暁の空 消えようか月

僕らのアリス。きみが望むなら
僕はきっと 腕も足も声も 失ってかまわない。

SS後書き  <春にして君を知り 春にして君と別れ> 

2009年04月01日 15時50分54秒 | **純情ロマンチカ 二次創作**
なんともアホな話ですが、この話、書いてる途中で何度かウッとなってしまいました……。
内容がどう、というのではなくて、もうね、ヒロさんのいない世界、そんなとこで野分は一人で生きていくんだ、と思ったら。もう、苦しくなっちゃって。
じゃあ書かなきゃいいじゃん、って話ですよね。……アホですね。

きっかけは、素敵サイト様でヒロさんが亡くなるお話を読んだことからでした。
私だったらどう表現するだろう。恐れ多いですが、それが知りたくてこのお話は生まれました。

「死」って、いきなりズバっと切り離される感じがします。
「二度と会えない」というより、「この世界のどこにもいない」と感じる。
似てるかもしれないけど、その意味合いは全然違ってて。
前者は、目に見えなくても存在を感じられて、その幸せを願うことができるけど、後者なら完全な喪失です。
思っても思っても先の切れた糸のように、その思いはどこにも繋がっていかない。
だから自分の中で恋しさが募るだけで、昇華されることもない。
ただ時間だけが悲しみに慣れさせてくれるというのは、事実だと思います。
だけど野分はそれさえも出来ないような気がしました。

たとえばこれがヒロさんだったら。
野分を失って、大きく欠けた世界にどれだけ苦しんでも、這いつくばっても生きていく気がする。
野分を追って逝くなんて、野分の望むことじゃないと分かっているから。
でも野分は当たり前のようにヒロさんを追っていくと思う。
野分にはヒロさんが世界のすべてだから。

そんな野分だから、中々簡単には強くなれないかもしれない。
前に進もうとする気持ちと、ヒロさんを恋しがる気持ちは、何度も波のように繰り返されるものだと思います。
だから野分はもしかしたら、これからも発作的に死に向かおうとすることが、あるかもしれない。
でもそんな野分をこの世界に留めるものが、同じ痛みを持つ「こちら側の人間」であればいいと思います。

野分は多分、これから何度も上条家にお邪魔します。
そしてお母さんと他愛ない話をしたり、庭の桜や梅の花を眺めたり、時には一緒に涙することもあるかもしれない。
そしてお母さんに、「もう一人息子が出来たみたい」と笑われたりすると思う。
それでいいと思う。
決して痛みは消えないけれど、ましてや恋しい人にもう一度会うことなんて叶わないけど、そうやって傷を負ったまま生きていくのだと思います。


そしてこれ、私的にはハッピーエンドです。
読んでくださった方の目にはどう映ったのか気になりますが……この際胸を張って言わせて頂きます。

ハ ッ ピ ー エ ン ド で す ! ←無駄な主張。

だけど、ごめんなさい。
ヒロさんを勝手に殺してしまって、ごめんなさい。
野分を一人にしてしまってごめんなさい。
そして津森先輩がえらい出張っててごめんなさい(苦笑)。
でも、愛があるから書きました。精一杯書きました。
読んでくださった方に何か残せたら、幸せです。


お付き合い頂いて、ありがとうございました^^

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11 コメント

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はじめまして (まい)
2009-09-27 10:47:18
泣きました!
パソコンの前で号泣しています。
とっても綺麗な文章ですね。
まいさんいらっしゃいませ・:*:・(*´ー`*)。・:*:・ (ココ)
2009-09-28 12:47:15
こんな拙い小説を読んでくださってありがとうございます^^

身に余る感想まで頂いて…こっちも号泣しそうです(笑)

まだまだ未熟者ですが、愛だけは余りまくってますのでまた何か書きます(笑)

何かをまいさんに残せたら、こんな嬉しいことはありませんので^^
本当にありがとうございました♪
こんにちは (マナ1021)
2010-02-04 13:55:47

はじめまして マナ1021と申します。
ただいま ぼろ泣きでございます・・・

活字中毒者ですが これほどまでに 心を揺さぶられた事はありませんでした 最高です!! 
マナさんいらっしゃいませ・:*:・(*´ー`*)。・:*:・ (ココ)
2010-02-06 23:35:01
初めまして^^
こんな長ーく暗いお話を読んでくださってありがとうございます
お疲れ様でした!(笑)

そして本当に嬉しく、ありがたいコメントにもっと精進せねば!と自分の尻を叩きたい気分です

マナさんの心に何かを残せたのなら、本当に嬉しい
コメント、ありがとうございました!
Unknown (Himari)
2010-02-16 00:35:41
この小説を読んで

泣いてしまいました

ヒロさんが…

大切な人が

いなくなってしまったら
野分が壊れていくのを

読んでいたら

気がついたら

涙がでていました。

とても素晴らしい

小説だと思います
himariさんいらっしゃいませ・:*:・(*´ー`*)。・:*:・ (ココ)
2010-02-23 23:25:21
コメ返しが遅くなってすみませんでした

コメントありがとうございます
こんな拙いお話で泣いてしまうなんて皆さんなんてピュアなんだと、変に感動してしまいました(苦笑)

野分にとってヒロさんは世界の全て。
その思いを感じ取って頂けて本当に嬉しいです
またHimariさんの心に響くものを書けるよう、精進の日々です。頑張るぞ

温かい一言、本当にありがとうございました
はじめまして (水妃)
2010-08-30 09:33:58
このお話を読んで・・・
パソコンの画面の前で泣いています

恋人ではありませんでしたが・・・3年前、私も大切な人を喪いました

私は回りにたくさんの人がいてくれたから大丈夫でしたが・・・

野分は『独り』なんですよね

どんなに津森センパイが励ましてくれても、野分には、家族とよべる人がいない

うまれた時からずっと、天涯孤独の身

それだけに、ヒロさんの存在がおおきかったんでしょうね・・・


野分が立ち直ってくれて、本当によかったと思います

ヒロさんの願いのぶん、精一杯、生きて欲しいと思います
水妃さんいらっしゃいませ・:*:・(*´ー`*)。・:*:・ (ココ)
2010-08-31 13:48:13
はじめまして^^

コメントありがとうございます
水妃さんのコメを見て、こちらの方こそ泣きそうでした。
水妃さんは辛い体験をなされたんですね。

少し思い出させてしまったでしょうか?
だとしたら申し訳ないです…。

水妃さんが大切な方を失くした時、支えてくれるたくさんの方々が水妃さんにはいたんですね

そして水妃さんの心はそんな支えの言葉や気持ちを受け入れられたんですね

それは絆の強さ。生きようとする人間の強さだと思うのです。

それさえも届かない野分にとって生きることは苦痛でしかないかもしれません。

それでも前へ。光のある場所へ。

きっとヒロさんは導いてくれる。
それを野分は感じ、信じてくれる。

そう思っています。


素人が書いた二次創作。
作者ですらない私が創る、こんな拙いお話にこんなに共感してくださって、本当に嬉しいです。
もー申し訳ないくらい(笑)

読んでくださってありがとうございました!
どうか、水妃さんもたくさん笑って生きることを楽しんでくださいね

またいつかお会いできるよう、私も頑張ります
驚きと感動と… (motoko)
2012-01-22 00:53:33
いや…
びっくりしました。
読み始めた時は、こんなにも複雑な思いをするなんて思ってもみなかったから、です。

読んでいてこんなにも情景が浮かんで、切なくなって、さびしくなって、それでいて感動するこのお話を書いてくれたことに感謝です。

ヒロさんと野分との「幸せ」な日々を願いつつ…

この作品を「みんな、こんなにも純ロマが好きなんです、応援しているんです。」って意味で、春菊先生に見てもらいたいたぁ、なんて…。
motokoさんいらっしゃいませ:*:・(*´ー`*)。・:*:・ (ココ)
2012-04-19 01:55:48
コメ返しが本当にものすごーく遅くなってしまい、申し訳ありませんでした><

このブログもなかなか開かなくなってしまっていて^^;
↑私ここの管理者のハズなんですが…(苦苦笑)


おまけにもったいないくらいの感想を頂けて、本当にホントーに頑張って書いてよかった!とむせび泣いております(笑)

こちらこそ最後まで読んで頂き
ありがとうございました^^

もう3年も経ってしまいましたが、今でももちろん純ロマ大好きです!
熱い思いで応援しまくってます!
でもやっぱり作者様に見てもらうのはコワーですね、ガクブルです(笑)

motokoさんにももう一度「感動した」と言って頂けるよう、精進せねば☆

うん。やる気でたー!

静かに勇気づけられるようなコメ、ありがとうございました^^
感動をありがとうございます (ミッシェル)
2012-04-24 02:25:05
こんにちは。初めまして。ミッシェルと申します。

文字を読んで、涙が止まらなくなる貴重な体験をさせていただきました。
ありがとうございます。

私も、ヒロさんが死んだらどうなるのかな、とふと思ったことがあったのですが、
すぐに思考がストップしました。
野分は生まれてからずっと独りで生きてきて、
ヒロさんはやっと出会えた唯一の人なのに、
その絆を断ち切られてしまったらきっとだめなんだろうな、
というところまできて、苦しくなってやめました。
きっと野分にとってヒロさんは、恋人というだけでなくて、
親や兄弟や伴侶や、家族というものの全てをになう存在だと思うのです。
その人たちを一度に失ってしまったときどうなるのかというのは、
とても辛い想像でした。

その悲しみを言葉にのせ、さらに光のもとに帰るまでのくるしい道のりを、
野分と一緒に歩まれたココさんに脱帽です。
文章表現の巧みさもさることながら、ココさん自身が強さと優しさを持って、
人間を見ておられるのだなと感じました。すいません、生意気ですね(汗)

母親の気持ちは私にはまだ手の届かない感覚ですが、
ヒロさんのお母さんが出てきたシーンを読んで、
親より先に死んじゃいけないんだな、と思い、
そんなところでも切なくなったりしました。

私は、今年に入ってから純情エゴイストを知った新参者で、
季節はずれ感満載(笑)ですが、思わず投稿してしまいました。

感動をありがとうございます。
感謝です(^^)

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