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新潟県知事選で、原発再稼働反対の米山氏を支持した、県民に拍手を送りたい。

2016年10月17日 18時28分46秒 | 日記
 新潟県の東電柏崎刈羽原発の再稼働に賛成する、与党推薦の前長岡市長の森民夫氏を破り、反対を意思表明して立候補した米山隆一氏が勝った。

 再稼働に反対していた泉田知事が突如出馬をやめると表明し、当初は稼働賛成の森氏の圧勝と見込まれていたが、米山氏の立候補表明から事情は一変した。

 地元の有権者は原発に対する危険を肌で感じており、万一の事故発生時の避難などもおざなりだったことを、有権者に見抜かされたのだ。

 九州電力の川内原発を抱える鹿児島県知事も、原発反対の立場の知事が当選しており、政府はもっと真摯に地域住民の声に耳を傾けるべきだ。

 TVなどの中央メディアも、豊洲市場やオリンピック問題ばかりを、繰り返し繰り返し、同じような内容ばかりを、大騒ぎして報道しており、筆者などはバカ臭くなり、モーニングショーや夕方の報道番組など、見る気もなかったが、新潟県知事選に関してはほとんど報道されていなかったと思う。

 首都東京の問題を詳細に伝えたいというのは、分からないではないが、東京都知事選の報道などに比べると、新潟県知事選の報道はあまりにも少ない。 原発稼働をどうするかという、重要な問題を抱えた知事選であるのだから、もう少し関心を持っても良いのではないかと、筆者は思った。

 まあしかし、考えようによっては、中央メディアからの変な雑音がなかっただけに、県民が素直に原発問題を自分の問題として取り組めたともいえるかもしれない。 

 筆者としては、米山隆一氏を選んだ新潟県民に、心よりおめでとうと言いたい。



(東京新聞より貼り付け)

【社説】
「新潟」野党勝利 再稼働反対の意思示す
 2016年10月17日
 
 新潟県知事選は野党三党推薦候補が与党推薦候補に勝った。 当初の与党楽勝ムードを吹き飛ばして激戦を制したことは、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に対する県民の反対の強さを全国に示した。

 知事選は泉田裕彦知事の任期満了に伴うもので、無所属新人四人が立候補した。 共産、自由、社民三党が推薦する医師の米山隆一氏(49)と、自民、公明両党が推薦する前長岡市長の森民夫氏(67)との事実上の一騎打ちとなった。

 泉田氏は四選出馬の意向を表明していたが、知事選告示の一カ月前に急きょ断念を表明。 当初は森氏以外に主要候補はなく、与党候補楽勝のムードすら漂っていた。

 選挙戦の構図を一変させたのは米山氏の立候補表明だった。
 米山氏は民進党の衆院新潟5区公認候補に決まっていたが、離党して知事選に立候補。 民進党が自主投票にとどめたため、同党以外の共産、自由、社民の三党が推薦し、野党統一候補の形を整えた。

 主要な争点は柏崎刈羽原発(柏崎市など)の再稼働問題だった。 この原発には七基の原子炉が集中し、三十キロ圏には約四十六万人が住む。 住民の安全確保は県知事にとって最優先事項である。

 官僚出身の泉田氏は一期目から自公両党の推薦を得てきたが、再稼働については「福島事故の検証が終わるまで再稼働の議論はしない」と厳しい姿勢を貫いてきた。
 共同通信社が新潟県内の有権者を対象に行った電話世論調査でも柏崎刈羽原発の再稼働に「反対」と答えた人は60・9%に上り「賛成」は24・2%にとどまる。

 米山氏はその「泉田路線」の継承を表明し、森氏も「泉田知事が育てた県の技術委員会の意見をしっかり聞き、安全という確信がなければ反対と言う覚悟がある」などと訴えたが、県民は森氏の姿勢を支持しなかった。

 安倍政権は選挙で示された民意を真摯(しんし)に受け止めるべきだ。再稼働を既成事実化してはならない。

 七月の参院選では民進党など野党四党の統一候補が与党候補に競り勝ったにもかかわらず、県知事選で民進党は支持組織の連合傘下に電力総連がある事情から早々に自主投票にとどめた。

 終盤になって蓮舫代表が米山氏の応援演説に駆け付けたが、与党と野党のどちら側につくのか、国政選と地方選との違いがあるとはいえ、軸足が定まっていないことを露呈した。 猛省して今後の選挙戦略を練り直すべきである。

(貼り付け終わり)

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