華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪10年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

モンペのネガティブパワー

2018年02月12日 23時06分00秒 | Weblog
今日も午後シフト。
朝は散歩から始まって、庭掃除、水撒き、掃除など。
そういえば久しぶりにスーパーへ買い物に行った。Dが野菜の見切り品をたくさん買ってきて、それを食べるのに必死…という妙な状態の今日この頃。たまには新鮮なものも食べたい。アボカドとトマト、そしてサラミを購入。先日ベーカリーで買ったサワドーにトッピングし、頂き物のトマトレリッシュをかけて頂いた。うまーい。これをお店で頼んだからたぶんそこそこの値段すると思う。

そんな午前中を過ごしてから仕事へ。少し患者さんの入れ替わりはあったものの、私が作業をしたポート2はここ数日とまったく同じ状態。

数日前にも書いたように、現在モンスター家族がいる。今日もほぼ一日中ベッタリ。もうそこにいるだけでストレス。ただ、家族がいると認知症を抱える患者さんの精神状態が落ち着くので、そこは助かっている。
看護師は決して天使ではない。いくら患者さん、その家族でもうっとうしいものはうっとうしい。なので今日ペアで入った准看さんがこの患者さんのお世話をしたがらないのは理解できる。私だってできることなら避けたい。
だけど、幸か不幸か、このモンスター家族がなぜか私とほか数名の看護を気に入っているらしい。何が理由かは知らない。患者さんはオーストラリアの人ではなく、英語がほとんど話せない。だからスマホの翻訳を使って、患者さんの母国語で話しかけようとしているのがウケているのかも。発音が難しいから全然伝わってないけどさ。
患者さんが部屋から出てきたら「来た、来た、来た!」と同僚とヒソヒソやるのだけど、名指しで作業を頼まれるともともとの世話焼き気質がムクムクと顔を出す。うっとうしいのは家族であって、患者さん自身は実にスィートな人だし。
もうかなりの高齢。腎臓機能も悪く、たぶんこの世で残された時間はそんなに長くない。いたくもない病院で、わからない言語に囲まれて過ごすことのストレスを考えたら、患者さんにつらくあたることはできない。

この患者さん以外はぶっちゃけ全然手がかからない。上記の患者さんが興奮し始めたらそちらに付きっ切りになる。でもそれ以外は基本の投薬やヴァイタルサインのチェックぐらいでそんなにすることはない。忙しいのか暇なのかよくわからんシフトやった。

相変わらず病棟の半分近くが空いており、明日は午前も午後もオーバースタッフ。なので婦長に「有休をくれ」と頼んだけど、どうやら明日、数件の新規入院が予定されているらしく、休むことは難しそう。ちっ。
ずっと午後シフトで忙しくない日々を過ごしているのに、なぜか疲れている。そんな話を同僚にしたら「モンスター家族のマイナスパワーにやられてるんやで」と言われ、すごく納得した。

明日働いたら休みだからね。もう一息。頑張ろう。
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4 コメント

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Unknown (くま)
2018-02-13 09:18:29
アボカド、トマト、サラミをサワドーと。
いいですねー
シンプルだけど高級でおしゃれっぽい(笑)
私も「これをお店で食べたら一人30ドルは軽く飛ぶ」と
恩着せがましく家族に言うことがよくあります。たいした料理でもないのに(笑)

モンスター家族。心配(性格?)がゆえにそうなるんでしょうけど、
医療者に過失があるならともかく、
そうでもなさそうですものね。
気に入らないなら他へどうぞと言いたいとこですが
Yoshimiさんの病院体制ってどうなんですか?
私が働いていた病院は
家族が理由もなく過剰要求をして
スタッフにストレスを与える場合は何度か話し合いをして
他の病院に移ってもらう方向に持って行ってましたよ。
Thank you for your comment (Yoshimi)
2018-02-13 20:30:17
くまさん。
アボカドスマッシュとか高くてバカみたいですよねぇ。家で作ったら超簡単。

転院ですが、公立病院へは自分で健康保険をかけてない人がたくさん来るので、そういう人はまず私立病院への転院はあり得ません。健康保険加入は義務付けられていますが、未加入者が多いのが実情です。
公立病院は国/州の機関で、税金で成り立っている以上、患者さんを分け隔てなくお世話をする必要があります。国民(患者さん)も「国が私たちの健康の世話をして当たり前」という概念を持っているように思います。
できないことはできないと伝えますが、「言ったもん勝ち!」とごねる人は多いですね。なんてたって全部無料ですし、長居したがる患者、もしくは患者さんを長居させたがる家族は後を絶ちません。
話し合いの中で公立病院内での移動はあるかもしれませんが、うちはリハビリ病棟。急性期を終え、慢性期に入っているため、急性期の患者さんを扱う大きな病院に送り返すことはよほどの理由がない限りない話です。
訴えられたら困るので、医療チームはすごく細かく丁寧に、不安要素をひとつひとつつぶしていきます。どうして同時進行しないんだろう?と思うぐらい、ゆっくりしています。こういううるさい人がいるところは余計に時間をかけますね。常に患者さん、および家族に接しないといけない看護師としてはかなりじれったいです。
Unknown (くま)
2018-02-14 09:37:46
Yoshimiさんがいう「健康保険」とはプライベートの保険ということですか?
メディケアは国民全員加入のはずですよね?
それともメディケアも持たない人がいるのでしょうか?

私立病院をカバーする保険には私たちも加入していません。
歯科スペシャリストからは「私立病院もカバーする保険に加入しないと意味がない」と言われましたが
掛け金がうちには高すぎます(涙)
しかし今後は保険の見直しをするつもりです。
私の町の公立病院は、いろんな意味で役に立ちません。
急患を受けいれる体制も軟弱で、手術も半年待ちなどざらです(話に聞く限り)
医者も看護師も不足しているのにコスト削減とかなんとかで人材を増やさない様子です。
困ります。

この国では裁判沙汰になることも覚悟しないといけなかったですね。そこが日本と大きな違いかもしれません。
Thank you for your comment (Yoshimi)
2018-02-14 19:42:13
くまさん。
そうです、プライベートの保険のことです。持っていたら税金対策にはなりますが、掛け金が高いですよね。でもうちは夫婦二人なので、万が一のとき、選択肢が増えるように継続しています。
個人的には私立病院より公立病院の方が看護は手厚いように思います。私立は売り上げが必要なので、経費をモロに削りますし。私立のいいところは個人部屋がもらえたり、執刀医を選べることでしょうかね。
公立病院の手術待ちはどこに行っても同じだと思います。急患が優先されるので、どうしてもそうなりますね。半年だと早いほうではないでしょうか? 軽度の手術は何年も待つって話です。でも無料ですしね~。文句を言ってはいけないような気もします。
医師と看護師のカットはここ数年えげつないですね。私のいる地域は深刻なドクター不足。勤務医はお給料安いですからね。シドニーはもとより、ほかの州にいるドクターにも契約を持ち掛けているようです(月に一回一週間とか?)。

裁判はどこにでもある話でしょうけど、国/州が訴えられて、負けるわけにはいかないってのがあるんでしょうね。そうならないようにたくさんの手順を踏むので、とても時間を無駄にしているように思います。本当にベッドを必要としている患者さんがたくさんいるのに…と切ない気持ちになりますね。

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