宮崎信行の国会傍聴記

(1)政権交代ある二大政党政治で日本の持続可能性を高める。
(2)国民に開かれた国会(衆議院、参議院)を報じる。

厚生労働委員会以外の衆参常任委で大臣所信を聴取 衆本では消費税10%延期法案が審議入り[きょうの国会]

2016年10月18日 19時41分57秒 | 第192回2016年秋の改憲国会

 新任大臣を含めて、所信やあいさつを聞く、常任委員会が衆参で開かれました。但し、衆参とも厚生労働委員会だけは開催されていません。年金抑制法案と労働基準法改正案の会期内成立が焦点となりつつあります。

【平成28年2016年10月18日(火)衆議院本会議】

 「平成24年社会保障と税の一体改革のための税制抜本改革の改正消費税法の一部を改正する法律案」(192閣法3号)が麻生財務大臣から趣旨説明され、審議入り。代表質問はまず、自民党から。

 民進党は、首相と高校同窓の、木内孝胤(きうち・たかたね)さん。木内さんは4年前、「否」に投票していました。今議事録を見てそれを知りました。私は忘れていました。今振り返ると、木内さんが正解だったのかもしれません。この部分は別エントリーに独立させて、個別に投稿しました。

 共産党は宮本徹さんが質問しました。日本維新の会の吉田豊史さんは「10%時の時期を明示しないで削除すべきだ」としました。質疑終局。

 川端達夫衆議院副議長に交代しました。川端さんは平成24年一体改革法成立時の総務大臣。

 この後、「平成24年社会保障と税の一体改革のための税制抜本改革の改正地方税法の一部を改正する法律案」(192閣法4号)が議題に。高市総務相が趣旨説明。民進党の黄川田徹さんが代表質問。黄川田元総務副大臣は自分の内閣が提出した法案に反対するような人ではありません。反対はしませんが、ただし、4年前はどういうわけか本会議場にいらっしゃらなかったようです。

 木内さんも、黄川田さんも、ここから政権交代に向けて心機一転、再スタート、秋の空です。この部分は別のエントリーにも書き起こすことにしました。

 これに先立ち、永年在職議員の加藤紘一さんへの弔詞朗読。国幹審委員などの人事がありました。

【平成28年2016年10月18日(火)衆議院環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会(衆TPP特)】

 「TPP承認案」(190条約8号)「TPP国内法案」(190閣法47号)。午前中の3時間で、テレビ入り質疑が終わり、その後、委員会は休憩。散会。

 共産党の斉藤和子さん、畠山和也さんは、自民党の公約は違反しているのではないか、とただしました。

 日本維新の会の小沢鋭仁さんは「与党なら賛成、野党なら反対。立場で変わる」と二大政党を批判し、「維新は一貫して賛成。立場で意見を変えない」と胸を張りました。

 日本維新の会の松浪健太さんは「TPP審議は、農業の話ばかり。ただ、厚労省を呼んで話を聞いたが、まあ問題ないかなという感じはする」としました。

 この後、私は数年来、テレビ入り第一委員室審議で聞くべきだと考えていた、男性の精子が環境ホルモンなどの影響で減っているとの指摘について、松浪さんが塩崎厚労相に問いました。塩崎大臣は平成13年から研究があり、海外などで精子が減っているとの報告もあるが、疫学研究では精子の減少は認められず、環境ホルモンと精子減少の指摘との因果関係も認められない、と答弁しました。

 松浪さんは、遺伝子組み換え作物について、「輸入大豆の8割が遺伝子組み換えだが、遺伝子組み換えだという表示は無い」と言及し、松本純消費者相も認めました。私は「大豆(遺伝子組み換えでない)」という食品成分表示をよく見てきましたが、遺伝子組み換えだ、という表示をする義務が無いことを初めて知りました。

 松浪質問の上記、2段落分の質疑はTPP条約そのものとは関係ないのかもしれません。

 午前11時55分頃から休憩。公聴会設定など採決に向けてかけひきが理事会で行われているもよう。その後再開せず、散会しました。翌日午後1時からの委員会は設定されました。

【平成28年2016年10月18日(火)衆議院財務金融委員会】

 麻生財務大臣(兼)金融担当大臣から短いあいさつ。財務省と金融庁の、副大臣・政務官があいさつし、散会しました。

【平成28年2016年10月18日(火)衆議院総務委員会】

 高市総務相が所信表明。「総務省は幅広い行政分野を担当しており、その政策の概要をご説明します」と語り、再任閣僚の臨時国会ながら張り切りました。散会。次回は20日(木)。

【平成28年2016年10月18日(火)衆議院農林水産委員会】

 北村茂男委員長が就任あいさつ。この後、山本有二農相が所信として「土地改良政策の見直し」「すべての農産品への原産地表示の取り組み」など語りました。

【平成28年2016年10月18日(火)衆議院環境委員会】

 他の委員会より進んでいて、山本公一環境相の所信に対する一般質疑がありました。環境相は「COP22には政府代表団団長としていきたい」と意気込みながら、「一気に物事を解決するのは難しく、昨日より今日、今日より明日へと一歩ずつ改善していきたい」と語りました。民進党の菅直人さんは原発に関して質疑しました。

【平成28年2016年10月18日(火)参議院内閣委員会】

 公報上は「10時」設定でしたが、12時20分頃から始まりました。

 菅官房長官は「内閣官房と内閣府を所管する大臣」として、高市総務相は「マイナンバーを一元的に担当する大臣」として発言しました。

 丸川珠代五輪相は、衆では文科委で所信を述べましたが、参では内閣委の所管になります。このため、「東京オリパラとサイバーセキュリティを担当する大臣として」「サイバーセキュリティーの利活用を含めた東京オリパラの成功につとめる」と語りました。

 加藤一億勝活躍相、石原経財相、鶴保科技相、山本幸三国家公務員制度担当相、金田勝年・特定秘密担当相が所信を述べました。ちなみに、「文部科学政務官(兼)復興政務官(兼)内閣府政務官」という肩書の議員がいることを初めて知りました。私は、政務官は局ごとに担当するよりも、省をまたいだ所掌が良いと思っていたので、自民党政権はさすがだなと感じました。この肩書きの議員は「五輪を担当する」とのことでした。

 衆本の2分ほど前に、政治家の発言がすべて終わり、全員退室終了。一宮なほみ人事院総裁が平成28年人事院勧告を説明して、散会しました。給与法案は先週金曜日に提出されました。

【平成28年2016年10月18日(火)参議院総務委員会】

 高市総務相が所信を述べるなどして散会しました。

【平成28年2016年10月18日(火)参議院法務委員会】

 秋野公造委員長が就任あいさつ。このポストは半世紀前後、公明党が握っており、参議院の謎となっています。

 金田法相が情熱のこもった所信表明演説。副大臣、政務官があいさつして、散会しました。

【平成28年2016年10月18日(火)参議院外交防衛委員会】

 宇都隆史委員長が就任あいさつ。2代続けて制服自衛官出身者がつとめます。

 岸田外相が国際情勢の説明を含めて演説し、稲田防衛相も所信を述べ、先週金曜日に提出した自衛隊職員給与法案(192閣法15号)に関して「委員各位におかれましては審議のほどよろしくお円買いします」と語りました。次回の一般質疑の後に、パリ協定(192条約1号)が異例の参先議で、審議入りするのではないかと思います。

【平成28年2016年10月18日(火)参議院財政金融委員会】

 この委員長は、参議院自民党国対畑の中堅がつとめる傾向があります。好成績で再選した、自民党の藤川政人さんが委員長就任あいさつ、この後、前任の大家さんが「委員長在任中はお世話になりました。引き続き委員として残りますのでよろしくお願いします」と語りました。参委ではたまにある光景です。

 この後、麻生財務大臣(兼)金融担当大臣らが発言して、散会しました。

【平成28年2016年10月18日(火)参議院文教科学委員会】

 参議院清和会に属する、赤池誠章委員長が就任あいさつ。文科省の松野博一大臣らが発言しました。この省は、大臣、副大臣らが全員政務三役経験者で、文科族利権をうかがわせます。

【平成28年2016年10月18日(火)参議院農林水産委員会】

 渡辺猛之委員長が就任あいさつし、山本有二農相、副大臣・政務官らが発言しました。

【平成28年2016年10月18日(火)参議院経済産業委員会】

 民進党の小林正夫委員長が就任あいさつ。世耕弘成経済産業大臣と、松本純・公正取引委員会担当大臣が所信を述べました。経産省と公取担当の副大臣・政務官があいさつ。中川俊直・経済産業大臣政務官も「職務に邁進します」と語りました。

【平成28年2016年10月18日(火)参議院国土交通委員会】

 定刻通り午前10時に、増子輝彦委員長(民進党)が会議を始めました。国政調査要求。石井啓一大臣が「国交省の事業について説明し考え方をお示ししたい」とし、鉄道機構法案と道路輸送法改正案の「今国会提出の2つの法案の審議をお願いしたい」と述べました。副大臣・政務官があいさつ。

【平成28年2016年10月18日(火)参議院環境委員会】

 森まさこ委員長が就任あいさつ。この委員長は女性の閣僚経験者が以前にも就いたことがあります。比較的開催回数が少ない所で、公用車が使えることへの会派の配慮もあるのかなと察しました。山本公一環境相が「環境省の課題は震災復興と共生社会」と所信。副大臣と政務官があいさつしました。

この記事の本文は以上です。

(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い 

このブログは以下のウェブサイトを活用して、エントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)

衆議院議案(衆議院ウェブサイト

今国会情報(参議院ウェブサイト)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

日本法令索引(国立国会図書館)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

『政治』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 蓮舫民進党が過去を水に流す... | トップ | 岡田克也前副総理が「天皇平... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。