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玉肌日記

2016年11月19日 | 玉肌日記
【鹿沢温泉(群馬県吾妻郡嬬恋村】
再訪。前回あまりに温泉が印象的にて、2年半ぶりに再訪するも、結論として湯の素晴らしさは不変。決して辺鄙な場所にあるわけではないが、標高1500mにて紅葉は10月初という場所柄にて、ノーマルタイヤで行ける時期はかなり限定的で今回は夏の訪問。前回対比での印象の違いは、季節柄か湯温が高くて中々もって熱い! 浴室内では打たせ湯的に洗い場に注がれている湯の他に、湧き水であろう冷水も出っぱなしになっており、これにて浴槽を薄めれば良いものの、そうはせずに我慢して一旦入ってしまえば中々に適温であることが判るも、出てみればやはり体が火照る。温泉もそうだが、前回は廃校のような廃れ具合の脱衣所もこれまた魅力的だったのだが、今回は微妙な具合に改装されている模様ながらも、完全に新しくしないところが素晴らしく、一部だけピカピカということもなくて全てが風景に完全に馴染んでいる。マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉で遠目には葛湯のような白濁具合だが、よく見れば褐色の湯の華を非常に多く含んでおり、浴後には独特の鉄臭が毛穴の一つ一つに染み込む。此の地、残念ながら公共交通機関は季節限定でしかなく、車での訪問が必須なのだが、それでも温泉入浴客は途絶えることもなく、この小さめの湯船に最大時6名が入るという盛況ぶりだったのだが、それでも温泉のクオリティを維持するために、浴槽の拡張や増設は一切考えていないというのが素晴らしい。なお、源泉はこの湯小屋から街道を隔てた反対側にあり、ここから下流の新鹿沢温泉まで引泉しているようだが、この湯小屋はその源泉位置より一段低く作られており、昔ながらの設置や風情もまた「温泉遺産」として素晴らしい。
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