ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

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金子恵美さんが福島1区で圏内に浮上 新生党・金子徳之介先生の志をつなぎ、小選挙区で初勝利へ!

2014年12月11日 15時56分49秒 | 素晴らしき新生党保存会

 金子恵美(かねこ・えみ)さんが、衆議院福島県第1選挙区で、当選圏内に浮上しました。

 安倍晋三首相(自民党総裁)が第一声を上げた、第47回衆院選の福島1区ですが、金子ファミリーとしては、衆議院小選挙区初当選となる、

 民主党公認の金子恵美候補が、当選圏内に浮上しました。

 金子さんは昨年の夏まで、福島全県区の参議院議員を1期6年務めながらも、いまだ若き49歳。

  金子さんのお父さんは、金子徳之介先生で、1990年2月、自民党経世会公認で衆議院初当選のいわゆる「岡田世代」。岡田さんよりも21歳年上ですので、ご健在だったら現在は82歳になっておられました。岡田さんとともに、1993年通常国会の後半戦で、自民党政府外議員の半数近くが賛同した、政治改革を実現する若手議員の会(渡瀬憲明・石破茂共同世話人)が署名に名を連ねました。そして、運命の1993年6月18日、内閣不信任案に賛成し、宮澤解散。新生党結党に参画し、羽田内閣で通産政務次官に。新進党結党に参画しました。しかし、健康上の理由で、初の衆議院小選挙区には出馬せず、政界を引退しました。政治改革を実現しながら、小選挙区制において、議席をとれなかった、「岡田克也になれなかった男たち」の一人。それが金子徳之介先生です。

 ただ、あの有名な1993年6月15日の、岡田克也さんらによる、自民党臨時総務会開催抗議運動で、岡田さんを助太刀している1期生のうち、他派閥ながら同じ選挙区の人(現在も民主党国会議員)が居たこともあり、新しい小選挙区割りをめぐる情勢は複雑なものになりました。

 その後、福島1区は民主党が議席を取れませんでした。玄葉光一郎県連代表や、渡辺恒三先生らの音頭取りで、金子恵美・保原町議が2007年参院選で擁立され、大勝利を収めました。ところが、参議院福島は4増4減の対象となり、2013年参院選は改選定数が1に減り、現職女性大臣に敗れました。なんとも金子ファミリーは選挙区割りに翻弄されてきたのです。

 金子恵美さんをお勧めします。東日本大震災後は必死の形相で働いておられ、与党ながら原子力賠償への政府の姿勢を批判し、自主避難者や、被災地の子供の肥満などを正面から国会で問いました。参議院議員6年間の前半分は、お父さんと同僚政務次官で、新生党、新進党結党でも政治行動を同じくした北澤俊美さんと議員会館を隣にして指導を受けていました。とてもていねいな物腰で、接する方です。アメリカの大学院でも勉強しています。机上の学問だけでなく、福祉の専門家です。

 金子ファミリーの衆議院小選挙区挑戦は今回が初めてですから、世襲議員ではありません。自民党の候補者は復興政務官としてがんばっておられ、体力もありますし、テクニックもありますが、国会での説明能力に低いです。

 衆議院小選挙区二大政党制では私が手にした、「政権を自分の手で選択する権利」をしっかりと行使するためには、「岡田克也になれなかった男たち」の志を継ぐ者をしっかりと持ち上げることしかありません。





[画像]金子徳之助さん(上)、岡田克也さん(下)、ともに、国会議員要覧平成3年2月版、国政情報センターから。

 ガンバレ!金子、負けるな!金子!


  
[画像]金子恵美さんのウェブサイトから、第47回衆院選の金子恵美さんの活動。 

 第47回衆議院議員総選挙の福島県第1区選挙区には、民主党公認の金子恵美さん、自民党公認の亀岡偉民さん、日本共産党公認の渡部保子さんの3人が立候補しています。