コメちゃんの悪性リンパ腫闘病日記

悪性リンパ腫になってからの生活の様子と病気についての考え方を書いていきます。

糖質制限についての考察

2016-10-30 22:52:32 | 日記
いよいよ糖質制限について考察してみる。
糖質制限についてインターネットで調べてみると
糖質制限肯定派の方と糖質制限否定派の方がおられて
結構そこ彼処で火花を散らしている。
双方の主張を理解した上で
自分なりに糖質制限について考察してみた。
まず栄養素としての糖質を考えると
体を作る材料としての糖質が必要である。
細胞膜表面の糖鎖
ATPなどのヌクレオチドの構成成分であるリボース
ビタミンCのアスコルビン酸
グルクロン酸、ヒアルロン酸など多くのものが
糖あるいは糖由来のもので
体を形作るのに使われている。
体の構成成分比率を見てみると
水が60~70%
タンパク質が15~20%
脂肪が13~20%
ミネラルが5~6%
糖質が1%となっており
他の栄養素と比べて糖質の割合は少ないものの、
先に挙げた糖あるいは糖由来のものが体を形作るのに必要となる(やはり必須栄養素)。
エネルギー代謝に関しても
糖はエネルギー代謝の根幹を成すもので
体は酸素が無い場合は糖を異化しての嫌気呼吸(グルコースから乳酸)
酸素が有る場合は好気呼吸(糖の嫌気呼吸からのピルビン酸を経てTCA回路,電子伝達系、ATP合成酵素)
また脂肪酸のβ酸化からのアセチルCoAを経ての好気呼吸(ケトン体代謝もこれに入る)
などのエネルギー獲得方法を
その時の状態に合わせて選んで使い分けをしている。
例えば筋肉(骨格筋)では
短時間の運動(酸素が無い)では糖の嫌気呼吸(あるいはクレアチンリン酸機構)が採用され
長時間の運動(酸素が有る)では糖の好気呼吸あるいは脂肪酸からの好気呼吸が採用される。
このように体はその時の状態に合わせて、
色々なエネルギー獲得方法の中から適切な方法を選んで対応しているのであって
例えばケトン体代謝だけでは色々な状況に対応できない(嫌気状態に対応できない)。
心臓は普段(酸素が有る)のエネルギー源は脂肪酸(ケトン体含む)の割合が多いが
虚血(酸素が無い)になると糖の割合が増える(嫌気呼吸も出来る糖を多くしているのでは?)。
これらの事から、糖の摂取量を考えると
体を形作り維持していけるだけの量プラス
体を動かし維持していけるだけのエネルギー源としての量が
糖の最適1日摂取量であると言える。
食事と食事の間の、糖がある程度消費された状態は一時的な飢餓状態と言えるので
アラニンなどのアミノ酸からの糖新生が肝臓でなされて、血中に糖が供給される。
しかし糖新生はエネルギー(6ATP相当)が必要であり、筋肉も溶かされるので
身を削る、どちらかと言えば非常事態の方法である。
エネルギーを使って(身を削って)糖以外のものから糖をつくるより
最初から糖を摂取した方がエネルギーの節約になるのでないかと思う。
2014年3月に世界保健機関(WHO)は
「1日の糖類(単糖類と二糖類)の摂取量を25g以下に制限すべき(この根拠が分からない)」
と発表した。
もしかしたら、これが先程から言っている糖の最適摂取量かもしれないが
従来から言われているカロリー制限食の糖質270gとは
余りにもかけ離れているため合点がいかない。
この辺りをはっきりさせて欲しい。
結論として、糖の摂取量は「体を形作りそれを維持できる量プラス、体を動かし維持出来るエネルギーを
得ることが出来る量(少し余って中性脂肪として貯え、糖の足りない時にこれを使う)」が
1日の最適糖質摂取量だと思う。
標準体重よりも少しぽっちゃりタイプの人の方が長生きすると言われているが
そういう人はこれが出来ているのかもしれない。
肥えている(中性脂肪が多い)人のダイエットには糖質制限は向いていると思うが
運動をしないで糖質制限だけで痩せようとするよりも
やはり運動で消費カロリーを多くして脂肪を燃焼させる方が
健康的なダイエットだと思う。
また脂肪や筋肉のない人、糖尿病で薬を飲んでいる人、脂質代謝異常のある人、悪液質の人は
糖質制限は危険なのでやめた方が良い。
獣か鳥か分からない「コウモリ」的な考察となってしまったが
現時点ではこれが精一杯のようである。
もう少し知識が深まってから、また考察してみよう。
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4 コメント

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突然すみません (kohaku)
2016-11-13 12:33:20
臚胞性リンパ腫の診断を受けました
12月の末に 抗がん剤治療の1回目を
受ける入院をする予定です

ケトン食が良いと ネットにあったので
実践してみようかと思い
色々 ネットをみている時に
こちらのブログに 訪れました

臚胞性リンパ腫には ケトン食が
効果があるのかという疑問があり
かと言って ブログ主様のような
専門知識は皆無です

現在は 首の右側面に目立つシコリがあり
PETCTの結果
左鼠径部 右骨盤内 両脇にもシコリが
あるらしいのですが

どこかが痛かったり
具合が悪いと言う事がありません

生検の為に 首のシコリから細胞を
取る手術をした後に
右肩が上がらなくなって
鎖骨の方まで痛むようになった位です

それ以外は
何も症状らしきものがありません

食生活の改善などで
抗がん剤治療にも 相乗効果があればと思い
ケトン食を 実践してみようかと思ったのですが
素人が生兵法でするものでは無いのでしょうか?

担当の血液内科の先生に相談した方が
良いのでしょうか?

突然 不躾な質問ばかりですみません
kohaku様へ (コメちゃん(ブログ主))
2016-11-14 00:41:23
突然の濾胞性リンパ腫の診断で、さぞご心配のことと思いますが、B細胞性濾胞性リンパ腫は抗癌剤の分子標的薬のリツキサンが良く効くので、標準治療のR-CHOPなどで部分寛解を得やすいと思います。
悪くなる時も低悪性度で年単位でゆっくりと経過するので、慌てず先生を信じてじっくりと取り組みましょう。
副作用はある程度は仕方がない事なので、あまり気になさらない方がいいと思います(髪が抜けても命は取られない)。
食養の考え方は色々あって、ケトン食もその一つですが、個人的には今の糖質制限の考え方が余りにも行き過ぎているような気がします。
体を形作るのに必要な量と体を動かすのに必要な最低限のエネルギーを得る為の量はどうしても必要な糖質の量だと思います。
それがどの位の量なのかは、私も手探り状態なのでお役には立てませんが、糖質をほとんど摂らずにケトン体代謝に替えていくのは、まだ分かっていないことが多すぎて(長期的には)危険な気がします。
栄養素の中で糖が必要ではないという説(糖新生で賄える)はあまりにも馬鹿げた(自然ではない)考え方です。
エネルギー源に関しても、私たちは普段から時と場所(体の)に応じて糖質(嫌気呼吸)糖質(好気呼吸)脂肪酸・ケトン体(好気呼吸)を使い分けているので、ケトン体だけで良いというのは理屈に合いません。
現代人はほとんどの人が糖質過剰なので糖質を制限して適正な量にしましょう、というのは大賛成です。
またタンパク質や良質の脂肪酸を十分摂ることも賛成です。
不足がちなビタミンや鉄を十分摂るのも大事だと思います。
しかしどんなに体に必要なものでも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。
不足がちな脂溶性ビタミンや鉄(女性は不足が多い)、亜鉛なども過剰症には注意しましょう。
西洋医学(抗癌剤治療)にしろ代替医療(ケトン食も含む)にしろ、身体にいい面と悪い面を持っています。
抗癌剤は癌細胞をやっつけてくれますが正常細胞も影響を受けます(基本的に細胞分裂を阻害します)。
ケトン食は癌に栄養を与えないかもしれませんが、糖由来のオキサロ酢酸がなければATPを作れませんし、嫌気状態に対応出来ません(好気呼吸なので)。
それらを理解した上で、どの治療法を採用するか決められて、免疫力(治癒力)が落ちたり、体力が落ち(筋肉が落ちる)ないようにしましょう。
早速のお返事 ありがとうございます (kohaku)
2016-11-14 13:01:46
あれから 私自身も 色々 ネット内を
ナナメ読みしてみたのですが

やはり ケトン食には賛否両論
食事療法自体も 色々あって
確立はされていないんだなー
と 素人判断ですが 思いました

ケトン食に関して
私も 自然じゃ無い所が
何だか 引っ掛かる感じがしていたのですが
実際 抗がん剤に対する知識も見識も
持ち合わせていないので
抗がん剤の投与に対する不安から
代替的な 発想で つい食事療法に
飛びつきかけました

個人的な事ですが
私にはまだ扶養しなければならない
家族がいます
私しか 稼ぎ手がいないこの生活で
治療費を賄うためには
仕事を続けて行く事も 命綱なので
身体が動く限りは 働き続けたいです

病気になってしまったのは
自分の生活習慣に 誤りがあったから
自業自得なのかもしれませんが
まだ もう少し
自分の脚で立っていられる期間が必要です

抗がん剤の副作用の事が
(髪の毛意外にも)不安なのは
仕事を続けられなくなる事と
家族に迷惑を掛ける事に対する不安です
ある意味 死ぬ事よりも怖いです

病気になった途端に
焦っても仕方ない事なのに
こういう時って 本当に
人って 騙されやすくなりますね
というより
自分から 騙されに行ってるんですが(笑)

見ず知らずの
通りすがりの 失礼な私に
丁寧な返信を下さり ありがとうございました

今さらですが
バランスを考えた食事を
自分なりに考えて
出来る範囲で 心掛けて行こうと思います
kohaku様へ (コメちゃん(ブログ主))
2016-11-15 03:24:01
私の場合は悪性リンパ腫が骨盤内にできたので、生検の為の手術が開腹手術でした。
「何で病理検査(確定診断)の為にお腹を切らなあかんねん!」と思いましたが、後の抗癌剤治療を効果のあるものにする為に、しぶしぶ承知しました。
細胞を取るのに4時間かかって結構大変でした。
首の辺りの手術で済んだのならラッキーですよ!。
あれこれ思い悩んでも病気はよくならないので、この際家族にも甘えて(治療費が結構かかりますが仕方ない)、家族皆で病気を治すように前向きに取り組みましょう。
抗癌剤治療はおそらく6クール~8クールだと思いますが、最初の1クール目は副作用などをみる為に入院します。
それは仕方ないと思います。
制吐剤も最近の薬はよく効くみたいで、食事も普通に出来ました。
ただ好中球減少には十分注意して下さい。
食養に関しては糖質は過剰にならないように注意して、タンパク質(ビタミンCを摂るとタンパク質を強くする)を十分に摂って、EPAやDHAなどのω3脂肪酸を多く含む油を摂って下さい。
エネルギー不足とか貧血にならないようにするにはビタミンB群と鉄を摂って下さい。
ステロイド(抗癌剤としても使う)で骨が弱くなりやすいのでタンパク質とカルシウムとビタミンD(太陽光で活性化)、ビタミンKを摂って下さい。
抗酸化の為にはビタミンC,ビタミンEなどを摂って下さい。
亜鉛、マグネシウムも酵素活性の為には不足しない方がいいと思います。
ここまで述べたことは健康な人が癌予防しながら、健康を保つ為にはいい事だと思います。
しかしすでに癌になってしまった人が食養を考えると少し意味が違ってきます。
例えば抗酸化物質を多く摂ればいいとも言えなくなってきます。
癌をやっつける(外科手術ではなく)には癌の酸化ストレスを高めることが一つの方法ですが、癌細胞も正常細胞と同じように酸化ストレスに対して抗酸化物質のグルタチオンを高濃度にするなどして抵抗します。
このままだと放射線治療や抗癌剤が効きにくくなるので、癌細胞のグルタチオンを枯渇させるなどして癌細胞の抵抗を削ぐ必要があります。
グルタチオン生成にはグルコースから作られるATPが必要ですし、還元型に戻すのにグルコース解糖系の分岐経路のペントース・リン酸経路で作られるNADPHが必要です。
つまりグルコースを利用できなくすることによってグルタチオンを枯渇させ、癌細胞の抗酸化力を削ぐのです。
これが糖質制限・ケトン食が癌に効くという意味です。
当然正常細胞にも影響があります。
高濃度ビタミンC点滴も癌細胞の酸化ストレスを増して癌細胞を死滅させるということでは意味合いは同じです。
前回西洋医学(抗癌剤)も代替医療(ケトン食含む)もいい面と悪い面を持っていると言いましたが、まさにこれがそれに当たります。
癌細胞を死滅させるような方法は必ず正常細胞にも影響があります。
残念ながら癌細胞だけを死滅させ正常細胞は無事というような都合のいい話は今の所ありません。
免疫療法などもありますが、それだけで癌が治るという所までは行っておらず、他の方法と併用して少し効いているかな、という位です。
後はそのやり方のメリットとデメリットを比べて、メリットが勝っていると思えばやればいいのです。
最後は少し希望を削ぐような話になりましたが、私は西洋医学の抗癌剤治療を受けて、今の所は普通に生活出来ています。
出来るだけ知識を深めて、周りのいいかげんな情報に惑わされないように、じっくりと取り組めば延命できると信じていますので、お互いに頑張りましょう。
何でもお聞きになりたいことがあれば、お答えしますので、いつでも聞いて下さい。

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