北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

北海道の旅をわたしたちの日常に

2016-11-29 22:30:57 | Weblog

 

 先日11月29日の北海道新聞朝刊「道央ワイド」の紙面に、北海道宝島旅行社の鈴木宏一郎さんが紹介されていました。

 10月13日に開かれた「SAPPOROベンチャーグランプリ2016」での基調講演の内容の紹介という形ですが、鈴木さん自身もかつては大企業から転職をして、北海道の魅力を伝えるための起業をした方です。

 彼が設立した北海道宝島旅行社は、北海道は宝の島だ、という信念に基づいて、大きな旅行会社が携わっていないようなニッチなアクティビティをこつこつと開拓し、現地でのガイドや事業者、協力者を少しずつ広げ、それらのアクティビティを旅行者への商品として売る、というところがポイント。

 最近は通訳案内誌の会社「H-SEG」もつくり、外国人観光客のガイドへの備えを着々と進めています。

 記事の中で鈴木さんは、「田舎体験、文化体験、冒険、これが北海道観光のキーワード」であると言っています。

「新しいテーマパークを作るのではなく、地元の歴史、文化、基幹産業、日々の生活を有料で体験させる(ような)取り組みを増やして、リピーターの増加や滞在時間の延長につなげましょう」そして「地元にとっては日常でも、観光客には非日常です。我々には当たり前のことを価値につなげる必要があります」とも。

          ◆ 

 さて、鈴木さんが言うように、北海道観光はグルメや景色だけではありません。我々の日常の生活の中にこそ、よそから来た人の驚きや思い出があるはずです。

 で、私が言いたいのは、私たちは真に言われるような北海道の日常を暮らしているのだろうか、ということ。

 どれだけアイヌ文化を理解して、犬ぞりに乗って、馬に乗って、農家を訪ねてグリーンツーリズムを楽しんでいるでしょう。

 町にはいろいろな食事ができるお店があるのにどれだけ一生懸命回っているでしょうか。

 鈴木さんの企画のなかでもスマッシュヒットなのが、「石狩川でのワカサギ釣り」なんだそうです。この旅は、上着や長靴を貸してくれて、手ぶらで現地へ行き釣りの道具を借りて釣り方を教えてもらい、釣れた魚はその場でから揚げにして食べさせてくれます。

 どれくらいの人が、北海道でワカサギ釣りを日常の中で楽しんでいるでしょう?

 冷めた目で見ていないで、北海道が売れる旅は、我々の日常として楽しんでやろうじゃないか、と言うことです。なんだったら外国語を勉強して、ガイドとして案内をしてあげてください。

 売れる北海道をわが日常にとりこんでやりましょう。

 まあ、私が狂ったように釣りをしているのも、そのほんの端くれのつもりなんですが。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« テレビでおなじみ、武田邦彦... | トップ | さっぽろホワイトイルミネー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事