里山を後にして河川へサナエの羽化を撮りに行こうかと向かっている最中、先輩であるトンボ写真家の喜多さんから電話が入った。喜多さん曰わくホンサナエの羽化を撮影しに埼玉県の生息地へと訪れたものの外してしまったらしい。。。
例年通りならジャストタイミングと言うところだが出遅れ気味の春に前日の雨と言う条件下では外しても仕方がない。
では、いま確実に見えている東京オツネン行きますか?とお誘いしてポイントで合流する事に。
成熟し繁殖期を迎えた雄は複眼上部がほんのり青みがかる。
D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
先日、訪れた時よりもさらに数を増し産卵するペアも多く最盛期といったところだろうか。
D80+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye
オツネントンボを充分に楽しんだ後、次は生息記録の薄い東京都内のホンサナエを探しに河川へと向かった。二手に別れて右岸左岸を探索開始。
D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
羽化殻を探している喜多さん。
ダビドサナエの羽化殻はあるものの本命であるホンサナエの殻は皆無。都内には生息していないのか?こちらもまだ早いのか?気になるところである。羽化殻を探している最中に突然目の前に現れたホソミオツネントンボ
D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
完全に成熟し綺麗なブルーに変色したオス。見つけた瞬間、二人とも思わず、お~と声が出た。急流に生息するトンボではなく、こんな場所に何故いるの?と言う驚きもあるが春色に染まった姿は声が出てしまうほどに美しい。このブルーはまさしくトンボシーズンの始まりを意味する姿でもあろう。
千葉ではこの時期すでに水田に水入れされており群がる姿を見られるが、この辺りで水田に水入れが行われるのは5月中旬とまだ先。早くも水辺を意識した個体がこの河川に飛来してきたのだろう。
ゴールデンウイークは嬉しくも10連休!連休中の目標としては、まだ未ぬ東京都内のホンサナエの生息地を探し当てる事。それ意外にも撮影したい種類やシーンが脳裏にあり駆けずり回る事になりそうだ。
撮影日:4月24日
撮影地:東京都