『雲乃平八郎の浮雲』
吹雪だよ旭川から岩見沢へ渋滞七時間かかったぞ
旭山動物園を出て、吹雪に見舞われ、高速は通行止めで、一般道を札幌方面へ向かうが、渋滞にはまり、結局7時間かけて、やっと岩見沢市内に入ったところで、高速が開通という事で、高速に乗り、千歳空港へたどり着きました。吹雪の渋滞がなかったら、札幌に行き、雪まつりの会場に行けたのに、飛行機の時間が迫る中、とても札幌に寄ることなど出来ず、それも飛行機にも間に合わず、最終便に振り替えてもらってやっと羽田に戻れました。
流氷接岸してたウトロ港オーロラ祭り大盛り上がり
この季節は、まだ流氷の接岸は早い時期にもかかわらず、網走にはなかった流氷が、ウトロの港近辺には、押し寄せて来ていました。網走から乗った砕氷船オーロラ号からは、全く流氷の影すらなかったのです。ウトロ方面に来ていない観光客の方々は、流氷を見ずにお帰りになったことでしょう。
ウトロ温泉に泊まったおかげで、流氷は見られ、オーロラ祭りも夜寒い中じっと立って見ました。レーザー光線によるオーロラ再現は、綺麗に見られとても良かったです。
小説風に紀行文を書くことにしました。今回の北海道ツアーの様子をちりばめて物語風に仕上げます。どうなります事やら、とりあえず読んでみてください。
『雲乃平八郎の小説』
冬のオジロワシ
ここは北国、北海道ツアーの旅は、いきなり始まった。
紀子は、海外旅行に行きたいと思い、旅行案内所で、いろんなパンフレットを見ていた。ヨーロッパのお城めぐりとか、アルプスのトレッキングとか、オーロラツアーとか、いろんなツアーがあるので、とても迷っていた。
その時、同じようにツアーのパンフレットを見ている男性に気が付き、何の気なしに目が行った。その瞬間、紀子の心に、何だか言いようのない衝撃が走ったのだ。つまり、一目惚れと言うやつだ。
「あの人は、1人で旅行をするかしら。恋人とか、奥さんはいないかな」
紀子は、独り言を言いながら、その男性を見ていた。年のころは、20代後半くらい。髪が長めであっても清潔感がある髪型で、ジャニーズ系の顔立ちといい、背の高さも180センチはあると思われるとっても恰好の良い人だ。
紀子は、彼の手にしているパンフレットが、冬の北海道特集の物であることを確認した。もっと詳しく知りたくなって、少しずつ近寄って行った。
紀子は、23歳、食品関係のOLをしている。入社2年目となり、仕事にも慣れ、後輩も入ってきて、自分は充実した日常を送っているつもりなのだが、なぜか物足りない。そこで、有給を取って旅行をする気になったのだ。
寒い日本を抜け出して、ハワイとか暖かいところもいいかなと考えていたが、いろいろ見てみると以外にも自分の好みが分かってきた。どちらかと言えば、建物より自然の中にいることの方が好きだという事が分かり、なぜか一人旅は、そういうものにチャレンジしたくなってきている。
ハワイだったら、イルカと触れ合えるとか、いろんなオプションがあるので、ダイビングなんかもいいかなと思って見ていた。そんな時に、自分の好みの男性を見つけてしまったのだ。
紀子は、まだ恋人と言えるような存在には巡り会っていない。大学時代の友達は結構いたのだが、卒業してからは一度もあったことはない。女性の友達とは、何度かあっているけれど、男性の中にこれは自分と合うと思った人はいなかった。
彼が、自分を好きになってくれなければ、恋は成立しないのだけれど、なんとかチャレンジしたいと思い、機会を求めて近寄って行ったのだ。
紀子は、妄想癖があり、1人でいつも何か妄想していた。興味を惹かれたことや、小説を読んだときとかに妄想が始まる。たとえば、音楽会に行ってオーケストラ演奏などを聴いているといつしかその中で、フルートを吹いていたり、バイオリンを弾いていたりするのだ。心地よい時が流れ、曲が終わるとやり遂げた充実感に酔いしれている。
小説は、必ず主人公か、相手役の女性などになって、物語の中にどっぷりつかってしまうのだ。子供のころなんか、白雪姫を読んでいて、いつしか女王になっていて、鏡の中に白雪姫を見つけると、毒りんごを持っておばあさんに化けて、白雪姫に食べさせて、イ・ヒ・ヒ・ヒと含み笑いなんかしている。いじめるのが楽しいなんて、私って変と思いながら、面白くてしょうがない自分がいるのだ。恐ろしい自分の本性を見せられる一瞬だ。
そんな時は後で、バカバカと言って自分の頭をたたいたりする。反省してもしょうがないのだが、なんで白雪姫にならないのか、妄想とはいえ変な気持ちにさせられた。
近寄って行くと、その男性が後ずさりして紀子の足を踏んでしまった。
「いたーい」と言いながら、その場にしゃがみ込んだ。
男性は、それに気づき、しゃがみこんだ紀子の顔を覗き込みながら心配そうに聞いてきた。
「ごめんなさい。大丈夫ですか。後ろにいるなんて気が付かなかったものですから、足を踏んでしまったのですね」
男性が、紀子の足を見て、自分の靴の跡が紀子のパンプスに残っているのを確認していた。男性が、優しく差し出した手にびっくりしながらも紀子は、ここはチャンスがやってきたと、内心喜びながら、その手を取って立ち上がった。少し顔をしかめるようにして、いかにも痛かったと言うそぶりを見せた。
「本当にごめんなさい。お詫びにお食事でもいかがですか。ご馳走させてください」
「え。そんな」
「そんな結構です」と言いそうになったのを懸命にこらえて、少し考えるしぐさを見せながら、一度だけ頷いて、「はい。よろしければ」と答えた。心の中では、何度でも頷いていた。「やったー。私にも運が向いてきたのね」と痛さをこらえるふりをしながら、ほくそ笑む自分が何だか浅ましく見えないか心配になった。
男性の後をついて行くと、そんなに大きくないけれど、綺麗なレストランに着いた。落ち着いた雰囲気の、フレンチのお店のようなところであり、薄暗くならない程度に光源を落としてあるので、こんなところでお話をしながら、気持ちが通じ合えば、きっと素晴らしい恋が生まれそうだと考えていた。
紀子は、誘われるままに椅子に腰かけ、男性を見た。男性は、とても凛々しく見え、シャープな顔立ちからは、頭が良く教養にあふれた方なのじゃないかと思ってしまった。
「私は、北見俊夫と言います。先ほどは本当に失礼しました」
「いえ。もう大丈夫です。御心配なさらないで」
「私も迂闊でした。もっと周りに気を配っていればよかったのですが、パンフレットに夢中になっていたものですから、全く気が付きませんでした」
紀子は、われに返った。「今のは、妄想だったのか。じゃああの名前は私の作ったものなの。残念だわ」と思いながら、そういうシチュエーションにならないかという期待を込めて、彼の後ろをゆっくりと通った。
彼は、紀子にちらっと目線をくれて、少し避けてくれた。「駄目なのよ。避けたりしないで、私の足を踏んでくれなくちゃ」そんな無理なことを心の中で言いながら、彼の隣に立って、彼が見ていると思われるパンフレットをラックから取り出した。北海道のパンフレットは、3点ほどあり、どれだかわからないので、全部取り出してみているふりをしながら、彼の手元を見て、見ているページを必死に探した。
「あった。これね。北海道きらきら旅。氷と雪の祭典。流氷のオホーツク、砕氷船遊覧の旅4日間というタイトルの付いたところだ」
吹雪だよ旭川から岩見沢へ渋滞七時間かかったぞ
旭山動物園を出て、吹雪に見舞われ、高速は通行止めで、一般道を札幌方面へ向かうが、渋滞にはまり、結局7時間かけて、やっと岩見沢市内に入ったところで、高速が開通という事で、高速に乗り、千歳空港へたどり着きました。吹雪の渋滞がなかったら、札幌に行き、雪まつりの会場に行けたのに、飛行機の時間が迫る中、とても札幌に寄ることなど出来ず、それも飛行機にも間に合わず、最終便に振り替えてもらってやっと羽田に戻れました。
流氷接岸してたウトロ港オーロラ祭り大盛り上がり
この季節は、まだ流氷の接岸は早い時期にもかかわらず、網走にはなかった流氷が、ウトロの港近辺には、押し寄せて来ていました。網走から乗った砕氷船オーロラ号からは、全く流氷の影すらなかったのです。ウトロ方面に来ていない観光客の方々は、流氷を見ずにお帰りになったことでしょう。
ウトロ温泉に泊まったおかげで、流氷は見られ、オーロラ祭りも夜寒い中じっと立って見ました。レーザー光線によるオーロラ再現は、綺麗に見られとても良かったです。
小説風に紀行文を書くことにしました。今回の北海道ツアーの様子をちりばめて物語風に仕上げます。どうなります事やら、とりあえず読んでみてください。
『雲乃平八郎の小説』
冬のオジロワシ
ここは北国、北海道ツアーの旅は、いきなり始まった。
紀子は、海外旅行に行きたいと思い、旅行案内所で、いろんなパンフレットを見ていた。ヨーロッパのお城めぐりとか、アルプスのトレッキングとか、オーロラツアーとか、いろんなツアーがあるので、とても迷っていた。
その時、同じようにツアーのパンフレットを見ている男性に気が付き、何の気なしに目が行った。その瞬間、紀子の心に、何だか言いようのない衝撃が走ったのだ。つまり、一目惚れと言うやつだ。
「あの人は、1人で旅行をするかしら。恋人とか、奥さんはいないかな」
紀子は、独り言を言いながら、その男性を見ていた。年のころは、20代後半くらい。髪が長めであっても清潔感がある髪型で、ジャニーズ系の顔立ちといい、背の高さも180センチはあると思われるとっても恰好の良い人だ。
紀子は、彼の手にしているパンフレットが、冬の北海道特集の物であることを確認した。もっと詳しく知りたくなって、少しずつ近寄って行った。
紀子は、23歳、食品関係のOLをしている。入社2年目となり、仕事にも慣れ、後輩も入ってきて、自分は充実した日常を送っているつもりなのだが、なぜか物足りない。そこで、有給を取って旅行をする気になったのだ。
寒い日本を抜け出して、ハワイとか暖かいところもいいかなと考えていたが、いろいろ見てみると以外にも自分の好みが分かってきた。どちらかと言えば、建物より自然の中にいることの方が好きだという事が分かり、なぜか一人旅は、そういうものにチャレンジしたくなってきている。
ハワイだったら、イルカと触れ合えるとか、いろんなオプションがあるので、ダイビングなんかもいいかなと思って見ていた。そんな時に、自分の好みの男性を見つけてしまったのだ。
紀子は、まだ恋人と言えるような存在には巡り会っていない。大学時代の友達は結構いたのだが、卒業してからは一度もあったことはない。女性の友達とは、何度かあっているけれど、男性の中にこれは自分と合うと思った人はいなかった。
彼が、自分を好きになってくれなければ、恋は成立しないのだけれど、なんとかチャレンジしたいと思い、機会を求めて近寄って行ったのだ。
紀子は、妄想癖があり、1人でいつも何か妄想していた。興味を惹かれたことや、小説を読んだときとかに妄想が始まる。たとえば、音楽会に行ってオーケストラ演奏などを聴いているといつしかその中で、フルートを吹いていたり、バイオリンを弾いていたりするのだ。心地よい時が流れ、曲が終わるとやり遂げた充実感に酔いしれている。
小説は、必ず主人公か、相手役の女性などになって、物語の中にどっぷりつかってしまうのだ。子供のころなんか、白雪姫を読んでいて、いつしか女王になっていて、鏡の中に白雪姫を見つけると、毒りんごを持っておばあさんに化けて、白雪姫に食べさせて、イ・ヒ・ヒ・ヒと含み笑いなんかしている。いじめるのが楽しいなんて、私って変と思いながら、面白くてしょうがない自分がいるのだ。恐ろしい自分の本性を見せられる一瞬だ。
そんな時は後で、バカバカと言って自分の頭をたたいたりする。反省してもしょうがないのだが、なんで白雪姫にならないのか、妄想とはいえ変な気持ちにさせられた。
近寄って行くと、その男性が後ずさりして紀子の足を踏んでしまった。
「いたーい」と言いながら、その場にしゃがみ込んだ。
男性は、それに気づき、しゃがみこんだ紀子の顔を覗き込みながら心配そうに聞いてきた。
「ごめんなさい。大丈夫ですか。後ろにいるなんて気が付かなかったものですから、足を踏んでしまったのですね」
男性が、紀子の足を見て、自分の靴の跡が紀子のパンプスに残っているのを確認していた。男性が、優しく差し出した手にびっくりしながらも紀子は、ここはチャンスがやってきたと、内心喜びながら、その手を取って立ち上がった。少し顔をしかめるようにして、いかにも痛かったと言うそぶりを見せた。
「本当にごめんなさい。お詫びにお食事でもいかがですか。ご馳走させてください」
「え。そんな」
「そんな結構です」と言いそうになったのを懸命にこらえて、少し考えるしぐさを見せながら、一度だけ頷いて、「はい。よろしければ」と答えた。心の中では、何度でも頷いていた。「やったー。私にも運が向いてきたのね」と痛さをこらえるふりをしながら、ほくそ笑む自分が何だか浅ましく見えないか心配になった。
男性の後をついて行くと、そんなに大きくないけれど、綺麗なレストランに着いた。落ち着いた雰囲気の、フレンチのお店のようなところであり、薄暗くならない程度に光源を落としてあるので、こんなところでお話をしながら、気持ちが通じ合えば、きっと素晴らしい恋が生まれそうだと考えていた。
紀子は、誘われるままに椅子に腰かけ、男性を見た。男性は、とても凛々しく見え、シャープな顔立ちからは、頭が良く教養にあふれた方なのじゃないかと思ってしまった。
「私は、北見俊夫と言います。先ほどは本当に失礼しました」
「いえ。もう大丈夫です。御心配なさらないで」
「私も迂闊でした。もっと周りに気を配っていればよかったのですが、パンフレットに夢中になっていたものですから、全く気が付きませんでした」
紀子は、われに返った。「今のは、妄想だったのか。じゃああの名前は私の作ったものなの。残念だわ」と思いながら、そういうシチュエーションにならないかという期待を込めて、彼の後ろをゆっくりと通った。
彼は、紀子にちらっと目線をくれて、少し避けてくれた。「駄目なのよ。避けたりしないで、私の足を踏んでくれなくちゃ」そんな無理なことを心の中で言いながら、彼の隣に立って、彼が見ていると思われるパンフレットをラックから取り出した。北海道のパンフレットは、3点ほどあり、どれだかわからないので、全部取り出してみているふりをしながら、彼の手元を見て、見ているページを必死に探した。
「あった。これね。北海道きらきら旅。氷と雪の祭典。流氷のオホーツク、砕氷船遊覧の旅4日間というタイトルの付いたところだ」
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