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『のぼうの城』 郷土愛も感じたエンターテインメント時代劇を堪能

2012年11月08日 | わくわくした映画

原題:のぼうの城(G)
2010年・日本(145分)
               
製作:久保田修
監督:犬童一心/ 樋口真嗣
脚本:和田竜 
音楽:上野耕路
出演:野村萬斎、佐藤浩市、山口智充、成宮寛貴 ほか


鑑賞日:2012年11月2日 (渋谷)

お見事な戦でござった!!
感服つかまつった!

もともと脚本でスタートした物語を、
映像化不可だからノベライズしたところ、大ベストセラーに。
そのヒットを受け、結果的に映画化したというなんとも珍しい作品。

<ストーリー>

豊臣勢 vs 北条勢
秀吉による天下統一目前の決戦を前に、
この戦で配下の石田三成に軍功を上げさせておきたいと、
秀吉は北条方の枝城のひとつ、浮き城と呼ばれる忍城に、光成を向かわせた。
2万人の三成勢対500人の忍城勢。
数の上でも勝敗は明らか。しかも、忍城側は密かに秀吉に内通の意を伝えていた。
全てが手筈通りに進めば、お膳立て通り開城となり、光成は楽々と手柄を上げられるはずだった・・・。
ところが!!
相手がすでに内通していることも知らず、秀吉のような大がかりな戦をしたいと願う三成は、
わざと忍城に傲慢な使者を向かわせ戦へと仕向ける。
使者に対面したのは、でくのぼうを意味する爐里椶ν″と領民から呼ばれる成田長親。
城代として留守をあずかり開城を言いつかりながら、使者に腹を立て、
「戦いまする」と、合戦を宣言してしまったから、さぁ大変。
三成の思惑通り戦となったが、それが誤算。
ここに、三成対のぼう、歴史に残る予想外の戦がはじまる・・・。

原作も読んでいたので、映画化が決まった時から楽しみにしていました。

期待通り!!
もともとシナリオだっただけあって、見事な映画化!
2時間25分があっという間でした。

スケール感も、文句なし。

これは、映画館で観ないと損をすると思いました。

中でも、一番の見せ場は、やはり水攻めのシーン。
決壊させ、大量の水が怒涛となって押し寄せる様は、まさに大迫力!!
映画ならではの醍醐味を実感。

だが、同時に、やはり津波のイメージが重なって見えたことも事実。
「これは、人によっては胸が痛むかもしれない」と思いながら見ていました。

もともと、昨年公開予定だった本作が公開延期になった事情も、
そのあたりにあったようで。


オフィシャルサイトでも、『ご鑑賞に際してのお知らせ』として、
猖椡撚茲蓮∪鏐饂代の史実に基づいた物語です。

  本編終盤におきまして、
  実際に戦国時代に行われた戦術の一つ、
  水攻めのシーンがございます。

  ご鑑賞にあたりましては、
  予めご了承いただきますようお願い申しあげます。″

とわざわざ記してあるのは、まだ3・11から1年半ほどしか経過していないからだろう。

それでも、この作品が公開されたのは良かったと思えるし、
むしろ、だからこそ公開する意味があったと鑑賞後には思えた。
この物語は、乗り越え難きを乗り越えていく物語でもあるのだから。

そして、この物語の裏の主人公ともいえるのは、農民たちではなかっただろうか。
武士の都合や戦に翻弄されても尚、そこから立ち上がる。
土地に根差して生きる者たちの芯の強さ、たくましさも、描かれていたように思えました。

郷土の歴史と誇りを失わず、次世代へと受け渡していく。

エンドロールで流れる現在の行田市と子供たちの映像を見ながら、
ぼくはこの作品に込められた郷土愛もまた感じていました。

笑いもロマンスも、スペクタクルもあるエンターテインメント時代劇。
堪能しました。

野村萬斎だからこその“でくのぼう”ぶり:★★★★★★★★★★★★★
佐藤浩市の安定感:★★★★★★★★★★★★
成宮寛貴&グッさん、グッジョブ!:★★★★★★★★★★
上地くん、惜しいなぁ:★★★★★★★★★
張った声が一番通っていたのは、山田孝之だった:★★★★★★★★★★★★★★★

鑑賞後の総合評価:

                

本作で唯一残念だったのは、ナレーションだった。
TBS開局60周年記念作品だったとはいえ、
時代劇作品に語りではなくナレーションというのも不似合だし、
アナウンサーを使うことにも違和感があった。
たしかにテレビの『水戸黄門』でもナレーションをしていたけど、
お茶の間で見るテレビ番組と、スクリーンで観る映画作品ではスケールが違う。
残念ながら不釣り合いな喋りだったし、
本作唯一の人選ミスだと思った。

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