かわ遊び・やま遊び雑記

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虫えい(虫こぶ):木天蓼(もくてんりょう)の怪・・・

2016年08月04日 | 虫えい(虫こぶ)

ず~っとアユ釣りの話題ばかりだったので偶には自然観察の話題・・・それもマニアックな虫えい(虫こぶ)の話題ですが、虫えい(虫こぶ)としては漢方薬として名前の知られているマタタビツボミフクレフシ(2012年にマタタビミフクレフシから改名)・・・

漢方では木天蓼(もくてんりょう)と呼ばれ血行促進、利尿、滋養強壮などの効用があります。正常な果実は写真(↓)の上段に写っているもののように砲弾型になりますが、マタタビツボミタマバエ(マタタビミタマバエ)が寄生して形成されたマタタビツボミフクレフシは下段のようにゴツゴツの虫えい(虫こぶ)になります。


マタタビツボミタマバエの幼虫は多数の幼虫室を作ってそれぞれに1匹ずつ入っています。横に切ると白っぽく見えるのが幼虫室ですが、また幼虫が小さいのか何処にいるのか分かりませんね・・・

さて、マタタビは雌雄異株で雄株には雄花が、雌株には両性花が咲いて、もちろん実が出来るのは雌株のみです。写真(↓)は雌株なので正常果と虫えい(虫こぶ)果の両方が写っていますね・・・


ところが下の写真のように花の頃から観察していて明らかに雄株なので実が出来ないはずなのにマタタビツボミフクレフシが出来ていることが多々あります。雄株の雄花は集散花序で1つの花序に1~3個の花を付けるため虫えいも1~3個できますが砲弾型の正常果はもちろんあり得ません・・・


雌株の両性花は子房の先に沢山の花柱が広がっていて花弁と合体した雄しべに囲まれていますが、この両性花の雄しべの花粉は不稔のようです。一方、雄株の雄花は雄しべがたくさん見られますが内側に退化した子房が見られるのです。

雌花は正常に受粉できれば花弁と雄しべを落として萼が残り砲弾型の子房が大きくなり、雄花は花粉を出し終えれば落下してしまいます。ところがマタタビツボミタマバエが産卵すると雌花も雄花も全ての器官が落下しないで萼片や花弁そして花柱や花糸までもが残っているように見えます。

どうもマタタビツボミタマバエは雌株の両性花の子房部分、雄株の雄花の退化した子房部分どちらにも産卵しているのだと思われます・・・

雌株の虫えいと雄株の虫えいの外見はよく似ているのですが、切断してみると一目瞭然で、雌株の両性花のマタタビツボミフクレフシには胚珠(種子)の痕跡が並んでいますが・・・


雄花の退化した子房に作られた虫えい(虫こぶ)の切断面には種子の痕跡は見られないのです・・・

ところで雌株の木天蓼と雄株の木天蓼・・・両者に効能の違いがあるのでしょうかね???

マタタビツボミタマバエの生態は未だに分かっていない部分が多いそうで特に越冬時の生態は不明だそうです。そう言えば、木天蓼の効率的な栽培方法や採取方法などを研究した報告書が有ったけど何処のものだったかな???


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