きょうの発心

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国府尼御前御書(1325㌻)

2001年07月28日 | 国府尼御前御書

 日蓮をこい(恋)しく・をはしせば常に出(い)ずる日(ひ)ゆうべに・いづる月ををが(拝)ませ給(たま)え、いつ(何時)となく日月(にちがつ)にかげ(影)をうか(浮)ぶ身なり

〔国府尼御前御書(こうあまごぜんごしょ)、1325㌻・編758㌻〕

 日蓮を恋しく思われるならば、常に出づる太陽、夕べに出づる月を拝されるがよい。私は、いつでも日月に姿を浮かべる身なのである。

御本尊への渇仰の心が大切
 入会まもなく、初心の功徳で大手建設会社の現場事務所に勤めるようになりました。
 しかし、不注意から大きな交通事故を起こしてしまったのです。私の心は重く、学会活動の気力さえ失ってしまいました。
 そんな時、先輩が激励してくれました。「御本尊に対する渇仰(かつごう)の心が大切や。学会と人生の師・池田先生を見失ったらあかん。強盛(ごうじょう)な信心があれば、必ず願いを成就(じょうじゅ)し、逆境を開き、幸福境涯になることができるんです」と。
 当時、現場の簡易宿舎で生活し、御本尊を御安置できなかった私は、この御文を胸に、早朝には日の出を待ち、夕べには仕事を終えた後、「負けてたまるか!」と、心の中で必死に唱題したことが忘れられません。
 以来40星霜(せいそう)――。町会の役員として地域に貢献するとともに、儀典部員としても尽力してきました。今春、退職し、現在、地域の活動と、念願の通教生として生涯学習に励んでいます。
 これからも、地域に一段と友好の輪を広げ、一日一日を勝利してまいります。
〔大阪・泉州国際県副県長〕

(きょうの発心 2001.07.28 土)〈10137〉