岩清水日記

「こうして綴ることで想いは深く掘り下げられ、岩清水が湧くように新たな命脈が保たれて、みずからを励ます」平松洋子 

『追憶』 十字架を背負って生きること。

2017年05月12日 | 映画・DVD 

この映画はジャンルとしては何になるのだろうかと考えました。

ヒューマンサスペンスだそうです。なるほど少し納得しました。

『追憶』のスタッフとキャストを見ると、これは劇場で観ておかなくてはならないと

思ってしまいました。

監督80代(降籏さん)、カメラマン70代(木村さん)でバリバリの現役です。

対してメインキャストは、男性は30代(岡田さん、小栗さん、柄本さん)です。

女性は20代の方が多いようです。

私の目的は、木村さんのカメラを見ておきたいことと若いキャストの演技でした。

筋書ということも映画の醍醐味ですが、私はやはり絵作りが気になります。

木村カメラマンの映像にはいつも圧倒されます。それも1か月程度の撮影期間で

よくこれだけの質と量の映像を残せるものだと圧倒されます。

この迫力は劇場の大画面で観なくては心に迫ってこないでしょう。

こころに迫るということでは、シナリオが最重要視されるでしょう。

シナリオをかたちにするのはキャストです。

役者は配役について深く考えることなしに演技できません。

刑事を務めたことのない役者が演じる。

そこは観る者との共同作業が入りこみます。

嘘だ、嘘だ、と思ってみていては、映画になりません。

ほとんどの人は刑事にあったこともないでしょう。

なら、リアリティってどこからくるのかということになります。

刑事のイメージは、社会の共有物として共同で作ってきたことが前提です。

それを監督やキャメラが映像に切り取るのです。

3人の若者は、幼児期に施設に預けられます。そこで十字架を背負います。

それがどのように若者に影響を及ぼすのか。

映画を見ながら推し量るのが観客の役割です。

観客にとっても重いものがあります。

人格を形成するためには、人生の過程において、幾つかの試練と向き合う

ことが必要と言われます。

苦悩なくして人格は成長しないということです。

映画の中で疑似体験し、悩むのです。

悩む場を与えられるのです。

2時間弱でそのような体験ができるのが映画ですね。

※冒頭の写真は京阪電車の車内吊で見ることができます。ひらかたパークの広告です。このカットは映画の最後に出てきます。ネタバレではありませんが写真バレしました。

 

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