宮崎信行の国会傍聴記

(1)政権交代ある二大政党政治で日本の持続可能性を高める。
(2)国民に開かれた国会(衆議院、参議院)を報じる。

◎二大政党人事 安住淳、菅義偉両代行に注目 安倍自民党は石破茂幹事長

2012年09月29日 11時37分05秒 | 第181臨時国会(2012年10~11月)友情解散

[写真]二大政党党首。

 通常国会が9月8日まで延びたため、この9月は二大政党、各府省幹部にとっては大幅な人事異動の季節となりました。霞が関では斎木昭隆・外務審議官(外審)が登場しました。

 野田佳彦首相(民主党代表)は10月1日(月)に内閣改造を断行し、第1次野田第3次改造内閣が発足することになっており、国政の最大の人事異動である第46回衆議院議員総選挙に向けて、党の存亡をかけた、大反転攻勢に転じる構え。

 野田佳彦民主党代表は2012年(平成24年)9月28日(金)、幹事長に輿石東さん、幹事長代行に安住淳さん、政策調査会長に細野豪志さん、国会対策委員長に山井和則(やまのい・かずのり)さんを充てる人事を両院議員総会に報告し了承されました。 

 安倍晋三自民党総裁も同日、幹事長に石破茂さん、幹事長代行に菅義偉(すが・よしひで)さん、副総裁に高村正彦さん、政務調査会長に甘利明さんらを充てる人事を臨時総務会に報告し、了承されました。石破幹事長は、国会対策委員長に浜田靖一(はまだ・やすかず)さんを充てることを決めるとともに、総務会長は第45回衆院選時の幹事長だった細田博之さんが務めることになりました。

 自民党則(第13条)第84条では、役員の任期は1年間となっていますが、民主党の2012規約には、役員の任期についての定めは、ブロック選出の常任幹事を除けば、ありません。代表の任期は就任から3年後の9月末までとなっていることから、野田民主党役員は、野田佳彦総理と一蓮托生ということになるでしょう。

 
[写真]野田総理をささえる輿石東「一蓮托生」幹事長、筆者撮影。


[写真]新進党勢では初めて自民党幹事長に就いた石破茂さん。

 総務省は同日、平成23年(2011年)暦年分の政党交付金金途等報告書を発表しました。これによると、二大政党は党大会報告通り、第46回衆院選・第23回参院選に向けて、順調に政党基金を積み立てており、民主党(会計責任者・武正公一財務委員長)は2011年に168億円の交付金を受けながらも節約に努めて、2011年から2012年に110億円の基金を繰り越しました。自民党(会計責任者・石原伸晃幹事長)は2011年に101億円の交付金を受けながらも節約に努めて、2011年から2012年に21億円の基金を繰り越しました。二大政党は今年も同額の交付金を受け取りながらも、国政選挙がないことから、昨年末の数字を上回る内部留保をかかえていると思われます。ことし入った基金と会わせれば、二大政党が衆院選で300人ずつ、参院選で100人ずつ公認すると仮定すれば、民主党は公認候補一人あたり3000万円以上、自民党は1500万円以上の軍資金をすでに確保している計算になります。一方、7月11日に小沢一郎氏が結党した国民の生活が第一は現時点ではスッカラカン。来年4月19日に5億円強の政党助成金(血税)が支払われるはずなので、その前に、二大政党が「小沢根絶やし解散」に踏み切ることがクリーンでオープンな政治を実現するうえで、絶対に必要な判断です。


[写真]倹約に努め、110億円の基金をこしらえた民主党の武正公一会計責任者(党財務委員長、花斉会)。


[写真]現時点で軍資金がスッカラカンの国民の生活が第一では、小沢一郎代表、山岡賢次代行代行の資金力に1期生議員が不安を持っている。筆者撮影。

 衆参ねじれで注目度の高い国会となり、国会対策と選挙対策は車の両輪と言えるでしょう。その面で興味深いのは、幹事長代行に安住淳さん、菅義偉さんがそろったことです。第45期衆議院で安住さんは選挙対策委員長と国会対策委員長、菅さんは衆議院議院運営委員会野党側筆頭理事、自民党組織団体総局長を務めてきました。


[写真]安住淳・民主党幹事長代行。


[写真]菅義偉・自民党幹事長代行。

 安住さんは衆参ねじれの下、3党協議路線をつくり、第177通常国会の閣法成立率80%の好成績を挙げました。また若手に対して選挙指導をしたり、小沢国対がつくった班分けを踏襲しながらクラス替えして安住国対をつくるなど、チーム力を高めました。財務大臣に転出後も、大臣官房文書課をよく指揮監督し、知恵を出させ、第180通常国会で特例公債法案を成立させないことで野田総理を総辞職・解散から守りきるという離れ業(「淳と総理の神隠し」)で奇襲ながらも国を守りました。

 菅さんは、第2次野党期の自民党最前線部隊長として、議運でときに攻め、ときに守り、第22回参院選勝利など自民党再建への足がかりをつくりました。態度で示す公明党。10年間にわたる自公連立が下野でどうなるか注目されましたが、菅さんの攻撃力を見た公明党の議運理事(党幹事長代理兼務)が菅さんの両肩を持って「電車」の格好で議運理事室に入っていくなどよく信頼を得ました。その後、組織団体総局長として県連、支持団体の党への協力態勢を堅持しました。ただ、総裁選で、県会議員など党員投票で圧勝した石破茂さんが、決選投票で安倍晋三さんに逆転されたことから、中核部隊に不満が募ったことから、295小選挙区の2割以上を占めるであろう「二大政党が1万票差のマッチレースの選挙区」で粘り腰が利かなくなるかもしれません。

 安住代行、菅代行とも、選対、国対から報告を受け作戦を共有しながら、党首・幹事長の意向も反映するという、いわば、同日引退を発表したスーパーキャッチャー城島健司のような守備力・攻撃力・機動力が求められます。この辺は、ぜひ、番記者のみなさんは歴史の証人として意気込んで、よい記事をどんどん書いてほしいと思います。断片的なベタ記事をドンドン出していただきたいですね。

 自民党は河村建夫・選対総局長の続投を決定しました。一方、民主党選挙対策委員長の高木義明さん(民社協会)の続投を含めた人選は、野田代表と輿石幹事長に一任され、来週の内閣改造・副大臣・政務官人事に前後して決定することとなりました。

 
[写真]河村建夫・自民党選挙対策総局長。


[写真]高木義明・民主党選挙対策委員長(続投は未決定)。

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