北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

細いロープの上の現代社会

2016-12-27 23:55:55 | Weblog

 

 もうニュースにするにも疲れた札幌の大雪事情。

 札幌市では運搬排雪を前倒しして実施すると決めたようですが、目に見えて交通事情が改善したようには見えません。

 市当局にしてみると、運搬排雪はなにしろお金がかかるので、できればやりたくありませんし、するにしてもできるだけ時期を後ろへ先延ばししたいところ。

 しかしそれも程度問題です。こう雪が多くてはいつまでも交通がマヒしてしまうので背に腹は代えられなかったというところでしょうか。

 ところがある事情通に伺うと、「札幌市の運搬排雪はまだ簡単には進まないと思います」とのこと。

「え?どうしてですか?」
「それはですねえ、ダンプトラックが足りないんですよ」

「やっぱり。そうなんですか」
「ええ、例年だとこんなに早く札幌で運搬排雪が始まってダンプが必要になるとは思っていないので、年内は札幌市外とか道外とかで仕事を入れていて、そう簡単には戻ってこられないんです」

 これもやはり、札幌には通年で安定した仕事がないから外へ行かなくてはならない現実なのです。

 そもそもインフラやインフラを維持する力、というものももはや潤沢には備わっていない希少な資源。バランスをとりながら効率的に使えなければ、簡単に余剰や不足が生じてしまいます。

 お店に商品が並んでいるのを見て、世の中には品物が潤沢にあると思うのは、しばしば間違っていることがあります。

 なぜなら、お店の商品棚は、どれくらい売れそうかを的確に予想して、売れた分を適切なタイミングで補充するようなマーケティングと物流の精緻なシステムで支えられているからです。

 だから、工場が被災したり道路が閉鎖したり、通信が途絶えたりするとたちまちそんな物流システムが機能しなくなってしまいます。

 これを『便利な時代になった』、とみるか、それとも『脆弱な世の中になった』とみるでしょうか。現代社会は細いロープの上を渡っているかのようです。

 
 さてさて、こと雪対応に関しては、脆弱な時代になりかけているかもしれませんね。がんばらなくては。

 

 

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