こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

良いお年をお迎えください。

2010年12月30日 | 仏教

まったくもって、おさぼりブログで申し訳ありません。
・・・と反省しつつもすっかり年の瀬。
こんな調子ですがお許しください。

さて、来年は卯年。
卯という字は左右対称で、
門柱と開いた扉を表しているそうです。
閉じていた世界を切り開き、力強く突き進んでいくという、
そんなイメージです。
根っこがグングン茂ってはびこっていきますが、
でも、うっかりしますと、茂り過ぎた根っこはもつれたり根腐れしたりします。
エネルギッシュに突き進んでいくことはすばらしいことですが、
それだけに犠牲も出てしまう。
そこで必要になってくるのが、「自重」する心。

新しく切り開き突き進んでいく年、そして、自重を忘れない年。
そんな一年でありたいと願います。

                           合掌

 

コメント (1)
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一億円の宝くじに100万回連続で当たったのと同じ確率

2010年12月01日 | 仏教

今年も、たくさんの菊が玄関先と本堂入り口を華やかにしてくれています。
吉沢さん、豊田さん、内山田さん、ありがとうございます。


生き物が生まれる確率は、
一億円の宝くじに100万回連続で当たったのと同じくらいすごいことだと、
遺伝子を学問とする方々はおっしゃいます。

時として、エリートと呼ばれる人や天才、秀才に生まれた人をうらやましがったりしますが、
そんな人たちも、その立場は立場でたいへんだったりするのかも知れません。
きっと、凡庸に生まれた私たちには解らない苦しみがあるにちがいありません。

いずれにしろ、私たちはこの世に生まれてきただけでも、
この自然界で大変な偉業を成し遂げていると考えた方がいいでしょう。
今、ここに自分が生きているということはまさに奇跡中の奇跡、
素晴らしいことなのだ!と自覚するべきなんですね。
今この世に存在して、生きているだけでも大変な奇跡。

実は仏教では、遺伝子の学問が始まるはるか大昔から、
このことは強く説かれていました。
あらゆる角度から、今ある命の尊さを示していきます。
その自覚次第で、生き様ががらりと変わっていく。

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