ほとほと通信

独居中年の日記です。
孤立しない、させない
生き延び合う…を合言葉に、
一日ずつ生きています。


怪作鑑賞

2017-07-06 | 映画
今日は仕事はお休みでした。


洗濯、買い物、スポーツクラブ、料理…とスタンダードな休日でした。


昼食後、ヤフー映画で、『卍』と言う作品を観ました。

谷崎純一郎原作で、監督が増村保造、脚本新藤兼人と言ういかにも濃そうな布陣ですが、やはりとても「濃い」作品でした。

人妻と若い女性の同性愛、それに惹きこまれる人妻の夫の淫靡で倒錯した関係…と言ういかにも谷崎純一郎ワールド。


岸田今日子と若尾文子が主演です。

若尾文子は言わずと知れた日本映画史でも屈指の艶のある美人女優ですが、岸田今日子さんも気品と艶、そして持ち前の不気味さもまた妖しい美しさで、唸りました。

昭和39年の大映映画ですが、昭和三十年代の映画俳優はいかにも「スタア」と言う佇まいで、それだけで絵になります。

お人よしの人妻の夫を演じる船越英二氏が、困りながらも妖しい性の倒錯に耽溺していく中年を演じていい味を出していました。


LGBTの表明が高らかに進む現在では、本作の「道ならぬ関係」への暗く隠微な描写はいかにも時代遅れな印象を抱く人もいるでしょうが、50年以上前の作品を今の価値観で評価するのも野暮な話です。

上映時間90分で、「妖しすぎてお腹いっぱい」になる前にどんどんシーンが切り替わるテンポも良かったです。

端的に言って名作と言うより怪作ですが、当代の人気俳優や巨匠がこういう作品を作った時代もあったのか…と感じられる意味では、特にやることのない昼下がりなどには一見の価値があると思いました。

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