たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

久しぶりのCBT(認知行動療法)

2014-03-23 17:51:06 | 認知行動療法
やっと春らしくなってきましたね。

大雪で延期になってしまった勉強会が3月に開催されました。
2回に続けて認知行動療法(CBT)です。

今回は、臨床の現場からということで、クリニックでCBTを用いて、クライエントと関わっている先生にお話を伺いました。事例の具体的な内容は、やはり開示できませんが、CBTの有効性を実感しました。

CBTは介入と教育的要素が強いイメージでしたが、(クライエントに質問ぜめ?的な←おおげさ)もっとも重要なのは、共同作業であるということです。クライエントとカウンセラーがひとつのチームになり、問題に向かって一緒に解決していく姿勢です。

各疾患ごとに治療パッケージというものがあって、大筋の構造化はできているものの、面談の中で、問題の整理や目標などを無理のないよう一緒になって設定するそうです。そこには、ラポール形成(信頼)が必須ではありますが、クライエントが納得して、積極的に治療に向かえるだろうなと感じました。
そしてホームワークを用い、実生活に落とし込む、ということで治療効果が高いのだと思いました。

ホームワークでは、ちょっと頑張って行動してみる事や、毎日こういう行動を続けてみる…等々のプログラムによって(もちろん無理はしないで)行動する前と後の自分の変化に気づき、歪んだ認知にも気づいていきます。

CBTも、もちろん「今、ここ」を重視します。でも認知は過去からのものだったり、未来をも歪んで認知してしまうということで、過去も未来も合わせての今、ここの問題に焦点をあてて解決を図っていくものだそうです。

認知は人それぞれ違います。
自分と違う認知の人を否定するのは簡単ですが、最近、私のくせになっている投影からすると、違う認知も自分の中にあるもの…として考えてみる…~それは受け入れがたい事も多々ありますが、それこそ、ホームワークとして実生活に落とし込みたい(笑)
確かに自分の中に受け入れてみると、否定がなくなる実感はあります。

昨年受講した、第3世代の認知療法マインドフルネス。今ここだけ、呼吸だけに集中する…またここに興味が…

問題を整理する~認知行動療法~

2011-06-26 16:10:23 | 認知行動療法
人は、何か問題に直面した時にどうしても感情が先にたって冷静に考えられないことが多いと思います。
問題を整理してみるということは、分けて考えてみるということです。

先週の勉強会です。
今回は、認知の歪みをどうみつけるか、ロープレを中心に認知行動療法の基本である「CBT基本モデル」を活用し、問題を分けて考えてみました。

先ず問題となっている
1、状況を把握(具体的な事実)
2、その状況での気分や感情はどのようなものか。
3、その時にとりがちな行動はどのようなものか。
4、身体症状はどんなものか。

その中からどこかに認知の歪みがないかをさがしていきます。
これは、クライエントに対するアプローチですが、自分自身のイヤな体験でも応用することができます。
このように問題を分けて考えてみると、冷静に客観的に問題をとらえる事ができ、心の整理がついていく感じになります。

その中で「コラム法」の、宿題がだされました。
参加者それぞれの不快感情があった出来事を以下のように分析してくるというものです。

「コラム法」

1、状況(不快感情のもとになった出来事)
2、感情の程度(その時の不快感の程度10~100%であらわす)
3、自動思考(その時に浮かんだ考えやイメージ)
4、認知の転換(自動思考に対して適応的な思考)
5、認知転換後の感情の程度(10~100%であらわす)


なにかイヤな事があった時は、コラム法が有効です。
順番にそって何かに書いていきます。
3、の自動思考までは、そのままの感情を書いていけばいいのですが、
4、転換は、他に違う考え方はないかと考えます。

どうせ悩むのであれば、違う考え方を一生懸命考えた方が、気分がよくなるはずです。

自分の思考のくせ~認知行動療法~

2011-05-23 16:24:19 | 認知行動療法
自分のことは自分が一番よく知っている…本当でしょうか?

認知行動療法でいう認知とは、物事に対する自分の考え方や受け止め方ですが、
人それぞれ違います。

イヤな感情を持つ時、自分がどういう認知をしているか・・・
なんて自分なのに実はわかってないと思うのです。

イヤな感情とは、「本当の自分とは違うよ」ということを教えてくれている機会です。
そこに自分の気づいていない認知が隠れています。

イヤな感情が起こるとき、どんな考えが浮かんでいたのか・・・
ふと浮かんだ考えを「自動思考」といいます。
私は「考え方のくせ」と思っています。「くせ」ならば直せるのではないかと…

そしてそのふと浮かんだ「自動思考(くせ)」を考えてみます。
この考えは自分にとってなにかいいことがあるのか…
イヤな感情を引き起こすのであればいいことではないですよね。
だとしたら違う考え方ができないかどうかを考えてみることです。

たとえば、イライラする相手がいるとします。
相手の行動にイライラする時は、「なんでこの人は…」という気持ちになるでしょう。
でもその相手は自分をイライラさせようとして行動しているのでしょうか。
わからないのかもしれない、気がつかないだけかもしれない…

そう考えを変えると、イライラはどうなっているでしょうか。
パーセンテージでいうと、どのくらい減っているか、増えているかを
スケールを使って感じます。

イヤな感情は、そのままほおっておいたり、逃げたりしていてもなくならない・・・
「くせ」ならば、また同じ感情になるでしょう。
まして、その気持ちを抑えつけてしまうとどんどん大きくなっていきます。

イヤな感情は、本来の自分、または、楽に生きる方法に気付くせっかくのチャンスです。
そして、「くせ」は無意識にしてしまうものです。やはり自分では気付きにくいもののようです。
リラックスした時に、イヤな気持ちになった時に何を考えていたのか振り返るだけでも変わっていくと思うのです。


認知行動療法入門-1

2011-02-08 18:52:46 | 認知行動療法
今週の勉強会。
久しぶりの認知行動療法でした。
産業カウンセラー協会の講師でもある根本宣夫先生の講義です。

認知心理学での認知とは、「人が自分を取り巻く世界をどのように認識し、その世界についての知識を獲得し、いかに活用できるか」ということを研究する学問です。
と~言っても、難しいですね。

人の認識はそれぞれ違いますよね。
たとえば、「雨が降る」という自然現象に「あ~いやだな」と思う人もいれば、
「・・・がなくなってすごいラッキー!」とか思う人もいます。
「雨降ったってぜんぜん関係ない」なんていう人もいると思います。

同じ出来事でも、それぞれ意味付けをして考えます。
その人、それぞれの意味に変換する考えを一般的に「枠組み」心理学では「準拠枠」とよんでいます。
難しい言葉ですが、それぞれの人から見た「目の前の世界」ということでしょうか。

わかりやすくいうと「思い込み」のようなものです。
そこに思考や感情や行動が現れます。
認知行動療法では、それを「スキーマ」と呼びます。

自分の「枠組み」からみた周りの世界が、心を安定するものならよいのですが、苦しい思いをするとすれば、どこかに「認知のゆがみ」があるということです。
これはなかなか自分では気づけません。

それに気付いて、認知を良い方向に導くのが、認知行動療法です。

3つのワークをしましたが、自分の「思い込み」に気づき、びっくりでした。
だいぶ、多角的にものを見れるようになったと思ったんだけどな~

脳が無意識に自動的に考えることは、なかなか気がつきません。
自分では考え付かない、ちょっと違う見方を仲間とシェアするのって非常に有効です。

これには、自分の思いばかりを主張するのではなく、素直に受け入れてみる姿勢が重要です。
もしかしたら、認知のゆがみが「思い込み」となっているかもしれませんから…

認知行動療法

2006-02-24 08:13:27 | 認知行動療法

荒川静香「金メダル」やった~~!!

昨日は、シニア情報生活アドバイザーの資格更新の講習会でした。
産業カウンセラー合格後、はじめてお会いしたので、同期の皆さんにおめでとうを
いただきほんとうれしかったです。
takaさんから心理系の本を2冊もいただきありがとうございました。
お祝い会もしてくださるって。なんて私は幸せものでしょう。

今週はちょっとハードで。。。
月曜日には、勉強会に出席してきました。
今回は、認知行動療法でした。カウンセリングのひとつの理論です。
人が、それぞれ自分の持つ、物の受け取り方、まわりをどう見るかという認知によって考えや、行動、感情が影響をうけるのです。
物の見方って、ひとりひとり違いますよね。似たような見方の人もいますが、おそらくまったく同じではないはずです。
問題を抱えている人は、歪んだ認知をもっているというのです。その、歪んだ認知をみつけ、そこを修正していこうとするのが、認知行動療法なのです。

私達が学んだロジャースの来談者中心療法とは、少し違い、カウンセリングの中で効果的に介入した質問をします。それには勿論、傾聴によって信頼関係を作ってからですが。。。

物事には表裏があります。クライエントの歪んだ認知をみつけたら、カウンセラーは違う見方を提示して、こんな考え方にしてみると、どんな感じがありますか?というような事を聞いていくのです。そして、最初にクライエントが持っているイヤな感情を何%くらいかを考えてもらい、違う見方の考え方をした時には何%くらい減りますか?というような質問をなげかけていきます。そしてパーセンテージが減っていくような考え方をクライエントに選んでもらい、その考え方を実際の生活で試してみてもらいます。試したらどうなっていったか、それを次回のカウンセリング時に話してもらいます。それを繰り返し、歪んだ認知を修正していこうとするのです。

認知行動療法は、だんだんと広まっていっていると聞きましたが、この方法は、クライエントにとって、分かりやすい方法であると感じました。
ただ、カウンセラーにとっては、色々な見方をできないといけない事、多くの経験が必要となるのではないかと思い、理論や勉強ばかりでなく、人間として自分を高めることが重要です。そっちのほうがむずかしいな~
ふ~~まだまだだな~