ＡＰ（ボストングローブ紙）
http://www.boston.com/news/world/asia/articles/2007/04/19/china_sentences_canadian_to_life_term/
中国ウルムチの裁判所は4月18日（木曜日）カナダ人活動家にテロリストの係わり合いの責で終身刑を宣告したが、それはカナダと中国との政治的緊張を段階的に上げるかもしれない決定である。
フセイン・ジェリル氏は「中国の分離」と「テロリストグループ、組織のオルグ、主導、参加」の二つの罪で判決を下された。外交部発言人の劉啓超は断言した。
劉スポークスマンは第一の罪で終身刑と、言論の自由および他者との面会や弁護の権利政治的権利を含む政治的権利の剥奪となり、第二の罪で懲役10年となる、と述べた。
フセイン・ジェリル氏の訴追の詳細はいまだに明らかでないのに、新華社通信は彼を「『東トルキスタンテロ組織』の主要メンバー」と表現した。
中国当局はそのトルコ系言語を話すムスリムたるウイグル人の中の武装闘士は「東トルキスタン」独立国を立ち上げようとしている、中国西部の新疆地域の暴力的イスラム分離主義者であると主張してきた。
今週始めにはアメリカ在住のムスリムの人権活動家ラビア・カーディルさんの息子が新疆での破壊活動の容疑で懲役9年を宣告された。アブリキム氏は「分離主義行動を扇動し、従事したことを自白した」と新華社は伝えている。
フセイン・ジェリル氏は中国で生まれ育ち、ウイグル人の権利の運動をすることが当局の警戒を引いてその後逮捕された、しかし彼は監獄から2000年に逃げ出しウズベキスタンに脱出した。彼はそこからトルコ、そしてカナダに移り市民権を与えられた。
しかし、2006年3月にウズベキスタンで妻の親族を訪ねたときに逮捕され中国に送還された。
彼の送還はカナダと中国の争いの焦点となっている、すなわち中国はフセイン・ジェリル氏のカナダ市民権を認めず、彼のケースは領事館協定に従しないというものである。
カナダは中国に彼の釈放をアグレッシブにロビーし、それは中国官員を怒らせた。それは亡命しているチベットのリーダー、ダライラマ法王に名誉カナダ市民権を与えると言うものだった。北京の指導部がもっとも罵倒する人物の一人である。
この論争はカナダのマッケイ外相が中国を4月29日から5月1日まで訪問するときに取り上げられるであろう。
この2月フセイン・ジェリル氏がカナダの外交官の臨席なしにウルムチ中級人民裁判所に現れたときに緊張はより大きくなっていた。それはカナダ市民としての彼の権利の侵害である。
「カナダは中国政府が私たちとフセイン・ジェリル氏との面会を妨害していることに非情に懸念している。」北京のカナダ大使館は言明した。
「我々は中国当局が大使館員とフセイン・ジェリル氏の面会機会を与えるように強く主張する」
中国外交部の劉啓超発言人は「中国内政問題だ。」
「カナダ人側はこのケースを邪魔する権利はない。」彼は定時会見で言った。
「我々はカナダが正しい位置を取るべきだと希望する。」
カナダ籍ウイグル人、フセイン・ジェリル氏への「不当」判決が下っている。
このＡＰの報道以降もカナダではかなり伝えられている。29日からのマッケイ外相訪中での議論がどうなるのか。
フセイン・ジェリル氏についてはこちらのエントリーから
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20070215
一度は懲役15年が宣告されたとの報道もあったのだが。
これに対して中国ＣＣＴＶの英語サイトでは
フセイン・ジェリル氏は法廷書類によると東トルキスタン解放組織（ＥＴＬＯ）に1997年に参加し、キルギスで上級指導員に任命された。何人かをＥＴＬＯにリクルートしてカシミールの軍事訓練キャンプに送り、また東トルキスタンイスラム運動（ＥＴＩＭ）においても資金を集め、メンバーをリクルートし、軍事訓練を行って、リーダーのハサン・マフスムとも会いＥＴＩＭとＥＴＬＯの提携を進めたキーメンバーだとしている。
また広東省で"Hizbollah"（ヒズボラ？）なるあたらしい組織を80000元かけて設立したなどと書かれている。
http://www.cctv.com/english/20070420/103207.shtml
全く大物テロリストだ（笑）まるで柘植久慶を参考にして書いたみたいだ。
しかし笑ってはいられない。フセイン・ジェリル救済サイトによれば中国での終身刑とは他の刑務所に移送されてのち死刑になると言う意味だと言う。
マッケイ外相の中国訪問を見守るしかない。
ラビア・カーディル紹介サイト↓
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