統一教会も東北地方の教区で流された教会があり、安否の分からない方がおられるようだ。
生きておられることを祈りたい。昨日は被災10日目に80歳おばあちゃんと16歳のお孫さんががれきの中から救出された。
今日現在、死者行くえ不明者が2万人を超えたようだ。
ところで、3月15日付関東某教区の「食口の皆さま」文書にはおどろいた。
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2011/03/post_6405.html
この文書は首都圏の教区から出されたもののようだ。
その文書を要約すると、本来ならば、東北地方ではなく、首都圏に住む人々が被災すべきだったが、神の願いがあったので、首都圏は被災しなかったというのである。
生き延びたものが神から愛され、亡くなられた方は神から愛されなかった。
なぜ神から愛されなかったのか、教祖よりも家族を愛したからだと・・・・。
被災しなかったものは、感謝の40数の献金をせよ。
私はこの献金を「天罰移動感謝献金」と言った方が分かりやすいと思う。
関東圏に下る天罰が、東北に移動したので感謝の献金をせよとは・・・。
この震災で、亡くなられた方々のことを思うと、腹立たしい限りである。
宮城県警のHPでは、身元が分からないご遺体の手がかりなどから、この人ではないかという情報案内がだされている。
http://www.police.pref.miyagi.jp/hp/jishin/itai/hanmei/itai_hanmei.html
1歳の赤ちゃんも含まれていた。この子がなぜ関東の人に代わって死ななければならない理由があったのか。
死者に鞭打ち、選民意識を高揚させる統一教会の姿勢は、社会的に糾弾されるべきである。
私は、今、あらためて東日本大地震で亡くなられた方がたのご冥福を祈る。
そして、福島第1原発で国民の生命を守るために、命をかけて目に見えない敵、放射線と闘っている消防、自衛隊、東電社員の思いの深さを感ずるとともに敬意をはらいたい。
来日した文鮮明の息子亨進氏が、昨日(20日)文鮮明師の名義で日赤に、170万ドル(1ドル80円とすると)約1億3千600万円)寄付したとのこと。
彼が自分で働いた金ではない。霊感商法で得たお金である。
先の3.15「食口の皆様」文書でも40数の献金が要請されている。
40という数字はサタンを切る、間(魔)を切るという意味があるようで、献金額は有田氏が言われるような一人40万円ならば、1000人で4億円。1万人で40億円。
今回の日赤への献金は、統一協会が日本社会で、市民権を得るための画策と、地震災害に便乗した天罰移動感謝献金集めがセットになっている。
このことを考えると、日本赤十字社には、被災者の悲しみ、とりわけ亡くなられた方をムチうつような統一協会の寄付を断ってほしい。
本当の救世主は、状況把握もままならないまま、原発に放水するために、命も顧みないで、頑張っている人たち、またそれを支えている陰の人たちであることは、今や国民の目に明らかである。
カルトは、心と金を奪うために、否定的結果に霊的意味づけをする。
太平洋プレートという地震多発プレートが沈み込む日本列島は地震災害から逃れることはできない。
いつかわからないが、必ず襲ってくる大地震災害に、今回の災害から防災上の教訓を学び生かし、すこしでも犠牲を少なくしようとするのが、人間社会の本来の姿。
挿入写真は、3.15「食口の皆さま」文書