どーも!
※ 前回の〔奮闘秘話 ~第二話~〕はココです。
※ 去年の記事はこちらです。
「御主人さん!もう、こっちに来られてから何年経ちますか?」
ある残暑の日、古株の御客様から尋ねられた。
毎年11月は、自分にとって『特別な思い』がある月だ。
今月で金沢での生活も10年目の節目を迎える。
今から9年前、
金沢駅に到着した時の心中に去来した思いとは何だっただろうか。
「この店をお願いします。」
と頼まれた時は正直悩んだ。
前職は『測量士』であって、
地方の家屋調査士事務所で『家屋調査士』を目指していた。
現在とは全く職種が異なってた。
本当は、嫁は金沢を離れて大阪で結婚して生活する予定だった。
でも、嫁方の急遽浮上した深刻な家庭の事情で嫁が苦悩していた。
その経緯を知ってた自分が金沢に行く事を決意した。
「それで、(嫁の)悩みが解決出来たら良いじゃないか。」
ただ…、それだけ思った。
しかし、その『代償』も全く無かった訳でもない。
職や実家の会社の跡継ぎを投げ捨ててしまった。
私にとっては最初で最後の“人生の決断”であった。
無論、実家の両親との説得に大変だった。
でも、最後は私の意思に尊重してくれた。
自分を送り出してくれた両親に深く感謝をしている。
当時、先代さんが亡くなられてから約4年経ち。
新たに心機一転して、
『たいやき・たこやき 中尾』として新出発した。
しかし、自分を取り巻く環境も当時は恵まれたものでは無かった。
今でも自分の店なのに自分の店とは思えない不条理に悔しい事もある。
でも、そこから数々のジレンマを抱えながらも9年間頑張ってきた。
なんだかんだ『山あり谷あり』で続けてこれたのだ。
冒頭にあった古株の御客様からの一言。
何気の無い一言かもしれないが、
自分にとって『意味』のある一言。
その一言だけでも現在の私には充分だった。
※ 次回は〔奮闘秘話 ~第四話~〕へと続きます。
〔1017回 奮闘秘話 ~第三話~〕
今回のブログ読んでじ~んとくるものきました(T T)
これからもだい嫁さんを支えながら中尾のたい焼き・たこ焼きを盛り上げてくださいね~
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