ほとほと通信

独居中年の日記です。
孤立しない、させない
生き延び合う…を合言葉に、
一日ずつ生きています。


龍安寺の傘置き棚

2015-03-10 | ほとほと日記



この土日に行って来た京都旅行の後半は、オジサン二人での京都世界遺産珍道中でした。

日曜日は、友人のH 君と二人で京都市内を観光しました。
H 君は私と同じくカトリック信徒で、49歳の独居中年です。
方向音痴と言う点でも私と同じですが、道に迷うと心身とも固まってしまう私と違い、彼は挽回しようとどんどん歩いて行きます。
私はすぐに疲れてどこかに腰掛けたくなるのですが、日々ランニングで体を鍛えているH 君は、バス停留所の二つや三つ歩く程度は何ともないようです。
そんな凸凹コンビが外国人観光客溢れる中、京都の名所旧跡を歩くのですから、珍道中になるのも当然です。
今回もH 君の案内で、金閣寺、龍安寺、二条城と言った世界遺産を迷いながら歩いて来ました。

ところで私はどうも「観光力」が弱いようです。
人がたくさんいると疲れてしまうし、どうしてもあの絶景で記念写真を撮りたい!…と言う類いのエネルギーにも欠けています。
そんな私でも、今回の観光は分りやすくて楽しめたのは、H 君の親切心でしょう。

私がもっとも感心したのは、龍安寺の入口前にあった「傘置き棚」でした。
前日の土曜が雨だったために、私はずっとビニール傘を持参していました。
龍安寺で拝観料を払ってから寺の中に入ろうとすると、傘置きの案内板に気づきました。
傘置き用らしい棚も設置されています。
そして、棚の脇には小さな木箱があり、中には二十センチくらいの白いビニール紐が何本も入っていました。
下の写真がその木箱です。





『傘の紐
まちがいの無いよう、必ず棚にくくって下さい』

実に端的で毅然とした説明文だ!…と私は感心しました。
そしてもちろん、持っていた傘を棚に置き、紐でくくりつけました。





戻って来たら傘が無くなったなどの「まちがい」があってはならない…と言う配慮。
紐でくくったくらいなら簡単に盗られてしまうのでは…とも思ってしまいがちですが、「紐でくくられた傘」と言う手作業感溢れる姿には、心のまちがいを止める効能が確かにありそうです。
そして何より、置き棚や案内板、木箱の素材と造型が持つ佇まい。
見事に世界遺産の古刹と調和しているではありませんか。
私はすっかり嬉しくなって、写真を何枚も撮り、京都観光をした甲斐があったなあ…と思ったことでした。






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