宮崎信行の国会傍聴記

(1)政権交代ある二大政党政治で日本の持続可能性を高める。
(2)国民に開かれた国会(衆議院、参議院)を報じる。

「TPP強行採決は委員長が決める」という農相失言でTPP特別委は5時間半遅れで地方公聴会を強行採決という驚くべき運営[きょうの国会]

2016年10月19日 20時30分45秒 | 第192回2016年秋の改憲国会

 前夜、山本農相が、衆議院議院運営委員長を務める議員の政治資金パーティで、「野党が必ず強行採決するだろうと総理に質問するが、強行採決するかどうかはこの佐藤勉(べん)さんが決める。だから馳せ参じた」と発言したことで、衆TPP特別委理事会での陳謝に発展しました。特別委は5時間半位遅れて、始まりました。

 今国会初めて、野党の民進党、共産党が途中退席で、欠席戦術にでました。維新の会の質疑で山本農相が深く頭を下げた後に、委員長が地方公聴会の日程を提案し、起立採決し、議決。「強行採決発言をめぐって与野党が対立し、その日夜に、強行採決」という驚くべき国会運営となりました。私もかなり久しぶりにびっくりしました。

 なお、私は強行採決を、「理事会で与野党が、採決する、ということに合意していないで、委員会・本会議で採決すること」と独自に定義して、その言葉を使っています。

【衆議院環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会(衆TPP特)】

 午後1時設定でしたが、5時間半位遅れて、午後6時30分過ぎ頃から始まりました。

 上述の発言に対して、山本有二農相は陳謝し、「国民全員が納得するまで審議する」と発言。日本維新の会の丸山穂高さんへの答弁。

 「TPP条約の承認を求めるの件」(190条約8号)「TPP国内実施法案」(190閣法47号)

 私は個人的にTPPに賛成していますので、早期の通過を希望していましたが、農相発言は残念です。ただ、官房長官らにそうとう叱られたようで、山本さんは小さくなっていましたが、ぜひ、山本さんらしく、堂々とふるまってほしいものです。

 民共は途中退席したようで、自公維が出席して、質疑。民進党は大臣辞任を理事会で求めたようです。

 維新の会の丸山さんは、著作権法の国内改正が求められると思われる、TPP条約第18条と、それを部分的に前倒した、国内実施法案の著作権法改正条項(案)について質疑。

 この後、来週24日(月)に地方公聴会を北海道、宮崎県で、それぞれ開くことを、委員長が提案し、自公維の「全会一致」で議決し、散会しました。次回は、「21日(金)だ」と委員長は発言して、散会しました。

●TPP国内実施の著作権法改正条項案で、施行日前に保護期間が切れた青空文庫は「問題ない」と政府断言、YouTube動画の「フォーチュンクッキーを、私も歌ってみました、踊ってみました」は、非親告罪化の「線引きは難しい」と政府答弁

 丸山さんは、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」のYouTube動画を例にとりながら、質疑。「~~を歌ってみた」「~~を踊ってみた」の個人的なYouTube動画について、線引きが難しいとのことで、質疑が一致。丸山さんは「年長の先生方は何を言っているのかわからないかもしれないが~~」と発言すると、「大丈夫!」との声があがりました。青空文庫の「坊っちゃん」をダウンロードして改変した場合について、改正条項が施行し、非親告罪化しても、その施行日よりも前に、保護期間が切れた著作物は、非親告罪にはならない、と政府が答弁しました。

【衆議院厚生労働委員会 平成28年2016年10月19日(水)】

 野党が抵抗する中、丹羽秀樹厚生労働委員長が就任あいさつ。丹羽さんのお祖父さんも国対畑で「三木武夫派おじぎ3人衆」と知られました。

 塩崎厚労相が所信表明。副大臣、政務官があいさつしました。

●パリ協定が参議院先議で、審議入り。

【参議院本会議 平成28年2016年10月19日(水)】

 裁判官弾劾裁判所・検察官訴追委員会の人事がありました。

 この後、「パリ協定」(192条約1号参先議)が審議入り。岸田外相が趣旨説明。民進党福山哲郎さんらが質問。岸田外相、山本公一環境相、世耕経産相らが答弁しました。

●人事院勧告実施の給与法案のきょうの審議入りはなし

【衆議院内閣委員会 平成28年2016年10月19日(水)】

 各大臣の所信に対する一般質疑があり、別エントリーに書いた通り、民進党の岡田克也さんらが質問しました。 与野党一巡して、散会。次回は21日(金)9時。

 人事院勧告実施のための給与法案が審議入りするのかと思っていましたが、他の委員会も含めて、きょうの審議入りはありませんでした。

【衆議院財務金融委員会 平成28年2016年10月19日(水)】 

 麻生財務相(兼)金融相のあいさつに対する一般質疑がありました。副大臣、委員長を経て、理事になった宮下一郎さんが「引き続きこの委員会にお世話になります」と切り出して、質問しました。

 大臣所信が前日だったことから、野党の「急だ」との声が前日までの理事会で合意されており、与党質疑30分コースだけで散会しました。次回は21日(金)9時。野党が3時間半コースで一般質疑する方向。財務省、金融庁とも、複数の法案の審査を希望しています。

【衆議院経済産業委員会 平成28年2016年10月19日(水)】

 初入閣の世耕弘成経済産業大臣の所信に対し、2時間コースでの一般質疑がありました。自公民の3会派だけで、他の会派は次回以降に持ち越したようです。次回は21日(金)の午前9時。今国会2本以上の法案が付託される見通し。 

【衆議院法務委員会 平成28年2016年10月19日(水)】

 理事会は数分長引いたようです。

 与野党が一巡しました。次回は21日(金)午前9時。

 衆・法務委には合計9本の閣法が付託(予定含む)されています。とくに既に審議時間が積み上がっている外国人技能実習生法案と、裁判官・検察官の給与法案が出ているため、両方の成立が、与野党に求められた状態となっています。枝野幸男さんが法務委員になっているようです。

【衆議院文部科学委員会 平成28年2016年10月19日(水)】 

 与野党の一般質疑があり、一巡しました。次回の予定に関しては、後日、公報で知らせることとなって、散会しました。

 松野博一文部科学大臣に加えて、衆院側常任委では、丸川珠代五輪相も出席して、答弁。五輪担当は法案は出していませんが、7月の都知事選以降トップニュースで報じられる局面が続いています。教職員の加配定数の法案が今国会で、おそらく全会一致で成立するのではないかと思いますが、会期が短いため断定はできません。

【衆議院国土交通委員会 平成28年2016年10月19日(水)】 

 石井国土交通大臣の所信表明演説に対する一般質疑があり、 与野党が一巡しました。次回は未定。

 国交省はすでに2本の法案を提出しているため、卒のない運営が続く気配があります。

この記事の本文は以上です。

(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
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