『雲乃平八郎の浮雲』
復興には知恵が要るから考えるみんなの夢見る街づくりだよ
何もないところと言うだけではない被災地は、重い復興と言う命題がまた住民を苦しめています。元あったように復興するのではなく、新しい防災の完備した街づくりでなければならないのです。本当に住んで安全な町など出来るでしょうか。1000年後の子供たちに残す町は、命の保証があるところにしてあげなければなりません。
とても計算だけで出来るとは思えません。夢を実現するための故郷のしなければならないのです。人々が安心して笑って生活できるものにしなければならないのです。それは、個人の権利関係を踏みにじるものであってはいけないのです。個人の権利を譲歩していただきながら、総合的な街づくりが望まれるのです。
明るさの映える姿を見せようよ美しい海岸もう一度
太平洋を目の前にして、日の出を迎える海岸の景観は実に美しい。リアス式の海岸は今も健在ですし、松島もそのまま残っています。被災された地域も、この冬が過ぎれば、新しい街づくりに邁進するでしょう。
みんなで思いを尽くし、心を尽くして、復興を遂げましょう。復興が完成するのは何十年と掛かるかも知れませんが、必ずその日は来ます。日の出を毎日眺めながら、努力を結集して復興を成し遂げましょう。復興は計算だけでするものではなく、一人一人の夢を実現するために頑張るものです。
美しい海に負けない景観がこの海岸に出来る出来るさ
最初は、違和感があるかも知れませんが、人工的に防災を施した海岸であっても、きっと自然が、それを受け入れて、新しい海岸の美しさを見せてくれるでしょう。
暖かい思いやりの詰まった計画であれば、人々に生活の喜びをもたらし、夢が詰まった海岸と街をまた見せてくれるでしょう。計画は、じっくりと練って、工事は迅速に一刻も早くやってほしい。
『雲乃平八郎の小説』
カゲロウ 2
25
淀君のヒステリックな声を聞いて、大野冶房が飛びだして行った。鉄砲隊と弓隊を天守閣の入り口に並べて配備した。
そのことを知らぬ高木たちは、天守閣に登る門をくぐった。目の前には、大勢の兵が身構えていたが、まさか自分たちを攻撃するとは思っていなかった。何しろ、太閤秀吉と、その家臣たちなのだから、顔も知っているし、歓迎してくれるものと思っていたのだ。
「撃てー」
大野治房の命令で、50丁の銃と30人の弓隊から一斉に射撃された。油断していた高木たちは、避けるすべもなく、体中に弾丸や弓を浴びた。脳に達していなければ、死ぬはずはないが、一斉射撃の銃弾は、頭にもあたっていた。
「こんなバカな。何かの間違いだ」
高木は、まだ死んではいなかった。しかし手下は皆頭を打たれて死んでしまった。兵たちは、一斉に襲い掛かり、首を刎ねた。高木も押し倒されて、首を斬られようとしたが、寸前のところで切り落とされずに生き返った。
「うおー。お前らになんか殺されてたまるか。こうしてやる」
高木は、気が狂ったようにレーザー銃を乱射した。その場にいた鉄砲隊も弓隊も皆殺しだ。襲いかかろうとする兵隊もすべて銃の餌食になってしまった。
高木は、走るように銃を撃ち続け、天守に向かった。中に入れないようにと、守備兵が弾避けの鉄板を張り付けた盾を並べて防御したが、レーザー銃は、それらをいとも簡単に焼き切って、兵隊の体を真っ二つにした。
天守は、もう守る兵がいなくなり、近習の者や小姓たちと、女ばかりになった。後ろから追うように兵が高木に迫っても、高木は来るもの全てを殺しまくった。
高木は、天守に入り、守るものを片っ端から殺したので、淀君や秀頼も覚悟を決めた。大野治長は、大阪城に火をつけた。もうこれ以上持ちこたえられないとの思いから、自刃することを選んだのだ。
「お方様。秀頼様。もうお守りすることが不可能になりました。殺される前に、どうかご自害を」
「分かりました。よく我らに仕えてくれて礼を申す。最後に介錯をお頼み申す」
「承知仕りました」
淀君は、胸を懐剣で刺し、秀頼は、腹を切った。治長が淀君を介錯して、まだ息のある秀頼に介錯しようとしたしたところを、高木に撃たれた。
高木は、急いで秀頼に迫ると、苦しんでいる秀頼の顔を凝視して、自分の顔を造り替えた。高木の最後の手段は、秀頼になることであった。そうすれば、兵たちは、必ず守ってくれるとの思いからだった。
燃え盛る天守から、現われた秀頼を見て、駆け付けてきた将兵は、歓声を上げた。
「秀頼様じゃ。生きておられる」
「皆の者。わしが指揮を執る。最後の決戦をしようぞ。必ず徳川を倒して勝利を収めようぞ」
「おう。望むところ。御大将のため命を捨てまする」
「頼むぞ。皆とわしは一心同体じゃ。生きる時も死ぬ時も一緒じゃ」
「決戦だ。みんな大阪城から打って出ろ」
まだ大阪城に残っていた2万の兵は、秀頼の本陣を守りながら、前進して行った。外で、戦をしていた豊臣兵たちは、だいぶ敗色が濃くなっていたのに、秀頼が出馬したと聞いて、再び力を得た。一旦引いて体勢を立て直し、秀頼とともに徳川の本陣を目指した。
追撃をしていた徳川方の大名も、押しでてくる秀頼軍に、逆に押し返されるようになった。豊臣方の将兵のうち、大阪城を落ちていたものも、その様子を聞いて、また戻ってきた。徳川方の追及をかいくぐって、逃げるのが困難だったので、戻らざるを得なかったのだ。1時間後には、豊臣方は4万に膨れ上がってきた。
カゲロウと源三郎は、家康の本陣にやってきた。
「徳川様。戻ってまいりました」
家康は、源三郎の父のカゲロウのことは、知らなかった。カゲロウの来た時代とのずれが、記憶を狂わしていた。しかし、源三郎をカゲロウとして覚えていた。
「おう。カゲロウ殿か。ずいぶんいなかったが、元気で居ったか。そちらはどなたじゃ」
「私の父にございます」
「景山三郎と申します。お見知り置きくださいませ」
「左様か。よろしく頼む。源三郎、おぬしに言われたとおり、わしは天下をとれるところまで来ておる。もう少しで、大阪城も落ちるだろう」
「それについてですが、大阪城に高木が入り込み、今、秀頼君に化けて城を出てこちらに向かっております。淀君も秀頼君も大阪城と運命を共になさいました。高木は、秀頼になって先頭切って出陣してきました」
「やはりそうであったか。こちらの忍びもそのように伝えてきておる。淀君も秀頼君も立派な最後であったとな。高木なるものが、顔を変えて、兵の前に現れた時、皆喜び勇気を得て、最後の戦をせんと秀頼の後につき従っておるとのことだ」
「はい。城もなくなり、あとは、徳川様と刺し違えるつもりで攻めてくるものと思います」
家康は、しばらく考えていた。やおら立上がると伝令に何やら告げた。
「カゲロウ殿。実は、大阪城で高木が使用した銃がとてつもなく凄い威力だそうだが、伏見城の折に使ったものと同じなのか」
「はい。左様にございます。ですから、豊臣の兵が攻め込んできたとき、私たちが、高木を見つけ出して始末をいたしますので、高木には手を出さないようにお願いいたします」
「わしは、今将軍に戦法を改めるように指示したところじゃ。もうすでに始まっておるが、馬防柵をわが軍の前方に拵えておるところじゃ。敵の進撃を食い止めるためと、敵との距離を置くためじゃ」
「それでは、念のため本陣の前に銃弾除けの土嚢を積んでください。簡単なものでは、高木の銃を避けることは出来ませんが、土嚢なれば、しばらく持ちこたえられると思います。持ちこたえておられる間に、われらが高木を見つけます」
高木は、当然のことだが、兵の間に潜り込んで隠れていた。だが、カプセルからの探査をまぬかれることは出来なかった。すぐに見つけ出されて、カゲロウと源三郎親子が、徳川の兵とともに攻め込んで行った。
源三郎たちは、斬りかかってくる豊臣の兵には、銃を向けることもなく、電撃棒で立ち向かっていた。電撃棒は、長さ9尺(2.7メートル)の棒の両端に、体を痺れて動かなくする電撃を、発する装置が付いている。
迫りくる敵もこれには堪えられず、二人を遠巻きにしていた。高木のいる場所に近づくと、高木の姿を確認した。そこには、豊臣秀頼と思われる、体格の良い青年が立っていた。周りを近習の者が固め、銃弾の弾避けになっていた。
徳川軍との戦は、あちこちで起きていた。豊臣軍の優勢がしばらくは続いたが、大量の銃を撃たれ、徳川軍の攻撃を受けて、死傷者の数が増し、士気も低下してきて、逃げるものと追いかけるものが交錯していた。
復興には知恵が要るから考えるみんなの夢見る街づくりだよ
何もないところと言うだけではない被災地は、重い復興と言う命題がまた住民を苦しめています。元あったように復興するのではなく、新しい防災の完備した街づくりでなければならないのです。本当に住んで安全な町など出来るでしょうか。1000年後の子供たちに残す町は、命の保証があるところにしてあげなければなりません。
とても計算だけで出来るとは思えません。夢を実現するための故郷のしなければならないのです。人々が安心して笑って生活できるものにしなければならないのです。それは、個人の権利関係を踏みにじるものであってはいけないのです。個人の権利を譲歩していただきながら、総合的な街づくりが望まれるのです。
明るさの映える姿を見せようよ美しい海岸もう一度
太平洋を目の前にして、日の出を迎える海岸の景観は実に美しい。リアス式の海岸は今も健在ですし、松島もそのまま残っています。被災された地域も、この冬が過ぎれば、新しい街づくりに邁進するでしょう。
みんなで思いを尽くし、心を尽くして、復興を遂げましょう。復興が完成するのは何十年と掛かるかも知れませんが、必ずその日は来ます。日の出を毎日眺めながら、努力を結集して復興を成し遂げましょう。復興は計算だけでするものではなく、一人一人の夢を実現するために頑張るものです。
美しい海に負けない景観がこの海岸に出来る出来るさ
最初は、違和感があるかも知れませんが、人工的に防災を施した海岸であっても、きっと自然が、それを受け入れて、新しい海岸の美しさを見せてくれるでしょう。
暖かい思いやりの詰まった計画であれば、人々に生活の喜びをもたらし、夢が詰まった海岸と街をまた見せてくれるでしょう。計画は、じっくりと練って、工事は迅速に一刻も早くやってほしい。
『雲乃平八郎の小説』
カゲロウ 2
25
淀君のヒステリックな声を聞いて、大野冶房が飛びだして行った。鉄砲隊と弓隊を天守閣の入り口に並べて配備した。
そのことを知らぬ高木たちは、天守閣に登る門をくぐった。目の前には、大勢の兵が身構えていたが、まさか自分たちを攻撃するとは思っていなかった。何しろ、太閤秀吉と、その家臣たちなのだから、顔も知っているし、歓迎してくれるものと思っていたのだ。
「撃てー」
大野治房の命令で、50丁の銃と30人の弓隊から一斉に射撃された。油断していた高木たちは、避けるすべもなく、体中に弾丸や弓を浴びた。脳に達していなければ、死ぬはずはないが、一斉射撃の銃弾は、頭にもあたっていた。
「こんなバカな。何かの間違いだ」
高木は、まだ死んではいなかった。しかし手下は皆頭を打たれて死んでしまった。兵たちは、一斉に襲い掛かり、首を刎ねた。高木も押し倒されて、首を斬られようとしたが、寸前のところで切り落とされずに生き返った。
「うおー。お前らになんか殺されてたまるか。こうしてやる」
高木は、気が狂ったようにレーザー銃を乱射した。その場にいた鉄砲隊も弓隊も皆殺しだ。襲いかかろうとする兵隊もすべて銃の餌食になってしまった。
高木は、走るように銃を撃ち続け、天守に向かった。中に入れないようにと、守備兵が弾避けの鉄板を張り付けた盾を並べて防御したが、レーザー銃は、それらをいとも簡単に焼き切って、兵隊の体を真っ二つにした。
天守は、もう守る兵がいなくなり、近習の者や小姓たちと、女ばかりになった。後ろから追うように兵が高木に迫っても、高木は来るもの全てを殺しまくった。
高木は、天守に入り、守るものを片っ端から殺したので、淀君や秀頼も覚悟を決めた。大野治長は、大阪城に火をつけた。もうこれ以上持ちこたえられないとの思いから、自刃することを選んだのだ。
「お方様。秀頼様。もうお守りすることが不可能になりました。殺される前に、どうかご自害を」
「分かりました。よく我らに仕えてくれて礼を申す。最後に介錯をお頼み申す」
「承知仕りました」
淀君は、胸を懐剣で刺し、秀頼は、腹を切った。治長が淀君を介錯して、まだ息のある秀頼に介錯しようとしたしたところを、高木に撃たれた。
高木は、急いで秀頼に迫ると、苦しんでいる秀頼の顔を凝視して、自分の顔を造り替えた。高木の最後の手段は、秀頼になることであった。そうすれば、兵たちは、必ず守ってくれるとの思いからだった。
燃え盛る天守から、現われた秀頼を見て、駆け付けてきた将兵は、歓声を上げた。
「秀頼様じゃ。生きておられる」
「皆の者。わしが指揮を執る。最後の決戦をしようぞ。必ず徳川を倒して勝利を収めようぞ」
「おう。望むところ。御大将のため命を捨てまする」
「頼むぞ。皆とわしは一心同体じゃ。生きる時も死ぬ時も一緒じゃ」
「決戦だ。みんな大阪城から打って出ろ」
まだ大阪城に残っていた2万の兵は、秀頼の本陣を守りながら、前進して行った。外で、戦をしていた豊臣兵たちは、だいぶ敗色が濃くなっていたのに、秀頼が出馬したと聞いて、再び力を得た。一旦引いて体勢を立て直し、秀頼とともに徳川の本陣を目指した。
追撃をしていた徳川方の大名も、押しでてくる秀頼軍に、逆に押し返されるようになった。豊臣方の将兵のうち、大阪城を落ちていたものも、その様子を聞いて、また戻ってきた。徳川方の追及をかいくぐって、逃げるのが困難だったので、戻らざるを得なかったのだ。1時間後には、豊臣方は4万に膨れ上がってきた。
カゲロウと源三郎は、家康の本陣にやってきた。
「徳川様。戻ってまいりました」
家康は、源三郎の父のカゲロウのことは、知らなかった。カゲロウの来た時代とのずれが、記憶を狂わしていた。しかし、源三郎をカゲロウとして覚えていた。
「おう。カゲロウ殿か。ずいぶんいなかったが、元気で居ったか。そちらはどなたじゃ」
「私の父にございます」
「景山三郎と申します。お見知り置きくださいませ」
「左様か。よろしく頼む。源三郎、おぬしに言われたとおり、わしは天下をとれるところまで来ておる。もう少しで、大阪城も落ちるだろう」
「それについてですが、大阪城に高木が入り込み、今、秀頼君に化けて城を出てこちらに向かっております。淀君も秀頼君も大阪城と運命を共になさいました。高木は、秀頼になって先頭切って出陣してきました」
「やはりそうであったか。こちらの忍びもそのように伝えてきておる。淀君も秀頼君も立派な最後であったとな。高木なるものが、顔を変えて、兵の前に現れた時、皆喜び勇気を得て、最後の戦をせんと秀頼の後につき従っておるとのことだ」
「はい。城もなくなり、あとは、徳川様と刺し違えるつもりで攻めてくるものと思います」
家康は、しばらく考えていた。やおら立上がると伝令に何やら告げた。
「カゲロウ殿。実は、大阪城で高木が使用した銃がとてつもなく凄い威力だそうだが、伏見城の折に使ったものと同じなのか」
「はい。左様にございます。ですから、豊臣の兵が攻め込んできたとき、私たちが、高木を見つけ出して始末をいたしますので、高木には手を出さないようにお願いいたします」
「わしは、今将軍に戦法を改めるように指示したところじゃ。もうすでに始まっておるが、馬防柵をわが軍の前方に拵えておるところじゃ。敵の進撃を食い止めるためと、敵との距離を置くためじゃ」
「それでは、念のため本陣の前に銃弾除けの土嚢を積んでください。簡単なものでは、高木の銃を避けることは出来ませんが、土嚢なれば、しばらく持ちこたえられると思います。持ちこたえておられる間に、われらが高木を見つけます」
高木は、当然のことだが、兵の間に潜り込んで隠れていた。だが、カプセルからの探査をまぬかれることは出来なかった。すぐに見つけ出されて、カゲロウと源三郎親子が、徳川の兵とともに攻め込んで行った。
源三郎たちは、斬りかかってくる豊臣の兵には、銃を向けることもなく、電撃棒で立ち向かっていた。電撃棒は、長さ9尺(2.7メートル)の棒の両端に、体を痺れて動かなくする電撃を、発する装置が付いている。
迫りくる敵もこれには堪えられず、二人を遠巻きにしていた。高木のいる場所に近づくと、高木の姿を確認した。そこには、豊臣秀頼と思われる、体格の良い青年が立っていた。周りを近習の者が固め、銃弾の弾避けになっていた。
徳川軍との戦は、あちこちで起きていた。豊臣軍の優勢がしばらくは続いたが、大量の銃を撃たれ、徳川軍の攻撃を受けて、死傷者の数が増し、士気も低下してきて、逃げるものと追いかけるものが交錯していた。









