広報落第生。

私はかつて自治体の広報担当者でした。仲間から「ぼやきのkohdai」と言われました。ブログでぼやきます。

徳利塚

2017-07-13 | 民話
これは観光協会のまち歩きツアーに参加したときに聞いた話です。

市の北西部に小高い山があります。黒崎と言います。
ここに溝口城というお城があったそうです。
城の下まで潮が来ていて、天守閣から眺める夕日は格別美しく、有明海にまぶしいばかりに照り輝いていました。
今でも夕日の素晴らしさを観光の一つにしてはと推奨する人もいます。(わたしも別稿で書きたいと思っています)

さて、この城にこんな話が残っています。

この城に評判のお姫様がおられたそうです。
ところが、そのお姫様が突然「もののけ」にとりつかれ、それから日に日に痩せ細っていきました。
見かねた乳母は毎日黒崎のお観音様に病気の全快を祈願しました。
ある日、仏様が乳母の前に現れて、「木綿針に長い糸をたらして姫の胸元にさしておくように」と告げられました。
乳母は早速お告げのとおりにしました。
翌朝、乳母がお姫様のところに行ってみると胸元には木綿針はなくなり、糸だけが残っていました。糸をたどっていくと木綿針はうわばみ(大蛇)に刺さっていました。
姫を苦しめていた妖怪の正体は大蛇だったのです。

お城では大蛇退治はだれがするか、話し合いが持たれました。
その結果、乳母の息子が選ばれました。
剣豪だった息子は見事大蛇を退治しました。だが、戦いの際大蛇の毒気に遭って間もなく亡くなりました。
乳母は息子の死をいたく悼み、酒好きだったその霊を慰めるために徳利塚をつくったそうです。



写真は徳利塚です。「秋月酒徳」と刻んであります。

*まち歩きツアーの説明と黒崎公民館発行の『黒崎物語』をもとに書きました。
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