山アジサイの 清澄沢アジサイ です。
「ユングフラウ ピコティ」と同じように花びらにピンクの縁取り
が入っています。(この縁取りのことを「覆輪」といいます)
清澄沢アジサイは、名前が示すように千葉の清澄山に自生していた
のを発見されたようです。最初に発見された時は衝撃だったんじゃ
ないでしょうか?
我が家の花は覆輪がとても控えめですね。
日当たりが良いと赤の発色がよくなるそうです。
我が家のは日照が足りなかったか・・
この清澄沢アジサイはその後ハイドランジアと交配され、特徴であ
る覆輪の形質が導入された品種が沢山できています。
(ユングフラウ ピコティも多分そうでしょう)
こういう「花のルーツ」を知るとまた別の楽しみがありますね。
昭和天皇が密かに愛でておられて、花の季節には清澄山までお忍びで観賞に出掛けられたそうです。
私に山野草のいろはを教えてくださった師匠がアジサイを扱い始めたのは、この清澄沢を見て衝撃を受けたのがキッカケだったそうです。
清澄の地元の業者が、絶対に外へは出すまいとかたくなに守っていたそうです。
そのとき既に、植林されたスギやヒノキが大きく育ちすぎて日陰になってしまい、絶滅しかけていたそうです。
そこで師匠が、こんな素晴らしいものを滅びさせてはいけないと何年もかけてその地元業者さんを説得し、1株だけ譲ってもらい、岡山へ持ち帰って挿し木で増やし、流通させたそうですよ。
そうしていなければ滅びていただろうということです。
この話を聞いたのが昨日(H20.5.26)たまたま師匠のお宅へ遊びに行ったときでした。
我が家にも2株やってきました。
1株は実母に届ける予定です。
山アジサイはどれも本当に美しいですよね。
花のルーツとかエピソードを知ると、一段と愛着が沸いたりしますよね。大切に育ててあげて下さいね。
庭を手づくり中です。
木陰ができるまでは鉢で育てようと思っています。
そこで,さっそく大きな鉢に植え替えしようと思い,寝かせておいたら,5歳の娘が踏んづけてしまいました(泣)
幸いにも,折れた箇所は挿し木に向く部位だったので,水につけてやりました。
今は我が家の台所で楚々と咲いています。
庭の完成というよりは,この子を地植えにすることが楽しみな今日このごろなんです。