元気いっぱいの新老人の ツッパリ発言

団塊の世代のちょっと先輩。75歳を過ぎ、今の世の中がこうなったのも、少しは責任があるのかなと反省をこめての前向き発言

なぜ、安倍政権の支持率が下がらないのか? 

2017年06月18日 11時45分41秒 | 日記

 このブログを書いている筆者は、これだけ好き勝手に行っている安倍政権でありながら、なぜ世論調査の支持率が、思うほども下がらないのか不思議だと、数回書いてきた。

 さすがに、加計学園問題などで、安倍内閣支持率低下が起こってはいるが、それでも急落などというにはほど遠い。

 ネット放送局の、ビデオニュース・コムの最新版の鼎談で、この問題を取り上げている。

 出演している西田亮介准教授の意見に、筆者は興味をもった。。

 理由の一つには自民党が1990年以降から地道に行ってきた、企業型のマーケッティングやパブリック・リレーションズ(PR)のノウハウを取り入れた企業型広報戦略の導入が成果を上げつつあるという。

 といっても、最新の企業のPR戦略などに比べればごく初歩的なものであるが、他の政党が行っていないだけに、一歩抜きんでているのだろう。

 そして、今では知られているように、2012年の第二次安倍政権の発足とともに始まった、対決的なメディアとは対立し、すり寄ってくるメディアにはご褒美を与えるアメとムチのメディア対策だったという。

 これは読売、産経、日経などと、朝日、毎日などとの安倍政権の政策に対する見方の対応が明確になっていることでも理解できる。

 そして、ネットメディアに対しても、SNSなどの監視やチェックなど、安倍政権はより重視して行っているという。

 しかし、それ以上に筆者が注目したのは、20代の若い世代が安倍政権の有力な支持層になっているということだ。TBS系JNNの最近の調査では、なんと安倍政権支持率は68%の高支持率になっているという。

 筆者など高齢者が当然と考えていた「経済成長」「終身雇用」「年功序列」などの経済・社会制度は既に社会から消滅している。

 今の若者たちには、とりあえず生活ができる経済や雇用政策などへの関心が高く、かつて重視された平和や人権といった理念よりも優先しているという。

 確かにそうなのだろうと筆者も思う。もしも今の社会に不安や不満を明確に持っている人たちは、中途半端な野党よりも共産党の明確な主張に同調するであろう。

 まあ今の生活に、さしたる不満はないと思っている若者たちを中心に、かっての日本の高度経済成長時代を経験していない層が増えているのは間違いない。。

 現在の長期低成長経済しか経験していない日本人が増えれば増えるほど、今の安倍政権で良しと思っていると言えるのかもしれない。

 しかし、そのような人たちにこそ、より明るい社会のビジョンを示すことができる野党勢力が、今こそ必要だと筆者は思うのだ。

 フランスでは、マクロン大統領が圧倒的な国民の支持を集め、既存の左派・右派勢力をはねのけ、彼の新しい政権ができようとしている。

 今の自民党政権で良しとする層など、もしマクロン氏のような政治家が日本に現れれば、あっという間に政権が移行する事間違いなしと筆者は見ているのだが。


(ビデオニュース・コム マル激トーク・オン・ディマンド 第845回より貼り付け)

何をやっても安倍政権の支持率が下がらない理由
西田亮介氏(東京工業大学准教授)

 何をやっても安倍政権の支持率が下がらないのはなぜなのだろうか。

 濫用の危険性を孕んだ共謀罪法案を委員会採決を省略したまま強行採決したかと思えば、「存在が確認できない」として頑なに再調査を拒んでいた「総理のご意向」文書も、一転して「あった」へと素早い変わり身を見せたまま逃げ切りを図ろうとするなど、かなり強引な政権運営が続く安倍政権。ところがこの政権が、既に秘密保護法、安保法制、武器輸出三原則の緩和等々、政権がいくつ飛んでもおかしくないような国民の間に根強い反対がある難しい政策課題を次々とクリアし、危ういスキャンダルネタも難なく乗り越え、その支持率は常に50%前後の高値安定を続けている。

 確かにライバル民進党の長期低迷という特殊事情もあろうが、なかなかそれだけでは説明がつかないほど、政権の支持基盤は盤石に見える。

 ビデオニュース・ドットコムでは、一橋大学大学院社会学研究科の中北浩爾教授と、過去の一連の「政治改革」が権力を首相官邸に集中させたことが、結果的に安倍一強状態を生んでいることを議論してきた。(マル激トーク・オン・ディマンド 第841回(2017年5月20日)「安倍政権がやりたい放題できるのはなぜか」 )

 しかし、制度や法律の改革によって永田町や霞が関を支配下に収めることができても、自動的に国民の高い支持率を得られるわけではない。安倍政権の高い支持率が続く理由はどこにあるのか。

 政治とメディアの関係に詳しい社会学者で東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授の西田亮介氏は、安倍政権の安定した支持率の背景には自民党の企業型広報戦略の成功と日本社会に横たわる世代間の認識ギャップの2つの側面が存在すると指摘する。

 第二次安倍政権がマスメディアに対して度々介入する姿勢を見せてきたことは、この番組でも何度か問題にしてきたが、それは自民党の新しい広報戦略に基づくメディア対策を着実に実行しているに過ぎないと西田氏は語る。

 支持率の長期低落傾向に危機感を抱いた自民党は、1990年代末頃から企業型のマーケッティングやパブリック・リレーションズ(PR)のノウハウを取り入れた企業型広報戦略の導入を進め、2000年代に入ると、その対象をマスメディアやインターネット対策にまで拡大させてきた。

 特にマスメディア対策は、個々の記者との長期の信頼関係をベースとする従来の「慣れ親しみ」戦略と訣別し、徐々に「対立とコントロール」を基軸とする新たな強面(こわもて)戦略へと移行してきた。その集大成が2012年の第二次安倍政権の発足とともに始まった、対決的なメディアとは対立し、すり寄ってくるメディアにはご褒美を与えるアメとムチのメディア対策だった。

 マスメディアの影響力が相対的に低下する一方で、若年世代はネット、とりわけSNSから情報を得る機会が増えているが、自民党の企業型広報戦略はネット対策も網羅している。西田氏によると、自民党は「T2ルーム」と呼ばれる、ネット対策チームを党内に発足させ、ツイッターの監視や候補者のSNSアカウントの監視、2ちゃんねるの監視などを継続的に行うなどのネット対策も継続的に行っているという。

 こうしたマスメディア・インターネット対策も含め、自民党の企業型広報戦略は、企業の広報担当者が聞けばごく当たり前のことばかりで、言うなれば企業広報の初歩中の初歩を実行しているに過ぎないものだという。しかし、ライバル政党がその「初歩中の初歩」さえできていない上に、マスメディアが「政治のメディア戦略」に対抗する「メディアの政治戦略」を持ち合わせていなかったために、これが予想以上の成果をあげている可能性が高いのだという。

 また、安倍政権の安定した高支持率を支えるもう一つの要素として、西田氏は世代間の認識ギャップの存在を指摘する。

 民放放送局(TBS系列JNN)による最新の世論調査では20代の若者の安倍政権の支持率は68%にも及んでいるそうだ。また、2016年の総選挙の際の朝日新聞の出口調査でも、若い世代ほど自民党の支持率が高いことが明らかになっている。これは、若年世代と年長世代の間で、政治や権力に期待するものが異なっていることを示している可能性が高い。

 自身が34歳の西田氏は、若者ほど政権政党や保守政治に反発することをディフォルトと考えるのは「昭和的な発想」であり、今の若者はそのような昭和的な価値観に違和感を覚えている人が多いと指摘する。実際、「若者は反自民」に代表される昭和的な価値体系を支えてきた「経済成長」「終身雇用」「年功序列」などの経済・社会制度は既に社会から消滅している。にもかかわらず、年長世代から昭和的な経済・社会情勢や制度を前提とした価値規範を当たり前のように強いられることに多くの若者が困惑していると西田氏は言う。

 思えば、かつて時の政権が安全保障や人権に関わる政策でこれまで以上に踏み込んだ施策や制度変更を実行しようとするたびに、強く反発してきたのは主に若者とマスメディアだった。若者とマスメディアの力で、与党の暴走が抑えられてきた面があったと言っても過言ではないだろう。しかし、マスメディアは新たな戦略を手にした政治に対抗できていないし、若者も経済や雇用政策などへの関心が、かつて重視してきた平和や人権といった理念よりも優先するようになっている。

 そうなれば、確かにやり方には強引なところはあるし、格差の拡大も気にはなるが、それでも明確な経済政策を掲げ、ある程度好景気を維持してくれている安倍政権は概ね支持すべき政権となるのは当然のことかもしれない。少なくとも人権や安全保障政策では強い主張を持ちながら、経済政策に不安を抱える他の勢力よりも安倍政権の方がはるかにましということになるのは自然なことなのかもしれない。

 しかし、これはまた、政治に対する従来のチェック機能が働かなくなっていることも意味している。少なくとも、安倍政権に不満を持つ人の割合がより多い年長世代が、頭ごなしの政権批判を繰り返すだけでは状況は変わりそうにない。

 安倍一強の背景を広報戦略と世代間ギャップの観点から、西田氏とジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。

(貼り付け終わり)
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