こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

印山寺梵鐘の序

2012年02月22日 | 仏教

この印山寺梵鐘も、明治の廃仏毀釈という混乱を免れてきた什物。
1714年鋳造。
平成の世の今も、毎日欠かすことなく鳴り響いています。

側面には、この梵鐘の由緒が彫られています。
さて、がんばって読んでみましょうか。
判読できる方が読んでいらしたら、
なにとぞご教導をお願い申し上げます。

まずは、原文を掲げます。

肥之前州平戸印山寺鐘銘並序

奥有精舎号印山寺前之太守信公

法名印山道可居士之遺址也爾来多

更歳月矣叢龍居之臥雲継軌瑜伽之

妙業唯鎮護国家而利有情方其磬聲

徹暁持誦接宵経耳澄心絶塵割愛今

欠一梵鐘故鎔鋳之以荘厳 遺址之

法林兼報四恩洪徳而己
 

(これより日本的読みくだし)

  肥の前州平戸印山寺の鐘銘並びに序

奥に精舎有りて印山寺と号す 

前(さき)の太守信公の法名 印山道可居士の遺址なり

爾来 更に歳月を多くす 叢龍(四海竜王)は之に居し

臥雲は軌を継ぐ

瑜伽(ゆが)の妙業(真言密教の修法)は 唯国家を鎮護し有情(国民)を利す

方に其の磬聲(梵鐘の音)は暁を徹して誦を持し宵に接す

経耳は心を澄まして 塵(煩悩)を絶つ 割愛

今 一つの梵鐘を欠くが故に  鎔鋳し之を以て荘厳す

遺址は之 法林(寺院・僧堂)と 四恩洪徳に報いるを兼ねん

 

なんだかわかったようなわからないような箇所がたくさんあります。
乞う校正!!

えと、次回は、銘文の部分。チャレンジです。
・・・銘に曰く・・・  そうです、まるっきり漢詩です。
物理の次に苦手な分野。

 

 

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