元気いっぱいの新老人の ツッパリ発言

団塊の世代のちょっと先輩。75歳を過ぎ、今の世の中がこうなったのも、少しは責任があるのかなと反省をこめての前向き発言

安倍首相に欠けているのは、丹羽宇一郎氏が言う。諫言の士(かんげんのし)がいない。

2017年08月06日 12時43分33秒 | 日記
 今回の安倍政権の問題点の指摘が、支持率の低下とともに有識者から色々と述べられるようになってきた。

 筆者は有識者という言葉があまり好きではない。国民の一般レベルより広い見識を持っている人たちだろうが、安倍政権の国家戦略特区でも、有識者の意見を取り入れた形にして、加計学園の獣医学部新設を認可しているのだから、有識者のレベルも色々で国民は簡単に信用すべきではない。

 しかし丹羽宇一郎氏には筆者は全幅の信頼を置いている。

 伊藤忠商事で見せた経営感覚、中国に対する深い造詣。彼の書かれたコラムの優れた内容などなど、筆者より年齢的には兄貴分に当たるが、彼こそ日本の代表的な有識者といえるだろう。

 その丹羽宇一郎氏が、安倍首相に足りないものは、彼を諫める「諫言の士」が居ない事だと、ずばり指摘する。

 安倍一強と持て囃されて、親しいお友達は周辺にのさばっているが、安倍首相の問題点を指摘する人物が欠けている。

 最も、丹羽氏は最近の世界の指導者にも、「諫言の士」が欠けている指導者が多いという。確かに民主主義そのものも変質してきているといえるだろう。

 丹羽氏は最後にこう締めくくる。

 「国民は何を求めているのか。決して難しいことを要求してはいない。「うそをつかない人」「倫理観がある人」を求めているだけだ。日本の政権の中枢にそれがあるのか。今、それが問われている」と。


(東洋経済オンラインより貼り付け)

内閣改造しても今の安倍政権に足りないもの
丹羽宇一郎・前伊藤忠商事会長が「警鐘」
福井 純 :東洋経済 記者
2017年08月02日

 8月3日、安倍晋三政権の内閣改造が行われる見込みだ。主要閣僚ポストの人選はもちろん、「実務型の内閣を作り、内閣支持率の回復を図れるか」などに関心が集まりがちだが、こうした矮小化された議論を危惧するのが丹羽宇一郎氏(元経済財政諮問会議民間議員、前伊藤忠会長)だ。「信なくして国立たず。国民の”信”こそ政治の”要“だ」と丹羽氏は言う。同氏に今、政治に求められていることは何かを聞いた。
 
 日本だけでなく最近の世界の政治を見ていると、「諫言の士」(かんげんとは、目上の人の過失などを指摘して忠告すること)がいないのが共通の大問題のように思われる。

◎本当の長期政権には、必ず真の「諫言の士」がいる

 第2次安倍政権は政権発足から約4年8カ月になり、日本のレベルでは長期政権になっているが、本当の長期政権には、つねに諫言の士がいるものだ。私が諫言の士の代表格として挙げたいのは、中国の歴史上、最も栄えた王朝である唐(618~907年)の魏徴(ぎちょう、580~643年)だ。

 よく知られているように、隋を倒して成立した唐は約300年続いたが、魏徴は初代の高祖(李淵)、2代目の太宗(李世民)の2代に仕えた。2代目の太宗に仕えた期間が長いのだが、「瞬間湯沸かし器」のように激昂する太宗に向かって、200回以上も勇気をもって諫めたという。

 どんな組織でも、誤った道に進みそうになったり、過ちを犯したりすることがあるが、間違わないために、あるいは間違ったときに迅速に軌道修正をするためには諫言の士の存在が必要だ。

 魏徴と太宗のやりとりは「貞観政要(じょうかんせいよう)」だけでなく、さらに後の時代のさまざまな儒教の教えの中でも出ているくらい、中国の長い歴史の中で諫言の士として圧倒的な存在感を持つ。もちろん、一方で、その魏徴の諫言を受け入れた太宗の度量の広さも評価されるべきだ。長期政権だった唐の歴史から学ぶことは、本当に多い。

 ひるがえって、現在の国際政治を見ると、状況はどこも同じような感じがする。米国のドナルド・トランプ政権は言ってみれば「家族政権」。日本の安倍晋三政権は「お友達内閣」、中国やロシアにいたっては「事実上の独裁政権」だ。日本だけでなく、世界の主要などの国にも、唐の魏徴にあたる諫言の士がいない。

 そもそも「民主主義とは何か?」と言われて、今わかりやすく答えられる人はどれだけいるだろうか。私に言わせれば、長い権力闘争を経て、英国の名誉革命(1688年)の時に国民的な人権が確立されたが、これが民主主義のなりたちかもしれない。

 今はその西欧型の民主主義が危機に陥っている。形だけなら、どの国だって民主主義体制だ。中国の習近平国家主席やロシアのウラジーミル・プーチン大統領だって、「わが国は民主主義国家だ」と標榜している。少なくとも「表舞台」や「看板」は、みなそういうふうに見える。

◎一度失った国民の信頼を取り戻すのは簡単ではない

 だが、選挙など形式や手続きを踏んではいるが、大半の政権は「民主主義の仮面」をかぶっているだけになっていると酷評する人もいる。

 米国の大統領選挙で政界未経験のトランプ大統領が誕生した。既存の政治が国民の信を失ったからだとも言える。英国、フランスの例を見てもわかるように、世界の既存の政治には、国民の不信感が強まっている。

 昔は表舞台だけしか見えなかったが、今はネット社会になったこともあり、国民は「舞台裏」を見るようになってしまっているからだ。国民からの信頼をかろうじてつなぎとめているのはドイツのアンゲラ・メルケル政権くらいなものだと言う人が多い。

 一度失った国民の信頼を取り戻すのは簡単ではない。米国のトランプ政権のように、「人事異動」をやっても、同じコップの中をグルグルとかき混ぜているだけのような状態となる。本当の信頼を取り戻すことはできないだろう。小池百合子・東京都知事も、今回の東京都議会選挙では都民から絶大な信頼を得たが、仮に「長期政権」「国政復帰」となれば、諫言の士が欠かせなくなるだろう。

 では、国民は何を求めているのか。決して難しいことを要求してはいない。「うそをつかない人」「倫理観がある人」を求めているだけだ。日本の政権の中枢にそれがあるのか。今、それが問われている。
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丹羽宇一郎(にわ ういちろう)/1939年愛知県生まれ。公益社団法人日中友好協会会長。伊藤忠商事で社長、会長を歴任。内閣府経済財政諮問会議民間議員などを歴任ののち、2010年には民間出身者から初の駐中国大使に。現在は早稲田大学特命教授、伊藤忠商事名誉理事の要職にもある。

(貼り付け終わり)




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