宮崎信行の国会傍聴記

(1)政権交代ある二大政党政治を実現する。
(2)開かれた国会を報じる。

【閉会中審査】日報問題と豪雨で、衆参安保委、外防委、災害特委で新大臣に質疑 防衛相「集団的自衛権行使」に初言及

2017年08月10日 18時24分55秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

[画像]佐藤正久・新外務副大臣、2017年8月10日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

●閉会中審査が3委員会で開かれる。

 衆議院安全保障委員会、参議院外交防衛委員会、参議院災害対策特別委員会の3つの委員会で閉会中審査がありました。ところで、ここ2年ほど、その日一日の「まとめ記事」に[きょうの国会]というワッペンを入れてきました。ただ、これを入れると、後々のアクセス数も多いことから、今後はこのワッペンは止めようと考えます。会期末などには記事数が1日10本を超えることもありますが、1つがまとめ記事だという感じで、ゆるく考えていただきたいと思います。

●米朝関係は戦後最も緊張。

 今週、トランプ大統領、マティス国防長官、かりあげ君(金正恩朝鮮労働党委員長)が「火星12号を島根、広島、高知上空を通って、グアム30~40キロ沖に4発撃ち込む」「彼の脅しは常軌を逸している。北朝鮮は世界が目にしたことのないような炎と怒りに直面するだろう」という趣旨の応酬をしました。これに先立ち、米国は、北朝鮮がICBMの運搬手段だけでなく核弾頭の小型化に成功したとの分析を発表。私もそうだろうと思います。

【平成29年2017年8月10日(木)衆議院安全保障委員会、国の安全保障に関する件】

●半年にわたった情報公開法「森友」「日報」問題。

 予算審議序盤の2月8日(水)の予算委での民進党・小山展弘さんの指摘から始まった「南スーダンPKO日報「戦闘」問題」。防衛省・自衛隊の特別防衛監察は、意図的に、国会閉会中に出す日程感だったのかもしれません。ただ、後藤祐一野党筆頭理事が厳しくあたり、閉会中審査が実現しました。

 稲田朋美防衛大臣も内閣改造直前に辞任することとなり、逃げ切れなかったというところです。大きな問題は、いかなる状況・理由であれ、制服が大臣をさしたと思われる文書が報道されたことです。大臣も反省すべきですが、陸幕もいかなり理由であれ、許されないことをしました。先の第193回通常国会は、財務省の「森友」、防衛省の「日報」とも、情報公開法の「行政文書」、すなわち個人で作成したメモ・文書でも組織で共有し共用すれば行政文書として情報開示の対象になることを、大蔵幹部官僚も含めて知らないことを如実にしました。先の国会以降、野党が情報公開のゲートキーパーとなった感じです。

 きょうの質疑では、返り咲いた、小野寺五典防衛大臣が特別防衛監察を朗読。小野寺さんはこの委員会の筆頭理事から入閣し、その後は、江渡聡徳さんが現在ついているようで、だいたいいつものメンバーで回っているという印象です。

 小野寺さんは特別防衛監察の結果として日報問題は「情報公開法5条と自衛隊法56条に違反している」と厳しく判断しました。また、内局、統幕、陸幕の連係の悪さにも言及しました。

 質疑は、「日報」のみならず、「北朝鮮情勢」、「沖縄配備のMV22オスプレイ(ボーイング・ヘリコプター製)のオーストラリア沖墜落」の3分野に渡りました。

●防衛大臣が集団的自衛権の存立危機事態の行使に初言及。

 安保委では、小野寺さんが、日本の防衛大臣として初めて、集団的自衛権行使に言及しました。北朝鮮から米国グアムに向けた、中距離も含めた弾道ミサイルへの迎撃はあるのかという問いに、小野寺大臣は、改正自衛隊法の「存立危機事態」に認定し、PAC3ペトリオットミサイルを発射することもありうるとしました。小野寺さんは、2014年7月1日の解釈改憲のときの、防衛大臣でもあります。

【参議院外交防衛委員会、外交防衛に関する調査】

 参院側の外防委では、河野太郎新外相も加わりました。

 定刻1時30分よりも10分前後遅れて始まり、5時過ぎに散会しました。

 民進党の福山哲郎さんも、まずは北朝鮮に言及。河野新外相は「ティラソン国務長官との会談」も交えて答弁しました。加計学園の話では、返り咲いた丹羽秀樹・文部科学副大臣が答弁に立ちました。

 この委員会の常連の、佐藤正久・新外務副大臣は、4時過ぎに登場。答弁では、まず就任あいさつをし、「外務副大臣としての答弁は避けるが、自衛隊OBとしては、日報問題で現場の士気が下がることはあるだろう。一般論としては、調査が入るということ自体が、その現場の士気にかかわることもある」としました。この後、アントニオ猪木議員に「陸自と海自と空自の敬礼の仕方が違うようだ」と問われ、政府側が顔を見合わせながら、佐藤さんが答弁に立ち、「陸海空ともほとんど同じだが、陸と空はこういう風にする」と上に載せた画像のようにし、その後「海自の艦隊勤務はもう少し縦にする」と説明しました。

 一つ気になったのは、防衛省の答弁のなかで、「統幕にあった日報を出して以降、陸幕で廃棄命令を出したのは、違法行為ではないだろう」という趣旨の答弁がありました。情報公開法・公文書管理法の本文ではないところにある、内部規定の問題ですが、とっさに隠して、処分する心理というのは分からなくもないですが、必ずばれますから、やめてほしいところです。駆け付け警護の任務を帯びたPKO部隊も既に撤退しているわけですから、歴史の流れの中で、個人の判断というのは無力であることを理解してほしいところです。

【参議院災害対策特別委員会、豪雨被害で政府報告への質疑】

 災害特は、若松謙維委員長が議事をとり、3時間半前後の審議しました。

 7月31日(月)九州北部豪雨の委員派遣の報告書は、山田俊男議員が朗読。バスの中で首長とどういう話をしたかまで微に入り細に入り報告しました。流木の処理に時間がかかるということでした。最近は流木の被害がひどく、戦後林野行政の大失敗と言えそうです。林野庁に対して責任をとれと迫ってもどうにもならないのが残念なところであり、政治の本質ともいえるでしょう。

 この後、小此木八郎・新防災担当大臣が就任あいさつ。この後、「6月30日以降の梅雨前線による大雨と台風被害の状況」を政府として報告しました。

 そして、政府報告に対する質疑がありました。

 ちなみに、閉会中審査の割合が最も高い災害特ですが、現在の委員長・理事は全員比例代表選出。参の場合は比例代表の方が東京にいて、理事懇に出やすいということなのでしょう。
  
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(C)2017年、宮崎信行。

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