『雲乃平八郎の浮雲』
凄いのは津波にも負けずの心生きる者ゆえ強くいられる
早朝、3時18分に家を出発。東北自動車道黒磯板室IC・3時34分。一路北上する。途中、国見SA、長者原SA、紫波SAで休憩。盛岡南IC・7時41分着。
高速道路は、夜中なので、ほとんどがトラックばかりでした。スピードは、大体100から120キロくらいで走行。上り下りでスピードが変わってしまいます。震災のために傷ついた路面を治す工事区間が4か所ほどあり、その区間は一車線になります。
高速を降り、盛岡市内を抜けて、宮古街道に入り、国道106号線で、浄土ヶ浜に向かいました。途中、道の駅区界高原とやまびこ館で休憩を取りながら、進みました。ここまで4時間半ほど運転して来ましたのと、眠りが足りないので、疲れ気味です。
浄土ヶ浜ビジターセンター前第一駐車場到着、10時17分。家から、7時間かかりました。ビジターセンターで少し休憩して、ここから、観光船乗り場まで徒歩です。11時発の観光船乗船。およそ40分で一周して戻って来ました。この日は、とても波が荒く、観光船は、横揺れが酷く、手放しでは立っていられません。それでも、ウミネコの餌を買って、パンみたいなものですが、少しずつちぎって、差し出すとウミネコが近寄ってきてくちばしで取って行きます。私は、この船の揺れに、疲れた体だったので、少々船酔い気味です。陸に戻っても揺れが収まらないみたいでした。
その後、今日の目的の一つで、一番のメインであったサッパ船に乗るために、マリンハウスへ向かいましたが、途中で、カメラの電池が切れてしまいました。
昼食を食べてから、サッパ船の予約をして、カメラの電池切れのため、一旦駐車場へ戻り、またマリンハウスに戻ろうとして、展望台があったので、展望台に上り、景色を眺めました。
マリンハウスから出ているサッパ船乗船。サッパ船は小さな漁船で、ボートのようなものです。これで、湾内を巡回して青の洞窟に入るのがメインです。ここは、午前中に入るのが良いそうで、午後になってしまい、残念でしたが、それでも青の洞窟であることは間違いありませんでした。紺碧の海に開いた洞窟で、洞窟の中から外を見ると、太陽光が入ってきているので、洞窟の出口付近が緑色の海になっています。
サッパ船海に浮かぶは木の葉船揺られて楽し波飛沫浴び
この日は、まだ行くところもあったのですが、通行止めのところもあり、遊歩道も歩けないので、体調のことも鑑みまして、休暇村へ向かう事にしました。
休暇村へ着いてもまだ3時には少し早いので、姉ヶ崎の展望台まで散策することにしました。と言ってもそんなに遠くはありません。駐車場に車を止めて、そこから出発して、30分ほどです。
休暇村陸中宮古にお世話になることになっていました。と言うのも、ウエブで休暇村のホームページを見て、復興支援プランと言うもので行きましたから、1人一泊7000円です。二人でここに二泊する予約を入れてありました。とても安く泊めて貰えて、2食付ですから本当にお得です。ちなみに私は、Qカード会員になっていますので、この会員専用のプランに応募できるのです。
到着したところで、すぐにお風呂に入りました。ここは、温泉ではありませんが、ラジウム人工泉と言うものです。さっぱりしたいいお風呂で、汗を流して、部屋に戻ると、運転の疲れから眠くなりましたので、夕食まで一眠りです。
6時からの夕食でしたが、5時45分位に妻から起こされ、会場に行きました。バイキングでしたので、すぐ食べたいものを選んで、席に座り食べ始めました。とは言え、ダイエット前でしたら、結構たくさんいろいろなものを持って来てしまっていたのですが、今は、体重を減らし、体脂肪と内臓脂肪を減らし、塩分摂取も減らして来ているので、少量ずつ10品ぐらいに抑えました。
去年の初めに90キロ超あった体重も、今では81キロ程度に減って来ています。これからまた一年かけて、75キロ程度に落として行きたいのですが、どうなりますか。自分でも心配です。でも妻のコントロールがあり、何とか少しずつ減らせると思います。
青い空明るい海の碧にまし新緑の木々萌いずるかな
季節は移り、新緑がまぶしい季節です。海岸は、むき出しの土と、家の土台だけがあり、震災と津波の爪痕は残り、杉は塩水を被り立ち枯れていますけれど、辺りには、花は咲き、木々には新芽が伸び、様々な色の葉をつけています。濃い緑ではありませんが、ごく薄い緑から、黄緑であったり、濃さの違う緑であったりと、自然の造形の美しさは、目を見張るものがあります。
港とか海岸の町の様子も昔の面影が無くなり、ガラスの破片や、建物の切れ端などが見られたりして、何とも言えない気持ちにさせられます。でも、三陸のここは陸中ですが、この海岸の切り立った崖の様子は、そのまま残っています。海岸線もその姿を変えてはいませんでした。
翌日は、もう少し北へ上ってこようと思っています。北山崎の方です。
『雲乃平八郎の小説』
宇宙に輝く緑の惑星
16
それを聞いたロジェアの顔つきが変わり、それまでの温厚な顔から、一転して、厳しい形相になったと思ったら、声まで変化した。
「もういい。わたしが決める。みんなを捕虜にする」
「キャー」
ロジェアの変化にランナが驚いて、隆に抱きついてきた。
何事か理解できなかった隆たちが驚いていると、後ろのドアが開き、マテラが現れた。カラ大佐も一緒だった。ロボット兵士もいて、銃を突きつけられてしまった。隆たちは抵抗する暇を与えられず、すぐに捕まってしまった。
「マテラ。爆発して死んだのではなかったのか」
「驚いたようだな。わしらは、最後の攻撃の時、BR砲の後ろについてきたから見つからなかったのだ」
「ロジェアはまさか、それを知っていたのか?」
「そうよ。私がクオラデス号のみんなのところに戻ったのは、この作戦を成功させるためよ」
「という事は、ロジェアは最初から、マテラとグルだったんだな」
「当たり前よ。私らは、夫婦なのよ。それに、マテラは、私の部下。私が真の支配者なの。今まで騙してきたけれど、もういいわ。あなた方も、私に従いなさい。従わないものは、処刑するわ、たとえ娘でもね」
厳しい顔で、ロジェアは言い放った。
「もう私たちに逆らうすべはないのね」
樹理は、母親の変化にまだ信じられないようすだった。
「そうよ。諦めなさい。協力すれば、惑星の支配者として、地球でも君臨できるのよ。もちろんランポヨでも、支配者の家族として、贅沢な暮らしが待ってるわ」
隆は、何も言わなかった。今騒ぎを起こしても、殺されるだけだ、と分かっていた。しかし何か手を打たなければならないと考えていた。
「お母さんは、本当は何なの?」
「私は、ランポヨ帝国の皇帝よ。マテラは、総督よ。私の忠実な部下だわ。それにあなたの父親よ。あなたは、ランポヨ帝国の王女なの。私の跡を継いで、皇帝にもなれるのよ」
樹理は、首を振って涙を流しながら、ロジェアに抗議した。
「だめよ。こんなこと許されないわ。ロジェアとマテラは、今すぐ武器を捨てて、侵略戦争をやめて。もっと友好的に、惑星同士で協力し合うべきよ。お願いすれば、地球の人たちも援助してくれるはずよ」
「友好的にと言うが、ランポヨ星には資源が無い。貿易をすることも出来ないから、略奪しか手はないのだ」
今度は、マテラが、言い返してきた。
「そうは言うが、樹理のお蔭で、地球でも宇宙船を造ることが出来る。簡単には侵略されはしない。このグリーンプラネットよりも優秀で大きな宇宙船を今建造中だ」
「馬鹿め。ランポヨでは、わしらが戻れば、今度は大艦隊で、地球へ向かう事になっている」
「だからランポヨに帰るのよ。早くランポヨへ針路をとりなさい」
「真理子。ランポヨへ向かうんだ。早くしろ」
マテラの命令が下った。真理子は、隆も樹理も捕まっている状況なので、抵抗することなく強制的に進路は変えられた。
隆は、何とかして止めなければならないと思った。ジュリアの存在を今まで忘れていた。隆は、ジュリアの姿が見当たらないことに気が付いて、見回したが、ランナもジュリアを抱いてはいない。5次元時空にいるのかも知れないと考えて、ランナにジュリアを呼んでくれと頼んだ。
「ランナ。ジュリアは今どこにいる? 呼び出せないか」
「きっと傍にいるはずよ。今読んでみる。ジュリア。いたら返事をして」
「はい。ずっとそばにいましたよ」
姿は見せなかったが、ジュリアの声が聞こえてきた。
「ジュリア。地球を守るために手を貸してくれ」
隆は、この窮状を脱却しようと思って、ジュリアの応援を頼んだ。
「わかりました。どうすればよいでしょうか」
「私たちの拘束を解いてくれ。私が、彼らがしようとしている事を止めるので、樹理とランナを守ってくれ」
「お安いご用ですわ」
ロジェアは、ロボットではないので、年を取るのが一番嫌なことだった。そこで、ランポヨ星まで眠ろうとした。生命維持装置を探したが、グリーンプラネット号にはその設備はなかった。
「樹理。生命維持装置はどこにあるの?」
「ああ。グリーンプラネット号は、ワープが出来るので、短時間で惑星間移動が出来るし、必要なくなったから設備をしなかったのよ」
「そんなありえないわ。そんなに早く飛行出来はしないわ。私はこれ以上年を取るのは御免よ。生命維持装置を作って」
「大丈夫よ。5次元時空を飛び越えるので、そんなに時間はかからないで着くわ」
「え。5次元時空ですって。4次元時空の壁をどうやって超えたの」
「そんなに難しくはないわ。光速飛行するものは、光子でしょ、それに電子や素粒子たちがあるでしょ。宇宙空間では、ほとんど重力以外の影響は受けないから、ほとんど光速で移動してるのよ」
「それは分かっている」
「4次元時空で、ほとんど光速で飛行している物体は、質量が増大して、非常に動きにくくなってしまうのだけれど、この時質量は、エネルギーに変化して、5次元へ入るためのワームホールを開けることが出来るの。これによって、5次元時空に入ることが出来るし、ワームホールを掘り進めて、未来の時空に到達することが出来るので、その時5次元時空から出てくることになるわ」
「つまり、5次元に入れば、タイムマシンのように未来に行ける訳ね」
「そうとも言えるけれど、タイムマシンではないわ。地点の移動になるだけで、時間の移動ではないのよ」
「よく分からないわね。地点の移動と言うと、地球からランポヨまで、5次元を通って移動するという事よね。その時時間はどうなっているの」
「時間は、縮んでいるけれど時間はそのままあるわ。でも、時間の流れを横切るので、普通なら30年かかる距離だけど、5次元を通れば、数時間で着くことになるのよ」
「5次元の形は、4次元とは違っているのでしょう。座標を指定することなんて、出来ないと思うわ」
「私も最初はどうしたらよいか分からなかったけれど。座標は、同じだと言うことが分かったの。つまり、5次元は、4次元と合体していて、繋がっているから、接点を指定してやりさえすれば良い事になるのよ。多少複雑な形をしているけれど、5次元は、4次元に絡まっている状態で、しかも整列しているので、距離を計測するのはそんなに難しい事ではないの」
「ますます分かりにくくなったわ。5次元は、大きさの同じボールのようなもので、4次元にくっついているみたいなのね」
「意味合いが違うけれど、そう理解しておいてもらっていいわ。その方が、簡単だから」
「それで、ランポヨに着くのはいつなの」
「あと3時間ぐらいね」
「ほんとなの。今だってそんなに早く飛んでいるようには思えないわ。それに、5次元だっていう特徴もないから、分からないわ」
「確かに普通よね。それが、私の設計した宇宙船だからできる事よ」
凄いのは津波にも負けずの心生きる者ゆえ強くいられる
早朝、3時18分に家を出発。東北自動車道黒磯板室IC・3時34分。一路北上する。途中、国見SA、長者原SA、紫波SAで休憩。盛岡南IC・7時41分着。
高速道路は、夜中なので、ほとんどがトラックばかりでした。スピードは、大体100から120キロくらいで走行。上り下りでスピードが変わってしまいます。震災のために傷ついた路面を治す工事区間が4か所ほどあり、その区間は一車線になります。
高速を降り、盛岡市内を抜けて、宮古街道に入り、国道106号線で、浄土ヶ浜に向かいました。途中、道の駅区界高原とやまびこ館で休憩を取りながら、進みました。ここまで4時間半ほど運転して来ましたのと、眠りが足りないので、疲れ気味です。
浄土ヶ浜ビジターセンター前第一駐車場到着、10時17分。家から、7時間かかりました。ビジターセンターで少し休憩して、ここから、観光船乗り場まで徒歩です。11時発の観光船乗船。およそ40分で一周して戻って来ました。この日は、とても波が荒く、観光船は、横揺れが酷く、手放しでは立っていられません。それでも、ウミネコの餌を買って、パンみたいなものですが、少しずつちぎって、差し出すとウミネコが近寄ってきてくちばしで取って行きます。私は、この船の揺れに、疲れた体だったので、少々船酔い気味です。陸に戻っても揺れが収まらないみたいでした。
その後、今日の目的の一つで、一番のメインであったサッパ船に乗るために、マリンハウスへ向かいましたが、途中で、カメラの電池が切れてしまいました。
昼食を食べてから、サッパ船の予約をして、カメラの電池切れのため、一旦駐車場へ戻り、またマリンハウスに戻ろうとして、展望台があったので、展望台に上り、景色を眺めました。
マリンハウスから出ているサッパ船乗船。サッパ船は小さな漁船で、ボートのようなものです。これで、湾内を巡回して青の洞窟に入るのがメインです。ここは、午前中に入るのが良いそうで、午後になってしまい、残念でしたが、それでも青の洞窟であることは間違いありませんでした。紺碧の海に開いた洞窟で、洞窟の中から外を見ると、太陽光が入ってきているので、洞窟の出口付近が緑色の海になっています。
サッパ船海に浮かぶは木の葉船揺られて楽し波飛沫浴び
この日は、まだ行くところもあったのですが、通行止めのところもあり、遊歩道も歩けないので、体調のことも鑑みまして、休暇村へ向かう事にしました。
休暇村へ着いてもまだ3時には少し早いので、姉ヶ崎の展望台まで散策することにしました。と言ってもそんなに遠くはありません。駐車場に車を止めて、そこから出発して、30分ほどです。
休暇村陸中宮古にお世話になることになっていました。と言うのも、ウエブで休暇村のホームページを見て、復興支援プランと言うもので行きましたから、1人一泊7000円です。二人でここに二泊する予約を入れてありました。とても安く泊めて貰えて、2食付ですから本当にお得です。ちなみに私は、Qカード会員になっていますので、この会員専用のプランに応募できるのです。
到着したところで、すぐにお風呂に入りました。ここは、温泉ではありませんが、ラジウム人工泉と言うものです。さっぱりしたいいお風呂で、汗を流して、部屋に戻ると、運転の疲れから眠くなりましたので、夕食まで一眠りです。
6時からの夕食でしたが、5時45分位に妻から起こされ、会場に行きました。バイキングでしたので、すぐ食べたいものを選んで、席に座り食べ始めました。とは言え、ダイエット前でしたら、結構たくさんいろいろなものを持って来てしまっていたのですが、今は、体重を減らし、体脂肪と内臓脂肪を減らし、塩分摂取も減らして来ているので、少量ずつ10品ぐらいに抑えました。
去年の初めに90キロ超あった体重も、今では81キロ程度に減って来ています。これからまた一年かけて、75キロ程度に落として行きたいのですが、どうなりますか。自分でも心配です。でも妻のコントロールがあり、何とか少しずつ減らせると思います。
青い空明るい海の碧にまし新緑の木々萌いずるかな
季節は移り、新緑がまぶしい季節です。海岸は、むき出しの土と、家の土台だけがあり、震災と津波の爪痕は残り、杉は塩水を被り立ち枯れていますけれど、辺りには、花は咲き、木々には新芽が伸び、様々な色の葉をつけています。濃い緑ではありませんが、ごく薄い緑から、黄緑であったり、濃さの違う緑であったりと、自然の造形の美しさは、目を見張るものがあります。
港とか海岸の町の様子も昔の面影が無くなり、ガラスの破片や、建物の切れ端などが見られたりして、何とも言えない気持ちにさせられます。でも、三陸のここは陸中ですが、この海岸の切り立った崖の様子は、そのまま残っています。海岸線もその姿を変えてはいませんでした。
翌日は、もう少し北へ上ってこようと思っています。北山崎の方です。
『雲乃平八郎の小説』
宇宙に輝く緑の惑星
16
それを聞いたロジェアの顔つきが変わり、それまでの温厚な顔から、一転して、厳しい形相になったと思ったら、声まで変化した。
「もういい。わたしが決める。みんなを捕虜にする」
「キャー」
ロジェアの変化にランナが驚いて、隆に抱きついてきた。
何事か理解できなかった隆たちが驚いていると、後ろのドアが開き、マテラが現れた。カラ大佐も一緒だった。ロボット兵士もいて、銃を突きつけられてしまった。隆たちは抵抗する暇を与えられず、すぐに捕まってしまった。
「マテラ。爆発して死んだのではなかったのか」
「驚いたようだな。わしらは、最後の攻撃の時、BR砲の後ろについてきたから見つからなかったのだ」
「ロジェアはまさか、それを知っていたのか?」
「そうよ。私がクオラデス号のみんなのところに戻ったのは、この作戦を成功させるためよ」
「という事は、ロジェアは最初から、マテラとグルだったんだな」
「当たり前よ。私らは、夫婦なのよ。それに、マテラは、私の部下。私が真の支配者なの。今まで騙してきたけれど、もういいわ。あなた方も、私に従いなさい。従わないものは、処刑するわ、たとえ娘でもね」
厳しい顔で、ロジェアは言い放った。
「もう私たちに逆らうすべはないのね」
樹理は、母親の変化にまだ信じられないようすだった。
「そうよ。諦めなさい。協力すれば、惑星の支配者として、地球でも君臨できるのよ。もちろんランポヨでも、支配者の家族として、贅沢な暮らしが待ってるわ」
隆は、何も言わなかった。今騒ぎを起こしても、殺されるだけだ、と分かっていた。しかし何か手を打たなければならないと考えていた。
「お母さんは、本当は何なの?」
「私は、ランポヨ帝国の皇帝よ。マテラは、総督よ。私の忠実な部下だわ。それにあなたの父親よ。あなたは、ランポヨ帝国の王女なの。私の跡を継いで、皇帝にもなれるのよ」
樹理は、首を振って涙を流しながら、ロジェアに抗議した。
「だめよ。こんなこと許されないわ。ロジェアとマテラは、今すぐ武器を捨てて、侵略戦争をやめて。もっと友好的に、惑星同士で協力し合うべきよ。お願いすれば、地球の人たちも援助してくれるはずよ」
「友好的にと言うが、ランポヨ星には資源が無い。貿易をすることも出来ないから、略奪しか手はないのだ」
今度は、マテラが、言い返してきた。
「そうは言うが、樹理のお蔭で、地球でも宇宙船を造ることが出来る。簡単には侵略されはしない。このグリーンプラネットよりも優秀で大きな宇宙船を今建造中だ」
「馬鹿め。ランポヨでは、わしらが戻れば、今度は大艦隊で、地球へ向かう事になっている」
「だからランポヨに帰るのよ。早くランポヨへ針路をとりなさい」
「真理子。ランポヨへ向かうんだ。早くしろ」
マテラの命令が下った。真理子は、隆も樹理も捕まっている状況なので、抵抗することなく強制的に進路は変えられた。
隆は、何とかして止めなければならないと思った。ジュリアの存在を今まで忘れていた。隆は、ジュリアの姿が見当たらないことに気が付いて、見回したが、ランナもジュリアを抱いてはいない。5次元時空にいるのかも知れないと考えて、ランナにジュリアを呼んでくれと頼んだ。
「ランナ。ジュリアは今どこにいる? 呼び出せないか」
「きっと傍にいるはずよ。今読んでみる。ジュリア。いたら返事をして」
「はい。ずっとそばにいましたよ」
姿は見せなかったが、ジュリアの声が聞こえてきた。
「ジュリア。地球を守るために手を貸してくれ」
隆は、この窮状を脱却しようと思って、ジュリアの応援を頼んだ。
「わかりました。どうすればよいでしょうか」
「私たちの拘束を解いてくれ。私が、彼らがしようとしている事を止めるので、樹理とランナを守ってくれ」
「お安いご用ですわ」
ロジェアは、ロボットではないので、年を取るのが一番嫌なことだった。そこで、ランポヨ星まで眠ろうとした。生命維持装置を探したが、グリーンプラネット号にはその設備はなかった。
「樹理。生命維持装置はどこにあるの?」
「ああ。グリーンプラネット号は、ワープが出来るので、短時間で惑星間移動が出来るし、必要なくなったから設備をしなかったのよ」
「そんなありえないわ。そんなに早く飛行出来はしないわ。私はこれ以上年を取るのは御免よ。生命維持装置を作って」
「大丈夫よ。5次元時空を飛び越えるので、そんなに時間はかからないで着くわ」
「え。5次元時空ですって。4次元時空の壁をどうやって超えたの」
「そんなに難しくはないわ。光速飛行するものは、光子でしょ、それに電子や素粒子たちがあるでしょ。宇宙空間では、ほとんど重力以外の影響は受けないから、ほとんど光速で移動してるのよ」
「それは分かっている」
「4次元時空で、ほとんど光速で飛行している物体は、質量が増大して、非常に動きにくくなってしまうのだけれど、この時質量は、エネルギーに変化して、5次元へ入るためのワームホールを開けることが出来るの。これによって、5次元時空に入ることが出来るし、ワームホールを掘り進めて、未来の時空に到達することが出来るので、その時5次元時空から出てくることになるわ」
「つまり、5次元に入れば、タイムマシンのように未来に行ける訳ね」
「そうとも言えるけれど、タイムマシンではないわ。地点の移動になるだけで、時間の移動ではないのよ」
「よく分からないわね。地点の移動と言うと、地球からランポヨまで、5次元を通って移動するという事よね。その時時間はどうなっているの」
「時間は、縮んでいるけれど時間はそのままあるわ。でも、時間の流れを横切るので、普通なら30年かかる距離だけど、5次元を通れば、数時間で着くことになるのよ」
「5次元の形は、4次元とは違っているのでしょう。座標を指定することなんて、出来ないと思うわ」
「私も最初はどうしたらよいか分からなかったけれど。座標は、同じだと言うことが分かったの。つまり、5次元は、4次元と合体していて、繋がっているから、接点を指定してやりさえすれば良い事になるのよ。多少複雑な形をしているけれど、5次元は、4次元に絡まっている状態で、しかも整列しているので、距離を計測するのはそんなに難しい事ではないの」
「ますます分かりにくくなったわ。5次元は、大きさの同じボールのようなもので、4次元にくっついているみたいなのね」
「意味合いが違うけれど、そう理解しておいてもらっていいわ。その方が、簡単だから」
「それで、ランポヨに着くのはいつなの」
「あと3時間ぐらいね」
「ほんとなの。今だってそんなに早く飛んでいるようには思えないわ。それに、5次元だっていう特徴もないから、分からないわ」
「確かに普通よね。それが、私の設計した宇宙船だからできる事よ」
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