東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

操られて

2011年04月30日 | チョウ
草地を歩いていると緑色の中に一際めだつ蝶
ベニシジミ

D300s+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED


D80+Sigma 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro
翅を広げ陽射しを浴びる美しい姿。緑色の中にはっきりとしたオレンジ色のコントラストが浮かび上がるのを見てしまうと自然にカメラを向けたくなってしまう。

撮影日:4月29日

撮影地:東京都多摩西部

40分遅刻!

2011年04月29日 | トンボ
今日からいよいよゴールデンウィークに突入。
まだ薄い暗い午前4時30分に目が覚めパソコンを開き高速道路の渋滞情報をチェックすると東名だけがレッドライン!静岡県のベッコウトンボでも行こうかと思っていのだがあえなく中止に。ではクロスジギンヤンマやアオヤンマの羽化がそろそろ始まりつつあると、まずアオヤンマの生息地へと車を走らせた。冷たい風が吹く中、定位しているであろうヤゴを探すが皆無。 例年よりもガマの成長が遅れ、その様子からすると羽化はもう少し先になりそうだ。次はクロスジギンヤンマの池へと中央道に乗り向うが行く先は渋滞の表示が。。。世間は自粛ムードではあるが、やはりゴールデンウィークをなめてはいけなかった!それもそのばず6月からは土日祝日割引が無くなるので何が何でも出掛けるぞ!と言う人達も多いのだろう。予定よりも40分も遅れて到着。速攻クロスジギンヤンマの羽化個体を探す。すると既に羽化後の個体を見つけた。しかも雄雌ペアじゃん!

D80+Sigma 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro 右が雌で左が雄

贅沢言っちゃいけないが40分早ければ背中が割れるところから見られたかも知れないのが悔やまれる。

撮影日:4月29日

撮影地:東京都多摩西部

春色のホワイトライン

2011年04月27日 | チョウ
日曜日の画像からもうひとつ。

喜多さん、もう一ヶ所行きましょう!と帰り道の途中にある河川敷の草原へと寄り道。

目的は今旬であるギンイチモンジセセリ

毛深い顔つきで飛翔姿を見ても蛾のように思えてしまうがセセリチョウの仲間。春に発生する個体はこの銀白色の帯模様が特徴的で人気がある。枯れ草と緑草の間を飛び交う姿が数多く見られ今年も順調に発生している様子であった。

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

撮影日:4月24日

撮影地:東京都多摩川河川敷

オツネン日和

2011年04月26日 | トンボ
里山を後にして河川へサナエの羽化を撮りに行こうかと向かっている最中、先輩であるトンボ写真家の喜多さんから電話が入った。喜多さん曰わくホンサナエの羽化を撮影しに埼玉県の生息地へと訪れたものの外してしまったらしい。。。
例年通りならジャストタイミングと言うところだが出遅れ気味の春に前日の雨と言う条件下では外しても仕方がない。
では、いま確実に見えている東京オツネン行きますか?とお誘いしてポイントで合流する事に。

成熟し繁殖期を迎えた雄は複眼上部がほんのり青みがかる。

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

先日、訪れた時よりもさらに数を増し産卵するペアも多く最盛期といったところだろうか。

D80+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye

オツネントンボを充分に楽しんだ後、次は生息記録の薄い東京都内のホンサナエを探しに河川へと向かった。二手に別れて右岸左岸を探索開始。

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
羽化殻を探している喜多さん。

ダビドサナエの羽化殻はあるものの本命であるホンサナエの殻は皆無。都内には生息していないのか?こちらもまだ早いのか?気になるところである。羽化殻を探している最中に突然目の前に現れたホソミオツネントンボ

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
完全に成熟し綺麗なブルーに変色したオス。見つけた瞬間、二人とも思わず、お~と声が出た。急流に生息するトンボではなく、こんな場所に何故いるの?と言う驚きもあるが春色に染まった姿は声が出てしまうほどに美しい。このブルーはまさしくトンボシーズンの始まりを意味する姿でもあろう。
千葉ではこの時期すでに水田に水入れされており群がる姿を見られるが、この辺りで水田に水入れが行われるのは5月中旬とまだ先。早くも水辺を意識した個体がこの河川に飛来してきたのだろう。

ゴールデンウイークは嬉しくも10連休!連休中の目標としては、まだ未ぬ東京都内のホンサナエの生息地を探し当てる事。それ意外にも撮影したい種類やシーンが脳裏にあり駆けずり回る事になりそうだ。


撮影日:4月24日

撮影地:東京都

早朝から里山へ

2011年04月25日 | トンボ
そろそろ里山でもトンボたちの羽化が始まる季節。早速、シオヤトンボの羽化を期待して早朝から里山へと訪れた。

D300+AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-5.6G ED
緑も増え、だいぶ春らしくなってきた里山

前日に降った雨の影響で羽化が遅れているのか?全域を探索しても定位しているヤゴの姿はない。この里山は全域が湿地帯でシオヤトンボの個体数は非常に多く、どこで羽化していてもおかしくないのだがそのかわりにポイントが絞り難い。。。

しばらく探し続けている最中、里山全体に陽が当たり始めると樹上からトンボが降りて来て地面に静止する姿が目に入った。そっと近寄ってみるとそこにいたのはシオカラトンボの姿だった。

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
都心部の公園でもよく見られる顔馴染みのトンボ。シオヤトンボと同じ時期に出現するが最盛期は真夏

次に現れたのはシオヤトンボ

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
シオカラトンボと似ているが比べると少し小ぶりで太く典型的な春の里山に多く見られ都心部の公園には見られず真夏には姿を消してしまうトンボ。この個体は腹部が青色に変色し始めているオス。シオカラトンボもシオヤトンボも未熟なうちは雄雌同じ体色で成熟するにつれて徐々に体色変色し本性を現す。未熟なうちは飛翔能力が完全ではないため鳥などから襲われないように有毒なハチに擬態した自然界の警告色である黒と黄色の縞模様にしているのかもしれない。

一足先に羽化し、日光浴をしているトンボの撮影に時間をとられてしまい本命である羽化個体を諦めてそろそろ引き上げようかと思いながらも最後に最も陽当たりが良い池を再び覗いてみるとそこには羽化直後のシオカラトンボの姿があった!

D80+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye

ヤゴから抜け出る感動的瞬間をおさめる事ができなかったと同時に目的であるシオヤトンボではなかったが撮影できて嬉しい。

まだこれから続々と羽化が行われるので再び訪れる事にしよう。


撮影日:4月24日

撮影地:東京都