
1日5時間の講義。雨でも降ろうものなら…。いとすさまじ。こんな日は本でも読まないとやってられません。疲れた頭(いや、オツムは疲れないんですが、足腰がめっきり弱くなってしまって)には一冊。
というわけで先日、書店に注文していた本が入荷したとのメールがあったものですから、講義の帰りに。雨など降るもをかし。
『矩を踰えて』(霞信彦/慶大出版会)を。有斐閣のPR誌『書斎の窓』(これはおススメ。法律系の論稿が多い。私は学生時代からずーっと、ン10年も購読しています)に掲載されていたのを読んではいたのですが。昨年、単行本になったのに買いそびれてしまっていて。
「おいおい、矩を踰えちゃって、どうすんの」って思うのですが、待ち焦がれていた恋人にやっと逢えたような気分ですから。いいじゃないですかね。
セブンイレブン。いい気分。
「矩を踰えず」。論語の為政編にありますね。73歳で一生を終えた孔子。たゆまない学問修養の努力のすえ、やっと70歳になって心の赴くままに行動しても道を踏み外すことはなくなった…と。当時の中国の道幅は広かったんだなあって思っちゃいけない。「道理をわきまえる」ってことでしょうね。
どうりでおかしいと思った?
「七十而従心所欲、不踰矩」(しちじゅうにして心の欲する所に従へども、矩を踰えずと)。聖人君子の域に達した孔子だからの回顧ですね。
聖人君子の域には到達不可能な講師は…。四十過ぎても惑ってばかりいるのに。
というわけで明日も講義。その合間に矩を踰えてしまおうかなと。凡人は思うわけなんです。
目次の一部:
通貨偽造は「梟」(私の注:なんて梟の生態のおそろしいことか)。
鶏姦罪−施行8年の軌跡(私の注:鶏姦が犯罪であった時代の話し。今じゃ強制わいせつになる可能性も)。
若き日の児島惟謙(私の注:はっきりいって期待はずれ。大津事件の翌年、花札賭博で失脚した大審院長の若き日っていうから)。
などなど。
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