宮崎信行の国会傍聴記

(1)政権交代ある二大政党政治を実現する。
(2)開かれた国会を報じる。

【国会傍聴記】衆議院解散

2009年07月22日 16時58分05秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

[写真]解散後に本会議場をあとにする民主党前衆院議員たち=衆議院インターネット審議中継からキャプチャー。

【国会傍聴記 2009-7-21 衆院本会議】

 さて、衆院本会議の解散の傍聴記です。これで第167臨時国会から2年間続けた国会傍聴記のしめくくりとなります。数日前から言いしれぬ緊張を感じながらこの日を迎えました。

 衆院本会議場では、開会の1分前ぐらいから、かつて経験したことがないおびただしい数の報道用スティール・カメラのフラッシュがたかれ、すこし気持ち悪くなってしまいました。緊張もあったんだと思います。報道の現場に長くいるのにあまりカメラのことはよく分からないのですが、火薬を使ったストロボを使った報道写真というのは、本会議場ぐらいしか見かけません。国会議事堂は明治時代の建物で、記者席から演壇が遠く薄暗いので、火薬を使っているのだと思います。

 この日は午前10時から衆院経済産業委員会が開かれ、「小規模企業共済法改正法案(171国会閣68)」が自民党・公明党の賛成多数で可決しました。これが本会議に上程されていたようで、開会の直前のひな壇には経済産業大臣が座っていましたが、解散詔書の方が優先して議題になりますので、儀礼的な感じで、議員席に戻りました。

 官房長官が議長席側の扉から入ってきました。午後1時3分、衆議院議長と事務総長が入場。

 官房長官はふくさを包んだ詔書を載せたお盆をゆっくりと事務総長に渡そうとして、事務次長に制されました。与党側議席から少しヤジが飛びました。議長が開会を宣言する前だったからです。官房長官もかなり緊張していたのでしょう。

 議長が「これより会議を始めます」と言った瞬間に官房長官が鬼塚誠・事務総長に渡すと、ホッとした様子で目立たないように足早に議員席に去っていきました。

 鬼塚事務総長はあれだけの視線が集中する中、ゆっくりとふくさを開き、ていねいに折り目をつけて内容を確認しました。

 議長が詔書を朗読すると言うと、民主党衆院議員も全員起立しました。これだけ整然と解散の瞬間を迎えるのはかなり久しぶりに感じました。

 「日本国憲法第7条により衆議院を解散する」。

 民主党議員全員がバンザイで応じたように思いましたが、鳩山由紀夫代表と岡田克也幹事長らバンザイをしなかった議員も多かったと後の報道で知りました。

 衆院事務局によると、この日の一般傍聴席は336人、参院議員傍聴席が23人、記者傍聴席が215人、公務員傍聴席が100人、外交官傍聴席が20人の合計694人でした。

 本会議の後、民主党の若手議員数人がふしぎそうに傍聴席を見ていました。当選2回生の村井宗明さん(富山1区)は「傍聴席も満席で、新しい時代の幕開けへの期待を感じました」とブログに記しています。

 本会議終了後もしばらく余韻にひたりました。いつものように「じゃあ、立ってください!」と衛視さんから促されることはありませんでした。後ろを見ると、大量の立ち見がいて、なおも本会議場を眺めていて、驚きました。336人の一般傍聴人が順々に階段を降りていくので、前から3列目に座っていた私が急かされることがなかったわけです。複数の民主党秘書から歴史的瞬間を見ようと昼食も食べずに午後1時に本会議場にかけつけたという話を聞きました。

 336人のうち1割にあたる30人は、民主党遊説局長の高山智司(高山さとし)さん(埼玉15区)の「国会に行こう!」というビラで国会見学をした人だったそうです。埼玉15区はさいたま市の一部・戸田市・蕨市ですから、国会まで30分~1時間ほどの距離にあります。このように解散の瞬間にかけつけたのは民主党の人が多かったようですが、横浜市選出の菅ヨシヒデ選対副委員長の紹介も多かったようで、あなどれないですね。

 あらためて本会議場を見ました。

 この2年間、本会議一般傍聴券の手配の労をお願いした石川知裕さん(北海道11区)もふしぎそうに傍聴席を見回していたので、ノートを丸めて振ってみましたが、気付かなかったようです。民主党議員の最後に本会議場を後にしました。

 議員席には木札が賛成票(白)と反対票(青)の合計12枚備えられています。木札は議事録に賛否を明記するため議員の名前が彫り込まれています。石川君が同じ党青年局次長の議員からさっと耳打ちされると、あっとした顔をして、木札を背広のポケットにしまいました。私が確認したところ、当選1・2回生の合計3人が木札を持ち帰りました。

 衆院議員を務めたあかしの木札はこの日しか持ち帰るチャンスはありません。第172特別国会の議員席に名前がなければこの木札は必要ありません。中川昭一前財務大臣とたたかう石川君には、自信を持って第172特別国会の議員席に木札を持ち帰ってきてほしいと思います。選挙に絶対はありませんが、十勝地方のみなさんに「私はこの木札を国会に再び持っていってもよろしいでしょうか?」と聞いてみれば、答えは必ず見つかります。

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