nobuのアウトロー国会傍聴記(旧宮崎信行の国会傍聴記)

2017年の選挙で、民進党(無所属の会)が衆議院わずか13議席の野党第3党に。やむなくアウトローに転じました。

【国会】人事院勧告法はあす成立へ、すべて参・委通過、衆・憲法審など会期末処理で店じまい

2017年12月07日 17時08分12秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[写真]人事院、東京都千代田区霞が関、2015年、筆者・宮崎信行撮影。

 人事院勧告を完全実施する法律(案)はあす成立のはこびに。衆議院憲法審査会などは閉会中審査ができる手続きなどの会期末処理で早くも店じまい。ということは、今国会は延長しないで、12月9日(土)に閉会することが確実になりました。

【参議院内閣委員会 平成29年2017年12月7日(木)】

 「平成29年度人事院勧告を完全実施するための、一般職国家公務員給与法改正案」(195閣法1号)
 「同、特別職給与法改正案」(195閣法2号)
 「同、国家公務員退職手当法改正案」(195閣法3号)

 が、維新の反対、共産党の一部反対、自公民などの賛成多数で可決すべしと決まりました。あすの本会議で成立のはこび。速やかに公布され、施行される見通し。きょうの審議を聞いていたら、非常勤の職員は、「その省の予算によって」決まるそうです。与野党議員から、国家公務員の労働時間が長い「ブラック職場だ」という言葉が、江島潔さんなど自民党議員から出ました。退職手当は人勧実施によりマイナスになります。私は今年の人勧は、街の話と比べてアップ率が高い印象を持ちますが、梶山弘志・公務員制度相らの給与関係閣僚会議で自民党政治家主導で決めたことです。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 「防衛省・自衛隊職員給与法改正案」(195閣法9号)が可決すべし、と決まりました。あすの本会議で成立し、すぐに施行される見通し。
 これに先立ち、佐藤正久・外務副大臣があいさつで、自衛隊服務規程の文言をなぞったことについて、民進党の小西洋之さんの批判が出ました。

 会議の後、請願の不採択(保留)や、閉会中の委員派遣など国政調査など、いわゆる、会期末処理をして、散会しました。

【参議院法務委委員会 同日】

 「裁判官給与法改正案」(195閣法5号)「検察官給与法改正案」(195閣法6号)が可決すべしとの審査結果がまとまりました。あす成立へ。

 これに先立つ、一般質疑は、与党・自民党が質問時間を放棄して、野党から始まりました。会期末処理をして散会しました。来年は、民法18歳成年法案を、法務省は仕分けて優先して提出する機運です。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 「旅館業法改正案」(195閣法7号)と
 「フィブリノゲン製剤による特定C型肝炎被害者救済法の5年延長法案」(195衆法1号)

 が、おのおの、審査され、ともに、全会一致で可決すべしとなりました。あす成立
のはこび。ともに、附帯決議がつきました。審議では、民進党の浜口誠さんの問いに、政府が「28万人に投与され、1万人が感染し、9083人に連絡した」としました。まだ、1000人位が救済金をもらう権利をもったまま、知らないかもしれません。

【参議院農林水産委員会 同日】

 「競馬法改正案」(195閣法8号)が全会一致で可決し、あす成立のはこび。附帯決議では「地方競馬は活性化の努力で、全事業者が黒字となっているが、再建は道半ばだ」としました。会期末処理をして、散会。

【参議院文教科学委員会・内閣委員会連合審査会 同日】

 国家戦略特区法の、愛媛県今治市、獣医師学部特区を活用した、学校法人加計学園の岡山理科大学獣医学部が、正式に、文部科学省で認可されたことについての国政調査がありました。

 内閣府の梶山弘志大臣と、文部科学省の林芳正大臣が質疑に応じましたが、経産省出身の藤原崇・前内閣府審議官は出席しませんでした。民進党の杉尾秀哉さんらが質問。日本再興戦略2015改定版で、示された「4条件」と大学設置審議会の審査が合致していたかどうかが最大の焦点。

 私の心象としては、文科省の大学設置審議会は、内閣府4条件をあまり意識しておらず、合致していないのではないか、と感じました。とはいえ、来年4月に入学するのですから、もう願書も出していることでしょう。子供たちの未来を汚すことではなく、過去に、学校法人がどれだけ優遇されてきたか、政治家も有権者も、「森喜朗憎し」ではなく、改めて精査すべき時期です。

【参議院総務委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑。共産党で長くこの委員会にいる、山下芳生さんは、NHK報道局の首都圏放送センター30歳代女性記者が過労死した事案を取り上げました。私も首都圏放送センターに配属された時期がある記者は2、3人知っていますが、ディレクターのテンションが高いという体質もあるようで、記者はどこも同じとはいえない状況もあるように感じます。とにかく、長時間労働を是正するのが、鬱病などの予防の近道です。閉会中審査の手続きをとって、散会。来年も、税制改正以外に特段の大型法案はないのではないでしょうか。

【参議院国土交通委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑。やはり半年間国会審議が無いと、衆参とも、地元の案件が多くなる印象です。会期末処理をして、散会。

【参議院環境委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑、閉会中審査の手続き。名古屋議定書関連の条約がまもなく公布される見通しで、環境省は震災から7度目の年を越すことになります。少し平穏が戻ってきたことでしょう。

●参議院財政金融委員会と、参議院経済産業委員会は開かれませんでした。

【衆議院憲法審査会 同日】

 嵐の前の静けさで、会期末処理をして、散会しました。請願は、5種29件しか着ていなかったようです。

 政治家もマスコミも、日本国憲法改正手続きのための国民投票法や、憲法96条を読んでいなさすぎです。来年の通常国会で衆参で改憲発議されれば、早ければ60日後にも国民投票がされます。投票者の過半数だし、公選法は「罰則規定を準用」でしかないので、テレビCMを打ちまくって、有権者を投票所に連れて行けば、おそらく、どの条項も、国会の発議通りに改正できると思います。憲法96条で、投票確定後に、天皇が「国民」の名前で公布し、すぐに施行されるという段取りもよく見えてきません。

 毎週木曜日の憲法審査会、数年前に、章ごとに審査された時は、第3章「国民の権利と義務」の回に傍聴者が殺到しました。これは、単に、第1章「天皇」、第2章「戦争の放棄」と来るので、第2回の報道を見た人が第3回の傍聴に押し掛けたのだと考えます。安保法も衆院通過後に、「国会前に来させるんじゃないよ」の20万人平成デモクラシーが実現しましたが、成立は阻止できませんでした。私は改憲することについては積極論者ですが、国民投票法ははじめに予習しておいていただきたいと考えます。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2017年、宮崎信行。

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