産婆の気持ち

助産師として活動している中で感じること、日々の生活の中での出来事や思うことを書き綴っていこうと思います。

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母乳育児研修会

2006-09-03 15:09:16 | おっぱい
昨日は鹿児島中央助産院主催の母乳育児支援の研修会に行ってきました。
日本ラクテーション・コンサルタント協会 JALCという母乳育児支援に関わる専門家のための非営利団体があるのですが、昨日はそのJALCの方で、国際認定ラクテーション・コンサルタント(母乳育児をスムーズに成功させるために必要な、一定水準以上の技術・知識・心構えを持つヘルスケア提供者)の資格を持つ新生児科医の先生のお話でした。

「母乳育児と低血糖・黄疸」という内容でしたが、新生児期の低血糖や黄疸は専門職の者にとっては特に目新しいものではありません。でも母乳育児を支援していく上では重要なポイントになります。

母乳育児を成功させるためには、母乳以外のものを一切与えずにただひたすらおっぱいを吸わせることが大事のなのですが、おっぱいへの吸い付き方に問題があれば“低血糖”“正常をはずれた黄疸”に傾いてしまいます。
そういう状況になれば、母乳だけで・・・というわけにはいかなくなります。
低血糖・黄疸について基本的なところを再確認し、そういう状況にならないためにどう対応していけばよいかとても勉強になりました。

また一番印象に残ったことは、「新生児の黄疸は今まで悪い部分だけが強調されてきていたけれども、最近少しずつ研究されてわかってきていることとして、黄疸の症状を出させているビリルビンという物質に細胞・組織の抗酸化作用があるのではないか」ということでした。
少し難しい内容ですが簡単に言うと「黄疸は体を守るために出てくるとも言える」ということです。

これを聞いて「人間の体ってやっぱりすごいっ!」と思いました。
病的なものは別として、当たり前に起こる体の変化にはやはりそれなりの訳があるものなんですよね。
まだ研究の段階のようなので、早くはっきりしたことがわかってくるといいな〜と思います。
黄疸の治療も悪い部分だけに注目して、必要以上に治療されている傾向もあるんじゃないか・・・という気がするので、このことがはっきりすれば母乳育児の障害が少しなくなるのではないかと思うのですが・・・。
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抗酸化作用 ビリルビン 非営利団体
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2 コメント

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Unknown (でこ)
2006-09-04 09:26:24
黄疸ってそういう意味があったんですねぇ。

正直黄疸がどうして出るのかなんて知りませんでした。二人とも出ませんでしたが、退院後はなんか黄色かったので母が心配してましたが、一週間健診で問題ないとのことで安心しました。本人より周りが心配するのもあんまりよくないですよね。



黄疸がでておっぱいがあげられなかったって聞いてそんなことがほんとにあるの?っておもったけどあるんですねぇ。

でもよくなったらあげていいんですよね?友達は入院中黄疸が出て光を当てられてたって言ってたけど母乳だったので。

黄疸にも種類があるんですか?
でこさんへ (みぃちゃん)
2006-09-04 16:10:13
いつもコメントをありがとうございます。

黄疸が出る理由はいろいろとあるのですが、黄疸が体にどう影響するかというところが今まで悪いことばかり言われていました。

今回の研修会で話されていたことは、まだはっきり証明されていることではありませんが、是非そうであって欲しいと思います。



母乳と黄疸・治療については、医者によって考え方が違うと思います。

黄疸には“生理的黄疸”と“病的黄疸”があります。“生理的”とは“当たり前に出てくる”ということで、古い血液が壊されることや赤ちゃんの肝臓の機能の未熟さなどから起こります。母乳性の黄疸も“生理的”に入ると思います。

なので生理的黄疸は本来治療の必要はないのですが、授乳がうまくいっていなかったり、便の出方がゆっくりだったりすると、生理的な黄疸も強く出てしまい治療が必要になります。

また、母乳に含まれるホルモンによって黄疸を長引かせることもあるのですが強くすることはないため、治療中の母乳は続けて問題ないと言われます。

治療をするから、黄疸が出ているからと言って母乳育児を一時的に中断することの方が、母乳育児には支障になると思います。



母乳育児を支援してくれる先生は、黄疸の治療の必要がある時でも母乳育児を続けさせてくださると思いますよ。

そういう先生が増えるといいなと思います。

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