駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

宝塚歌劇宙組『A Motion』

2017年07月01日 | 観劇記/タイトルあ行
 梅田芸術劇場、2017年6月6日15時(初日)、7日12時、16時、9日12時、16時、10日12時、16時、11日13時(千秋楽)。
 文京シビックホール、6月23日15時(初日)、25日15時、26日13時、28日11時、15時(大千秋楽)。

 のびやかでダイナミックなダンスを中心にさらなる進化を続ける朝夏まなとのアメイジング・ステージ。作・演出/齋藤吉正、作曲・編曲/手島恭子、長谷川雅大。全2幕のライブ・ショー。

 結局、東京版でもプログラムにセットリストが掲載されなかったので、まずは覚え書きとして。
 ()はダンス曲、歌手の記載がないものは基本的にまぁ様か全員かで歌ったもの。

ACT Ⅰ
●1st A;
(オリジナル?)
●2nd A;
 主題歌「Great A」
 ゴールデンボンバー「タイムマシンが欲しいよ」
 ニール・セダカ「カレンダーガール」
●3rd A;
 ステファニー「Burnin’ Up The Night」(愛月)
 (ピアソラ「天使の死」)
●4th A;
 小沢健二「さよならなんて云えないよ」
 小沢健二「ラブリー」
 (チャイコフスキー『くるみ割り人形』より「花のワルツ」、『白鳥の湖』より「アダージョ」)
 小沢健二「ぼくらが旅に出る理由」 (澄輝)
●5th A;
 GLAY「またここであいましょう」(風馬・春瀬・実羚)
 浜崎あゆみ「Voyage」(瀬戸花・華妃)
 倉木麻衣「Feel Fine!」(愛月)
 RAG FAIR「恋のマイレージ」
 アヴリル・ラヴィーン「Sk8or Boi」(純矢)
 ポルノグラフィティ「MUGEN」
 松浦亜弥「Year!めっちゃホリディ」(伶美)
 氷川きよし「きよしのズンドコ節」
 T.M.Revolution「INVOKE」(蒼羽・和希)
 キンモクセイ「二人のアカボシ」(朝夏・澄輝・星吹)
 モーニング娘。「そうだ!We’re ALIVE」(伶美・花宮)
 主題歌「Great A」
 ケリー・クラークソン「A moment like this」
●6th A;
 主題歌2「New A」
ACT Ⅱ
●7th A;
 ゴールデンボンバー「ローラの傷だらけ」
 (ハープ・アルバート「ビタースウィート・サンバ」)
 麻倉未稀「HERO」(朝夏・純矢)
●8th A;
 『ロミオとジュリエット』より「世界の王」(和希・水香・秋奈)
 「僕は怖い」
 『ME&MY GIRL』より「ランベスウォーク」(澄輝)
 「街灯に寄りかかって」
 『ファントム』より「パリのメロディー」(華妃)
 「お前は私のもの」(朝夏・愛月)
 『スカーレット・ピンパーネル』より「ひとかけらの勇気」
●9th A;
 チームA「LUCKY STAR」「エンター・ザ・レビュー」「Red Hot Sea」「Amour de 99」
 チームB「レヴュー誕生」「ASIAN WINDS!」「PHOENIX宝塚!!」「EXCITER!!」
 チームC「アプローズ・タカラヅカ!』「TUXEDO JAZZ」「Le Paradis!!」「HOT EYES!!」
 チームD「TAKARAZUKA舞夢!!」「ラブ・シンフォニー」「カノン」「VIVA!FESTA!」
●10th A;
 「All of Me」
 (「A列車で行こう」)
 B’z「Alone」
●LAST A
 ORANGE RANGE「チャンピオーネ」
 主題歌「Great A」
●アンコール
 星野源「SUN」/山根康広「Get Along Together」

 さて、私は物語が好きで宝塚歌劇にはすぐハマりましたがショーやレビューの楽しみ方はけっこう長いことわかりませんでしたし今でももしかしたらけっこう自信がありません。そして自分ではテレ屋だからという理由にしていますがあるいは単にええかっこしいなんだと思うんですけれど要するにノリが悪い人間で、コンサートとなるとさらに楽しみ方がよくわかっていないような人間です。
 今回はまあそうも言っていられないので前向きに楽しむべく、でもやっぱりちょっと恐る恐る参加しまして、そりゃ初回は若干ぽかんとしましたよね何しろ知っている曲が少なくてね。まぁ様が入団した2002年メドレーなんて、ちょうどアラサーのお嬢さん方が中高生時代にカラオケでよく歌ったわ、みたいな時代のラインナップですもんね、私は社会人10年目でしたよ…初日は友会で当たった席で観て、まあまあ前方のサブセンターブロックでとても見易かったんですけれど音響的にはかなりアレで、歌詞もほぼほぼ聞き取れず、そらノレないワケです。二幕の宝塚コーナーになったときの安心感ったらなかったです。
 でも人はすぐさま慣れるものです。そしてどうせなら楽しんでしまおうという貪欲さというかずうずうしさが私にはあって、すぐにちゃっかりノレるようになってしまいました。なんてったって贔屓が輝いていましたからね! 前回の全ツでも思いましたがやはり別箱公演のポジションアップはありがたいものです。今回の二番手スター格はもちろん愛ちゃんでしたが、それならトップ娘役格はあっきーだよねってくらいいつもいつもまぁ様の傍らに置いてもらっていましたしね。あまつさえ、あんなに大きなソロに動揺せず感動しないわけがあろうか、イヤない、ってなもんです。
 なので、まずは、澄輝日記を。

 アバンが終わってオープニング、まだ暗い中の階段に板付くのですが、それでも髪とかおでこの形とか体つきとか立ち位置とか、要するにそうした見慣れたもろもろですぐに識別はできてオペラグラスでロックオンして、でもいざ照明がついたらオペラ落とさんばかりに動揺しましたよね…カッコよくて!
 だって入り出待ちとかお茶会とかお食事会とかに参加すればすぐわかるワケですよ、中の人がホント「あきちゃん」って感じで、ロイヤルだとかノーブルだとかは外観というか容貌だけで中身はホントに高慢なところも不遜なところもまったくない、まあ庶民的というのもアレだけど、とにかく優しくて自然体でちょっと頑固だったりするけどでも超絶いい人な、なんというかホントにフツーの人だってことが。なのに「さやとさん」通り越して「あああああ、あき様!?」ってこの私が口走りかけたくらい、モードでロックなメイクがバッチリ決まって魅力倍増、「メイク協力/M.A.C」の威力怖いてかコンサート怖い素敵キャーッ!って初っ端からなりましたよねコンサート怖い!!
 お衣装は、まあなんというかバイク乗りが着ていそうなツナギというかあるいはちょっと戦隊もののスーツっぽいというか、まあサイトーくんが好きそうなタイプのもので、娘役ちゃんも同系統のデザインでお揃いで、なかなかいいです。上半身にでっかい「A」があしらわれていて、ライトによっては反射板みたいに光って。カッコいい!
 チームリーダーたちのうちではそらがバリバリ歌って、お兄ちゃんたちあき愛りくがバリバリ躍る、という構成もハマってる。わりと男役と娘役が同じ振りで踊ることが多いのが妙に新鮮。そしてアイドルチックな振付が超キュート! どセンター席に座れたときには、こっち向かって「電話して」ポーズした! 電話するぞコラ!って逆上しそうになりました。
 タンゴを挟んで、若者たち場面に白と緑のカジュアルなお洋服でぴょーんと飛んで登場して。まぁ様のドライブにはしゃぐファンクガイたちが愛らしくて。突然現れて何故かレッスン始めるバレリーナちゃんたちにワクテカしてナンパしてフラれるのがまた愛しくて。その中でなんであんなおたおた可愛いキャラになっちゃうんですかね、グイグイいくキャラにはならないんですよね。りらにフラれエビちゃんにすげなくされしょんぼりして…まぁ様に救われて、ゆいちゃんとめでたくカップルになって。
 ゆいちゃんがホント素晴らしいダンサーさんで、軽やかで羽のようで! あっきーが持ち上げるときも体重を全然かけていないみたいにポーンと飛んで、反るときも全然負担かけてないで自分の腹筋背筋で体を起こしているようで、ものすごかったです。そして笑顔が可愛い、ちゃんとデレてくれている! 素敵な相手役さんでした。
 なのにさらっといなくなる…(笑)あっきーが取り残され、ここちゃんとさらちゃんは残っているにしても次の曲が始まってあっきーが歌い出してでも誰も加わってこず、そしてこの曲がまた全然終わらなくて、ワンフレーズとかじゃないの一曲歌わせてもらえるのてかえええまさかのソロなの!?って大混乱しているうちに初日は終わっちゃったくらいなんですけれど、ホントこんな大ナンバーをいただけてありがたいことです。てかどうやら、旅立つ恋人をここに残る人が歌う歌なんですねコレ? 「♪ぼくらの住むこの世界では太陽がいつものぼり、喜びと悲しみがしばし訪ねる」「♪遠くから届く宇宙の光、街中でつづいていく暮らし」「♪ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由があり、誰もみな手を振ってはしばし別れる」ってせつなすぎませんか…? でもこれをあえてからりと明るく歌ってみせるわけですよね、そういう場面にしたかったんですよねサイトー先生は。そしてあっきーは娘役ちゃんふたりとは特に絡まない…不思議だ、おもしろい。でもホントにワンマン場面すぎてすごい。ありがたや…
 2002年メドレーでは愛ちゃんが歌う「Feel Fine!」に紫と黒のシャツに黒スキニージーンズで出てくるワケですが、なんかコレ原曲はサーフィンがどうとかって歌なんでしょなのになんでこの人たちこんなに夜の空気なの色気全開なの怖い! てか口半開きでバリバリ躍るのやめてカッコよすぎ怖い! 意味なく襟元直すのやめてエロい怖い襟は乱れてないから乱れるのはこっちの鼓動だから怖いわ心臓止まるわもっとやってー! 後ろ向きにジャンプするときに高々上がる右脚がホントにツボでした。かっけー…!
 なのに次はズンドコ節でなんか妙にイタいファンな芝居してんですよなんか感涙してんですよなんなの可愛すぎますね!?
 そんで次は「二人のアカボシ」でなんか黄昏て登場して始終アンニュイで眉間にしわ寄せてせつなげに歌い上げるんですよ、てかちょうどいいところにあったからって会席ガン見して手を差し伸べるのやめて? 「♪このまま連れ去ってしまおうか」と言うなら連れ去ってもらおうじゃありませんか責任とってー!!
 そのままちょっと照明が落ちた中で表情変えて顔を挙げたらニッコリしてて、ゆいちゃんからタオル受け取って(大千秋楽のみエビちゃんでしたね)モー娘。へ。これまたセンター席だったときはあのキラキラひらひらの手振りで魔法の粉が振りかけられたと思いました昇天しかけました…てかソロを歌うさらちゃん、ゆうりちゃんを優しく見つめるお兄さんみ、たまらん…!
 主題歌リプライズを挟んでケントモリ場面へ。てか股間はあかん、腕が長いんだよね胴が短いんだよね仕方ないのかねでももっと胃とかウエストのあたりに手をやっている人もいるよ股間はダメ―! そしてソロのワンフレーズ「♪まるで生まれたての心地よさ…」にそんな秘話があったとは知りませんでしたよ前楽で二度目の子鹿が見られて嬉しかったですよケント先生お茶目ですね!?
 一幕最後はもう体力の限界に挑戦!…みたいな感じだそうですが、みんなで踊りまくっているうちに幕が下りる構成は美しい。てか全員揃う前、エビちゃん先頭で上手から出てくるときのあきエビのシンクロが本当にいい。体格は全然違うのに刻むリズムがまったく同じで、見ていてすっごく気持ちいい。美しい。すごい。
 二幕冒頭はクラブっつーかホストクラブってことなんでしょうかどこにあるんですかどんだけ金積めばいいんですか茶のタキシードも小粋だわー好き!
 なのにそのあとがまさかの神様コントで、あれは確かちえちゃんのコンサートが初出のお衣装? 輪っかが邪魔そうで愛らしいわ。てかどういう設定なのかよくわかりませんがみんな高齢の賢者でみんなでひとつの何か大いなるものの意識を体現しているんだよね、だから基本真顔なんだよね、でも女神さまのことは礼賛するんだよね、なんなんだ可愛いなオイ。タップはどれくらい本当に高度なのかさっぱりわかりませんでした、そこもイイ(笑)。
 神様によってヒーローに変身したまぁ様が「If…」を演じていくコーナーではよもやの『ミーマイ』ビルをいただきましたが、これまた初日は目を疑ったよね! 階段てっぺんにドタバタ出てきて歌い出して、ヤバいこれ口笛大丈夫?とかヒヤヒヤして(SEでした(^^;))、でもちゃんとみんなをあっかるく巻き込んでいくやんちゃなビルになっていて立派にセンターを務めきっていてもう、もう、もう…! 「街頭に寄りかかって」を歌うためにまぁ様ビルが出てくるのと入れ替わるように、拗ねてポケットに手を突っ込んでハケていくのもキュンキュンしました。
 続くまいあの「パリのメロディー」ではシャンドン伯爵ポジションでしたよね? あの慈愛あふれる紳士的な微笑み、ホントたまらん!
 日替わりコーナーは、メドレーはチームAが圧勝だったと思います。なんと言っても手拍子のテンポを変えないですむ構成なので、ノリが途切れなかったのが勝因。BやDはそこがつらかったし、Cは何しろりくかなこゆうりちゃんでは音程が行方不明すぎてどうにもなっていませんでした…
 でもトークは愛ちゃんがさすがの企画力だったし、かなこの萌え演出力も出色でした。各チームが二度目からトーク内容を変えてきたのに対し、Aだけが基本的に初回と同じテーマの話をしたのはリーダーの怠慢だと私は思う。そういう性格の人なんだって知っているし、せーこは笑ってるだけなんだろうからモンチがもっと出張ってくれてもよかったんだろうけれどおそらくこの人もそういうタイプの人じゃないんだよね。さすがに東京で企画を変えてきたときには胸をなでおろしました…こういうところはホントに課題だと私は思うよ…(ToT)
 ジャジーでチャールストンなAトレインは粋で素敵。そしてオープニングのお衣装に戻って、ダンシングフールとしてなんとラップ! カワイイ! あとここでスキップしながら参入してくるせーこが大好きでした。
 主題歌、カテコ…ホントにいっつもまぁ様のそばにいさせていただいていて、本当にありがたく、感謝しかありませんでした。まぁ妻を挟んで愛ちゃんともたくさんアイコンタクトしていて、そういうのにもキュンキュンしまくりました。

 一口にコンサートと言ってもどんなふうに構成するか、主演の生徒のどの特徴を引き出すかは演出家の手腕含めいろいろなんでしょうけれど、今回は宙組の太陽・まぁ様がみんなとたくさん絡んでみんなのいいところをたくさんアピールさせてくれて、その上でやっぱりまぁ様が一番素敵でカッコよくてアイドルで神様で真ん中で輝いていて…ということを存分に見せてくれた、楽しいコンサートに仕上がったと思います。サイトー先生ありがとう!
 組ファンでなくても、J-POPメドレーがわからなくても、観ていただけた方にはなんか楽しいな、組が充実しているな、とは感じていただけたのではないでしょうか。プレサヨナラ臭みたいなものはほとんどなくて、それでもやっぱりひとつの集大成っぽくはあり、大事な、大きな公演になりました。

 では、メンバーの一口感想を下級生から。

 琥風珀くん、愛称いとゆ。名を挙げましたよね! 最下級生だからこそCLUB A場面で売れ残りホストのまぁ様にお掃除のモップを押しつける役に配され、なのに臆せず毎回アドリブ! 東京公演では日替わりで娘役ちゃんを同伴するチャラさ! まぁ様の良きチャラ芸が伝承されている証拠です(笑)。大楽には「チーム俺の女」ができあがっていましたからね、おそるべし! 実際、あがらずクリアに台詞が言えていて、それだけでたいしたものなのにネタがちゃんと毎回おもしろい! そして決してやりすぎていない、素晴らしい! 敢闘賞ものでした。他に冒頭のポリスなど。
 花宮沙羅ちゃん、この子も名を挙げましたね! お友達が注目しているんで名前は知っていましたが、『王妃の館』新公なんかでも素晴らしかったけど、さらに歌えるし踊れると判明! 100期の娘役ちゃんは舞空瞳ちゃんや潤花ちゃんが注目株ですが、宙組にはさらちゃんありと訴えたい! 初日のモー娘。場面、「えっ、誰!? てかさらちゃんに見えるけどこんな扱いしてもらえるもの!? えっ、すごい、ええっ!?」って大混乱しちゃいました。歌バウにはいなかったよね? これからもガンガン使ってほしいなあ。
 雪輝れんやくんと惟吹優羽くんもポリス。顔は違うのがわかるんだけど、扱いや出番、立ち位置はほぼほぼ一緒なのでまだちゃんとした識別には至りませんでした、すみません…
 真名瀬みらくん、愛称どってぃ(でも日替わりコーナーでは「まな」と名乗っていましたね)は歌バウが良かったのと顔が好みなので注目していました。「ローラの傷だらけ」でなっつとシンメで歌うところ、よかったなあ。赤い髪で目立っていたのもよかったです、そういうの大事。
 はる香心ちゃん、愛称ここちゃんはダンサーさんですよね。さらちゃんとふたりで「ぼくらが旅に出る理由」の後ろできゃいきゃい踊ってくれてありがとう! 髪型もどの場面も素敵でした。
 優希しおんくん、愛称きよちゃん。新公まこちゃんできっちり認識しましたが、シックスオクロックどころじゃない脚上げがすごかったですね。小さいんだけどキビキビ踊るダンサーさんで爽快でした。まぁ様の車からこぼれるのもいい(笑)。
 若翔りつくん、愛称りっつ。確かにてんれーさんの面影を感じる顔の濃さ(笑)と目力、謎の貫禄で研25とか言われちゃうのも納得の押し出し。しゃべるとわたわたするのはまだまだ下級生なんだけどね。歌えそうなんでさらに使ってほしいです。
 華妃まいあちゃんは『神々』新公ヒロインですよねもう頼みますよ使ってね劇団!? 素晴らしいスタイルとキュートな笑顔、クリスティーヌをちゃんと聴かせられる美声! まぁ様とはもっともっとがっつり組んで踊っていただきたかったわん。この先も楽しみです。
 華雪りらちゃんは、本公演では可愛いんだけどどうも上手くない…?という印象でしたが、しゃべらせるとおもしろいしキャラ押ししてもいいんじゃないでしょうかね。これまた小さいけどダンスはキビキビ気持ちいいタイプ。がんばっていただきたい!
 水香依千くん、愛称なべさん。これまたおちついて見えるんだけどしゃべるとわたわたするタイプだったんですね可愛いな。「世界の王」でベンヴォーリオ・パートを務め、低音はちょっと苦しそうだったけれどいいムードを出していました。
 秋奈るいくん、愛称なっつ。でも日替わりコーナーでは「なつこ」だったかな。顔が好きで今までもついつい観ていましたが、ホントいいダンスを踊りますよね。「世界の王」のマーキューシオ・パート他、歌手としても起用されていてうれしかったです。
 瀬戸花まり、せとぅーは安定の歌姫。凝った髪型も素敵でした。これからどんどんポジション増すんじゃないかなあ。好き。
 和希そら、Dチームリーダーも務めて大活躍! 小さいけれどとにかく歌えるし踊れる。ロミオもよかったし! DSといい引っ張りだこですが便利使いはやめてね、ちゃんと報いてあげてね…トークはAとは違うゆるさがまたたまりませんでした。
 七生眞希、まりなホント垢抜けたよね! 見た目ノーブルで性格的にはガンガン行くタイプじゃない、ってところが誰かさんを彷彿とさせて胸が苦しい…でもあのトークの流れの読めなさ、意外とオタクな萌えを理解していそうなところはポイントだと思うので、むしろそこを磨いて伸ばそう!(笑)スカステニュースにも出るようになるし、売り時です!!
 伶美うらら、ゆうりちゃんのあややは大正解ですよねそりゃトップスターもオタ芸するよね! 正直、ものすごく踊れるとかまして歌えるタイプではないだけに、今回もヒロイン格というよりはたくさんの娘役にポジションが分散される形になったかと思いますが、演目としてはそれでよかった気もします。でも圧倒的に華があり、一幕のタンゴとか二幕冒頭の愛ちゃんとのリフトとかはザッツ・ヒロインで鮮やかで、目が覚めるようでした。
 涼華まや、まやちゃんもダンサーですよね。ゆいちゃんとはまた違った踊りのタイプ、プロポーションでいいですよね。帰国子女なんでしたっけ、英語ネイティブ押しのトークも楽しかったです。
 実羚淳、ゆいちぃはホント顔が小さくて超絶スタイルの名ダンサーなんだけど、今回は刈り上げ気味にした粋なヘアスタイルとほっそいスキニージーンズがホント美の暴力でした。そして歌がいい! もっと聞きたかった!
 春瀬央季、かなこ様(笑)は一にも二にも顔の人だと私は思っているんですけれど、一部には知られていた萌えがわかる演出オタクの面が今回は遺憾なく発揮されて大ブレイクしましたね!? Bチームはメドレーが音程不安定でつらかったけれど、客席を巻き込むトークスキルはかなこのおかげで圧勝だったかもしれません。声と歌が残念なのは、もう封印する方向しかないのかな…
 愛咲まりあ、美人なんだけどなあ。いいダンサーなんだけどなあ。もうひとつ何かあればなあ…
 花咲あいり、ファニーフェイスなんだけどとにかく踊れるんですよねえ。さらにもうひとつ何かあればなあ…
 風馬翔、かけるにももっとセンターでバリバリ躍る場面があってもよかったのになあ。あと声も温かで歌もいいので、ソロももっとがっつり聞きたかったです。トークではりくと同じ座持ちの良さと人柄を感じさせました。頼れる兄貴です、でもあんなちゃんなんだよね! 好き。
 結乃かなり、ゆいちゃんもダンサーとして大活躍でまぁ様とも組んでくれて嬉しい! バレエ場面ではあきちゃんと組んでくださってありがとう、観たいカップルでした! まー、口開けて見とれましたよ…
 蒼羽りく、Cチームリーダーで組屈指のダンサーには「僕は怖い」で死を踊らせたかったです…! だってりくにだけこのくだりでソロがないんだもん、そして歌はもちろん必要ない人なんだもん!(><) でもトークはさすがだったよ、りくは気が使えておもしろくていい子で、やっぱりスターさんです。
 星吹彩翔、モンチもなんでもできるタイプなんだけれど久々に歌声がたくさん聞けて嬉しかったです。トークはもっと前に出てきてくれてもよかったんですよ? ゆるいリーダーでごめんね…?
 綾瀬あきな、エビ様はりくそらに歌わせてかけるゆいちぃ侍らせてセンターでバリバリ躍る場面が神! まぁ様と組んでいるバレエ場面は隣のカップルをガン見なんであまり記憶がないんですすみません…でも素敵だったそうですね映像で見ますね。
 純矢ちとせ、せーこが長としていてくれてよかった…研15にして初の真っ黄色タイツも美脚だから問題ない!(笑)素晴らしいコメディエンヌっぷりでした。安定の歌唱力も頼もしかったです。
 愛月ひかる、Bチームリーダー愛ちゃんは今回スイッチがひとつ入ったように見えました。シンメにいても目を惹いたよ! 踊りのタイプが違うというのもあるけれど、いい押し出しが出てきた気がしました。髪をピンクにした時点で勝ち、というのも確かに正解。その意気やよし。あとキャリエールは本当に素晴らしかった! そして肉食トークもね。大事なことです、大きく育て!

 そして宙組の太陽、まぁ様。本当に上手くなったけれど決して歌手ではないと思うし、最後の方はけっこう喉がつらそうにも聞こえましたが、みんなを輝かせてくれてでも自分も真ん中でしっかり輝き、盛り上げ、楽しみ、成長させ、成長していたと思いました。本当にキラッキラでした!
 チャーミングな逃亡者、娘役ちゃん12人に囲まれてニマニマうれしそうなところ、スーツのタンゴ、ミステリーウーマンに翻弄される様、すぐさま若者たちのリーダーに収まるところ、2002メドレーでのお衣装の七変化、復活を祝うのびやかで明るい歌声。
 キュートなメガネ姿、バリッと変身してからのロミオ、ビル、エリック、パーシーは本当にどれもお似合いで本当に叶うなら観たかったものばかりで感動的で、日替わりコーナーでは下級生にどんなにいじられても無茶振りされても優しく応えてくれて笑ってくれて、バラードはせつなく歌い上げスモークの中に立つ姿ははかなげにも見えて泣かされ、黒燕尾のダンスが本当に粋で、そしてやっぱりエースは一番に輝いていて温かで…
 素晴らしいグレート・エース、エース・スタイルでした。コンサートをやるのが夢だったんですね、それを叶えてみせたんですね、そしてこんなにも楽しい素晴らしいものに仕上げてくれたんですね。舞台が素晴らしかったから客席にも幸せしかなくて、全力で声援を飛ばしコール&レスポンスもそりゃ長くなりました。
「そんなにコンサート・スキル上げちゃって、どうするんです?」ってまぁ様は言ったけれど、上げさせたのはまぁ様ですから! 責任とって、退団公演のショーも盛り上げさせてくださいね。もうキャアキャア声を出すのがすっかり癖になっちゃいました。それに楽しく見送りたいです、だって本当にいい組になりました。寂しいけれど、だからこの先もきっと大丈夫。そしてもちろんまぁ様の今後の芸能活動も観たいです。
 その先まで、ずっとずっと、ついていきます。「ずっとついて来いよ!」って言われたもん。私たちファンは素直に従うだけなのです。大楽の緞帳前の盛大なリップ音つきの投げキッス、サイコーだったなあぁ!
 まぁ様が宙組のトップさんでよかった。「俺、イェイ!」ってお茶目が言えるトップスターさん、最高です。しみじみとそう思います。だから未来にも希望しかありません。
 本当に楽しかったです。だからたとえしんどく、せつないロシアの凍てつく大地が待っているとしても、立ち向かえます…!
 宙組がまたひとつにまとまる次の本公演、期待しかありません。心を捧げて、大事に通いたいと思います。


 …ところで音楽にくわしくマメでお若いお友達が原曲を集めてCDに焼いてくれたのを今聴いてロスをなだめているのですが…おもしろいですね全然違ってて!
 キーもアレンジもけっこう違うので、順番に並んでるのに前奏聴いてもどの歌が始まるのかわからなかったりしました(^^;)。逆に原曲を知っていてコンサートに行った人は、それはそれで「こんなアレンジで!?」とおもしろかったんだろうなあ。
 好みは意外と(?)ゴールデンボンバーかな…今まで名前だけしか知りませんでした、すみません。
 おしまい。





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2 コメント

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Unknown (じゅん)
2017-07-01 14:12:49
かなり、遠い昔にコメントしたものです。久々にコメントします。エースモーション楽しくて、記事待ってました。わたしは、梅田のライビュの撮影日に見たのですが、本当に行ってよかったと心から思いました。まぁ様のトップとしてのたくましさに改めて気付き、澄輝さんの格好良さにドキドキしました。宙組の若手さんはあんまりわからないので、記事に詳しく書いてくださりありがとうございます。あと金爆が好きなので、気に入ってもらえてうれしいです。煙草、泣かないで、とか気に入ってもらえるかもしれません。
楽しかったですねー! (じゅんさんへ)
2017-07-03 17:00:58
久々のコメントとのこと、嬉しいです!
ライビュの回、私もいました。熱いカテコが感動的でしたね!
下手サブセン前方に会席が固まっていて、みんなで並んで大声出せたのも楽しかったです(笑)。
ゴールデンポンバーのオススメ曲もありがとうございます。CD買ってみようかな…(←DLという発想がない世代
権利関係などが無事にクリアされて、無事に映像化されることを祈っています!!!(><)

●駒子●

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