

準備が整い乗組員たちが持ち場に着くと、
ヤネック船長の指揮で、プロメテウス号はLV223への降下を開始した。
大気圏に突入し、雲を突き抜け、地表を望める高さまで降下した時、
チャーリーが、ナスカの地上絵を思わせる幾何学的な直線を見つけた。
着陸地点を定め、さらに降下するプロメテウス号。
その時、乗組員たちの目の前に、
ピラミッドを思わせる巨大な構造物、5つのドームが現れた!!

異星人の遺跡なのか!?

人類の創造主エンジニアはいるのか?

エリザベスとチャーリー、デヴィッドを含む調査隊は、
プロメテウス号が着陸するや、
ローバーRT01と、ATV/NR6 にそれぞれ乗り込み、
すぐさま一番近いドームへと調査に向かった。

何者かによって作られたドームの中へと侵入し、
洞窟のような通路を進む調査隊。
そして、ついにエリザベスたちは初めて異星人の痕跡を発見する。

エンジニアは、本当に人類の創造主なのか?
人類の起源探求は、驚愕と恐怖の真実へとエリザベスたちを導く!

                       
感想1:

いや~、IMAXの3Dは、やはり凄かった。
映像、サウンドともに大迫力。
スペクタクルな本作を観るには、うってつけ。

ちなみに、IMAXじゃない3Dでもう一度『プロメテウス』を観たけれど、
やはりその違いを感じてしまった。

未知なる宇宙へのロマン、未開の惑星での探査、
怒涛のサバイバル・スペクタクル。
ヴィジュアリストと呼ばれる監督の究極の映像美を体験でき、
ちょっと料金は高いけど、それだけの価値ありでした。


感想2:(以下は、ネタバレ的内容も含むので、鑑賞後にどうぞ。

いやはや、またとんでもない映画を作ってくれたものです。

まんまと、R・スコット監督の掌の上で遊ばされた気がします。
けっして悪い意味ではなく。

なんといっても、その発想力、スケール感、ディテールへのこだわり、
独自の世界観に圧倒された。
リアリティを失わずに、近未来をここまで構築し、緻密に描けるのは、

やはりR・スコット以外に考えられない。

とりあえず、
『エイリアン』のリメイク感も含め、
このスペクタクルなSFミステリーを、最後まで楽しみました。

とはいえ、
“エイリアンの前日譚”という入口から入るのと、
“人類の起源の謎解き”という入口から入るのとでは、
作品の印象が違ってくるし、
何より、物語の進行上あえて省かれた情報と、明かされなかった秘密が多くて、
鑑賞後、またまた謎を抱えてしまったのも事実。

まず、プロメテウス号が着陸した惑星はLV223であり、
エイリアンでノストロモ号が着陸したのはLV426。
つまり、まったく別の惑星であり、前日譚と呼ぶには、
年数が開きすぎていた。
人類の起源の謎解きという点でも、全てが明快に提示されたわけではない。

なんとも、落ち着き所がなく、モヤモヤした感じが無きにしも非ず。


だからこそ、この作品は、観終わってからが始まりなのかもしれない。
あれこれと考えださずにいられないし、
想像を広げざるを得ない。

そのためのヒントは、ネット上にも用意してある。
たとえば、巨大企業ウェイランド・インダストリーズ
『エイリアン』シリーズで、その名前だけは度々語られてきたが、
会社そのものが前面に出てくることはなかった。
それが、今作ではついに創業者が登場。
エンドクレジットでも、最後にロゴが登場したように、
2012年10月11日に、この会社はすでに設立されたことになっている。
HPも開設されている。 

HPでは、社史やプロジェクト、製品の紹介、投資家情報、採用情報、
人類が入植している惑星の情報・・・等々、
細かく作り込まれた設定を見ることができ、とても面白い。
要チェックは、若かりしウェイランド社長(ガイ・ピアースの顔出し)の
2023年TEDでのスピーチ
(実際のTEDは、NHK・Eテレで毎週月曜午後11時の番組で放送している。

ウェイランド社長は、
『アラビアのロレンス』のマッチの火を指で消すシーンから語り始め、

プロメテウス神話、人類のテクノロジーの進化について語り、
そして・・・!!


遊び心で、デヴィッド8の予約も可(笑)⇒こちら



監督自ら語ったところによれば、
1兆ドルの資金を投入したプロジェクト・プロメテウス失敗により、
“ウェイランド・インダストリーズ”は、
“ユタニ・コーポレーション(日系企業)”と合併するそうだから、
いっそのこと、
“ウェイランド・ユタニ・コーポレーション”のクロニクルという視点で観ると、
『エイリアン』シリーズの前日譚として一番しっくりくるのかもしれない。(笑)

また、監督曰く、
“エイリアンは、
  ハリウッド大作の予算で作られた残忍でB級ノリのSFホラー。

 プロメテウスは、エイリアンとブレードランナーの中間、
 哲学的なテーマを内包したSFミステリー”
(週刊文春)

だそうだ。

う~~ん・・・、
哲学的テーマには、一朝一夕に答えが出せない。

衝撃度:★★★★★★★★★★★★
興奮度:★★★★★★★★★★★★★★★★
エイリアン度:★★★★★★★★★★★
考えすぎると夜眠れなくなる度:★★★★★★★★★★★★★★★★★
パンフレットを買って読むべき度:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

鑑賞後の総合評価


鑑賞後、パンフレットを買った。
広島大学大学院生物圏科学研究科・長沼毅准教授のコラムは、とても興味深く、
必読の価値あり。


間違いなく、
ブルーレイ・DVD化の時には、かなりの量の特典映像があると思うし、
やれ、ディレクターズ・カット版だの、
ファイナル・カット版だのが発売されそうな予感が!?


追悼:
去る8月19日に、
R・スコット監督の弟、トニー・スコット監督が自殺により亡くなった。
手術不可能な脳腫瘍と診断されたからとも言われているが、
奥さんは否定。
遺書にもはっきりとした理由は記されていなかったようだ。
享年68歳。
数々の作品で楽しませてくれた監督の冥福を祈りたい。


 

 

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