日本語史資料の連関(裏)

日本語の資料、日本語学史の資料の連関をめざす(裏)。「表」は別のところにあります。

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古事類苑 文学部二 音韻

2005-02-16 21:23:32 | 字音資料
音韻の学は、其起源詳ならず、始は支那の韻書のみを用ゐしが、後には邦人にも亦之を著作するものありき、菅原是善の東宮切韻の類是なり、其後反切を検して漢音呉音を正すのみならず、年号人名をも反切に由り吉凶を論ぜり、徳川氏の時に至りては、韻学に用ゐる所は、韻鏡の一書のみにして、之を講ずるもの陸続として起り、吉凶判断の用に供すること益々甚だしかりしかば、僧文雄等痛く之を排斥し、斯書始めて専ら学問の間に使用せらるゝに至れり、而して文雄の説は、唐音を主として我邦の漢呉音を論ずるものなり、原来反切の法は頗る複雑にして知り易からず、且つ実用に供する事も極めて少かりしが、備後福山の藩士太田方、漢呉音図を著して、従来の反切法を棄却し、一に五十音図に拠りて、字音を正すことを主張せしより、大に我国人の実用に適し、古来伝はる所の韻鏡の諸註、多く廃棄せらるゝに至れり、
五十音図は、悉曇の法に拠りて組織せし所にして、母子音五十字より成れるものなり、之を以て漢字の音を正すべく、之を以て国語の解を得べし、然るに中世以降、阿行王行の於乎錯置したりしを、本居宣長出づるに及び、之を古書に徴して其誤を正しゝは、韻学に於て其功大なりと謂ふべきなり、尚ほ呉音、和音、漢音等の事は、外国語学篇に詳なり、
(元は片仮名)

※音韻論
〔管絃音義〕
〔和字正濫鈔一〕
〔加那布具志[兄]〕

※古代韻書
〔本朝書籍目録〕
〔日本国見在書目録〕
〔日本紀略[桓武]〕
〔三代実録[三十八陽成]〕
〔江談抄[五詩事]〕
〔古事談[六亭宅諸道]〕
〔台記〕
〔宇槐記抄〕

○按ずるに、此他童蒙頌韻、三重韻等あれども、童蒙頌韻は、漢字に和訓を施したるものにて三重韻は平上去三声の文字を上中下層に列挙して、作詩に便するに止るものなれば、音韻には関係すること少し

※韻鏡
〔磨光韻鏡[下]〕
〔韻鑑古義標註[上]〕
〇按ずるに韻鏡を韻鑑と呼ぶは韻鑑古義標註補遺に此書題目原曰韻鏡終有避趙宋翼祖簡皇帝諱敬故改名韻鑒是敬鏡同音所以避鏡爲鑑也とあるにて其由を知るべし、
又按ずるに、後文反切の条引く所の正長元年の記の趣に拠れば韻鏡の渡来は鎌倉時代より遥に以前に在りしものゝ如し、
又按ずるに、明了房信範は悉曇の名家にして淨嚴の悉曇三密鈔には所々に信範私鈔信範鈔を引けり其著に韻鏡秘釈あることは開奩に見えて下に引けり又契沖の和字正濫鈔行智の悉曇字記真釈等にも其名見ゆ信範既に悉曇に明なれば兼て支那の韻学に通じたるものなるべし、
〔正長元年記〕
〔韻鑑〕
〔韻鏡開奩[六]〕
〔本邦古版目録〕
〔新増韻鏡易解大全[一]〕
〔新増韻鏡易解大全[一]〕韻鏡易解改正重刻序
〔磨光韻鏡[上]〕
〔磨光韻鏡後篇[指要録]〕
〔磨光韻鏡口授記〕
〔漢呉音図[上]〕

※反切
〔作文大体〕
〔文会雑記[三上]〕
〔韻鑑古義標註[補遺]〕
〔磨光韻鏡[下]〕
〔磨光韻鏡後篇[伐柯篇]〕
〔磨光韻鏡後篇[伐柯篇]〕
〔韻学津梁〕
〔萬葉集[六雑歌]〕
〔將門記〕
〔江談抄[四]〕
〔運歩色葉集[丹]〕
〔北辺随筆[初編三]〕
〔磨光韻鏡[下]〕
〔中右記〕
〔台記〕
〔園太暦〕
〔康富記〕
〔言継卿記〕
〔塵添アイ嚢抄[二]〕
〔韻鏡開奩[一]〕
〔新増韻鏡易解大全[三]〕
〔槐記〕
〔類聚名物考姓氏八〕
〔斥非〕
〔経済録[九制度]〕
〔南留別志三〕
〔四季草[秋草上姓名]〕

※九弄
〔韻鏡開奩[六]〕
〔韻鏡開奩[六]〕
〔九弄辨〕

※内外転
〔新増韻鏡易解大全〕

※開合音
〔新増韻鏡易解大全〕
〔和字大観鈔〕五十字文
〔漢呉音圖説〕
〔漢呉音図説〕

※三内音
〔明了房信範記〕
〔和字正濫鈔[一]〕
〔新増韻鏡易解大全[一]〕
〔和字大観鈔[下]〕
〔奈万之奈[上]〕
〔漢呉音図説〕

※四声
〔作文大体[序]〕
〔語意考〕
〔年々随筆[二]〕
〔年々随筆[二]〕
〔年々随筆[二]〕
〔近聞寓筆[一]〕
〔和読要領[下]〕
〔和読要領[上]〕
〔古事記[上]〕
〔釈日本紀[十六秘訓]〕
〔袖中抄[三]〕
〔反音〕
〔和字正濫鈔[五]〕
〔古事記伝[一]〕
 ○按ズルニ、四聲ノ事國語學篇仮字遺條引ク所ノ仙源抄ニモ見エクリ、奏石スベシ、

※字音転写法
〔菅家文草[八]〕
〔金光明最勝王経音義〕
〔漢字三音考〕
〔音韻仮字用例附説[上]〕
〔神語考[上]〕
〔和字大観鈔[下]〕
〔和字大観鈔[下]〕
〔文会雑記[二上]〕
〔地名字音転用例〕

※五十音図
〔和字大観鈔[上]〕
〔二中暦[十二訳言]〕
〔反音〕文字反
〔天文本倭名類聚鈔[一]〕
〔釈日本紀[二十三和歌]〕
〔倭片仮字反切義解〕
〔袖中抄[二]〕
〔釈日本紀[五述義]〕
〔仮字の本末[下]〕
〔北辺随筆[初編一]〕
〔伊豆母廼美多麻初編序〕
〔語意考〕
〔古史本辞経[一]〕
〔古史本辞経[四]〕
〔字音仮字用格〕
〔北辺随筆[初編三]〕
〔於乎軽重義[上]〕
〔古言衣延弁〕
〔玉勝間[二]〕
〔袖中抄[十]〕
〔さゝめごと[上]〕
〔和字正濫鈔[五]〕
〔通略延約辨〕
〔五十音辨誤〕
〔琴後集[十三書牘]〕

※雑載
〔文会雑記[一上]〕
〔先哲叢談[続編六]〕
〔古学小伝[下]〕
〔傭字例〕
〔言継卿記〕

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五十音図 (日本語史資料の連関)
佐藤誠実「五十音考」 『古事類苑』文学部二音韻・五十音図 大矢透『音図及手習詞歌考』 小倉進平「五十音図といろは歌」(『国語と朝鮮語』) 吉沢義則「音図及手習詞歌考を読む」(『国語国文の研究』) 日下部重太郎『五十音図の根本研究』 橋本進吉「五十音図」
〔和字大観鈔[上]〕五十字文 (日本語史資料の連関)
片假字のはじめ五音の差別によりて。五十字文を作れり。五音とは喉牙歯舌唇の次第なり。是日本音韻の国なり。亦仮名反の圖とも云。吉備公の作なりと云。又或説に百済の尼法明。對馬の国に来り。此圖を作り。国人に傳ふ。故に對馬以呂波と云よしいへり。おぼつかなし。 (『
〔天文本倭名類聚鈔[一]〕字切 (日本語史資料の連関)
字切 切與v反同。同音取2下字1、又一行之中、切2取下切 字1爲2正字1、軽重清濁依2上字1平上去入依2下字1、 羅利留禮呂  摩彌牟〓毛  阿伊烏衣於  可枳久計古  左之須世楚  多知津天都 那爾奴禰乃  波比不倍保  和焉有恵遠  夜以由江輿 (古事類苑 文学
〔反音〕文字反 (日本語史資料の連関)
夫一字ニ借名之付事、三氣也。【取中】而以二字氣合一字成音名文字反、所謂麼莫下反。初字借名之中反字之下気叶氣□五音之中成一字初氣一分、後字氣多牙多分者合成一字以下氣音叶上氣用充也。必出氣不取昌之氣叶入氣取也、五音之中、氣□□取合シテ反之自餘如此又反有多種蓋
〔釈日本紀[二十三和歌]〕 (日本語史資料の連関)
以《エ》 得也、伊と江とは阿伊宇江於之五音相通而稱之、 (古事類苑 文学部二音韻 五十音)
〔倭片仮字反切義解〕 (日本語史資料の連関)
倭片仮字反切義解加序 到2於天平勝宝年中1右丞相吉備真備公取b所v通2用于我邦1仮字四十五字a省2偏旁点画1作2片仮字抑四 十字音響反2阿伊宇江乎五字1此乃天地自然之倭語焉,是故竪列2五字1横列2十字1加2入同音五字1為2五 十字1且又横十字隨2唇舌牙歯喉1用2宮商角徴羽変宮変徴七
〔袖中抄[二]〕はたすゝき (日本語史資料の連関)
はたすゝき  はたすゝきおばなさかふくくろきもてつくれるやどはよろづ代までに 顕昭云、はたすゝきとは花すゝき歟「た」と「な」と同ひびき也、さねかづらをさなかづらと云、はなかづらをはねかづらと云がごとし、それは「な」と「ね」と同五音也 (古事類苑 文学部二音
〔釈日本紀[五述義]〕 (日本語史資料の連関)
市杵島姫命【是居于遠瀛者也】 神名帳曰、安芸國佐伯郡伊都伎島神社【名神大】先師説云、案之、千與都者タチツテトノ同五音也、日本紀之例、同音之字通用然則宗像神三座之内市杵島姫命者安芸伊都岐島同体分身也 (古事類苑 文学部二音韻 五十音)
〔仮字の本末[下]〕片仮字 (日本語史資料の連関)
片仮字 さて音圖の阿行に於を屬たる。又竪行の、再の位荷、又横行の次第などの、中昔の書に見えて、今と 差へるを、予【○伴信友】が見あたりたるを挙べし。まづ阿行に於を屬たるは、源順朝臣集にあいうえおを一音づゝ、初と終の句の上におきてよめる歌五首あり、また天丈丙
〔北辺随筆[初編一]〕経緯 (日本語史資料の連関)
経緯【五十韻をいふ、亡父(富士谷成章)つねにかくいはせたるなり】の本は悉曇家には阿字也、おのれおもふに、五十のこゑ、みな口をひらきて後きこゆ、口を閉ながらこゑあるは、ンなり、此ンのこゑ、さながら口をひらけばはじめたなり出るこゑは宇なり、こゝをもてみれば、他
〔伊豆母廼美多麻初編序〕 (日本語史資料の連関)
あなうれたし、大日本の國には、元より字てふものなくして、漢土より伝へしより、其字をもてなに事も足らはせしなどおもふ人多かるは、くらきよりくらきに入ときごとにして、あげつらふにたらず、しかるにこたび伊豆母之美多麻てふ書を見るに、出雲大神大己貴命の伝へ給ひし
〔語意考〕よつ 五十聯 (日本語史資料の連関)
五十聯【伊鬥良乃古惠と訓】  阿       伊       宇      延       袁    本音  加       幾       久      計       己    清濁二音  佐       志       須      世       曽    同
〔古史本辞経[一]〕五十音古図記第二 (日本語史資料の連関)
さて彼の荷田の家に傳はれる圖は、其古説の添たる上は、當昔の古圖にて伊以韋。宇于、延曳恵、於袁十音の位置も正し在けむを、破失せて。其あと少か存しは、最惜き事なるが、今慇懃に按ふに、略本和名抄の始に出されたる音圖決めて其古圖の類なるべく所思るなり【○註略】然
〔北辺随筆[初編三]〕音の存亡 (日本語史資料の連関)
又云【○富士谷成章、御杖父】、あがりての世には、人のこゑ五十ありけらし、そののちふたつは、やう/\うせて、あめつちの歌のころは、四十八になりぬ。それが又、ひとつうせたる世に、いろはの歌はいできたり、いろはの歌、四十七のうちに、今はよつうせて、四十四のみぞ
〔古言衣延弁〕 (日本語史資料の連関)
楫取魚彦が撰べる古言梯といふ書は、いにしへの仮字の、今の世の人の詞にまぎらはしき限を集め挙て歌よみ文かくに便よきものなり然るに五十連音の阿行のκ(κは阿行のえの片仮字也、片仮字に阿行のえなき故、仮にこの形を設けぬ、委しくは下にいへり)と、夜行の延を同音とし
〔玉勝間[二]〕五十連音をおらんだびとに唱へさせたる事 (日本語史資料の連関)
小篠大記御野といふ人は、石見国浜田の殿のじゆしやにて、おのが弟子(ヲシヘノコ)也、天明八年秋のころ、肥前ノ国の長崎に物して、於蘭陀人(オランダビト)のまうで来てあるに逢て、音韻の事どもを論じ、皇国の五十音の事をかたりて、そを其人にとなへさせて聞しに、和のくだ
古事類苑 文學部 一 文字 (日本語史資料の連関)
名稱 偏傍 點畫 重點 上古無文字 神代字 肥人書 薩人書 新字 眞名萬葉假名 假名 和字 男手 女手 片假名 平假名 伊呂波京字 假名手本 我國上古文字なし、應神天皇の朝に始て漢字を傳へて之を用ヰる、或は云ふ、神代より文字ありと、天武天皇の時に、新字四十卷を作る、杣