ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

佳き一日

2014-01-28 | ほとほと日記



今日はとても佳い一日でした。

まず今日は、月に一度母と姉が私の家に来る日でした。
この来訪は二年前の春に私が事故を起こしたことから始まっています。
私の部屋があまりに整理されていないのに驚いた母と姉は、月に一度私の部屋を訪れて一緒に掃除をしてくれるようになりました。
そして、掃除の後は三人で外でお昼を食べる。
掃除や親しい人との会食がいかに心身を回復させる力をもつかを、私はこの二年で身をもって知りました。
掃除も会食も二年前までの私には縁遠いものでした。


夕方に四ッ谷に行く用事が出来たので、今日は昼食を新宿まで行って摂ることになりました。
四川料理を食べたのですが、母には少し味付けが辛すぎたようです。
それでもやはり、家族で食事を共にするのは幸せな時間でした。


食事の後二人と別れ、私は新宿東口を歩きました。
私の一家は昭和40年に父の転勤で上京したのですが、私が一人で交通機関を使って都内を出歩くようになったのは、高校に上がった昭和50年頃だと思います。
映画好きだったこともあり、名画座が多かった新宿はその頃からもっとも良く来る繁華街でした。

あれから約40年。
今日、改めて新宿をゆっくり歩いてみて、東口の目抜通りに建ち並ぶ店もずいぶんと変わったなあと思いました。
その中でずっと変わらずにあったのが、伊勢丹本店。
そして紀伊國屋書店本店です。
何だかホッとする姿でした。



夕方まではまだ余裕があったので、映画館に入って話題の『永遠の0』を観ました。
懐古的な価値観の作品かな…という懸念は少しありましたが、全くそんなことはありませんでした。
敢えて言えば太平洋戦争の特攻作戦がいかに有為な若者たちの命を散らした愚策か…ということが描かれていますが、私は戦争映画というより家族の繋がりを描いた作品と受けとりました。
やはり何ごとも自分で見聞しないで判断してはいけないと思いました。
主人公が徹底的に真面目で優しい人物なので、そういう人柄を慕う私にはよけい好ましく感じられたのかも知れません。


用件を済ませて家に帰ると、嬉しい報せが届いていました。
昨年受けた資格試験の合格通知でした。
主催法人のホームページに合格者の番号が載っているのを見ていましたので、結果は昨日から知っていたのですが、やはり通知が来ると嬉しい。
そんなに難しくはないし、あまり広く知られている資格でもありません。
でも、私の仕事には直結する資格です。
今後私が働いて行く上できっと力になるに違いないし、また、生き残るためにはそういう心意気が必要です。
改めて「ガンバろう」という気持ちになりました。




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