終息

2005-01-16 13:58:20 | 読書徒然
調子づいてもう1本更新。
風邪は9割がた治った模様。
でもここが肝心。ここでコケるとまた治すのが
大変なんだよね。

朝からモーツァルトを聴いている。
クラリネット協奏曲K.622
オーボエ協奏曲K.314
フルートとハープのための協奏曲K.299
健康療法とかいって流行っているし。
確かに免疫力UPしそう。
とくにハープはいい波動を感じる。

昨日の夕方から夜にかけて読んだ本。
恩田 陸著「夜のピクニック」
高校3年生のひたすら歩くという高校生活最後のイベント
「歩行祭」のお話。そこでの友情やら恋やら瑞々しい青春の物語。

この本のまず設定を見たとき、あれれ?と思った。
私の学校にも「100キロハイク」というイベントがあった。
100キロを2日間にかけてひたすら歩くという
無謀で意味不明で何の生産性もないような修行のような初夏の恒例行事。
ふと作者経歴を見たら、あ、同じ大学だ!
絶対元ネタはこれに違いない。
作者はこのイベントに参加したに違いない。
私は悲しいかな意味を見出せず参加したことないんだけど。
友人曰く
「何かが開けるかと思って参加したけど、
何も開けなかった・・・・泣。」
実際はそんなとこらしいんだけど。(笑)
でもまあ参加したらこんなことになるのかな?
という臨場感あふれる描写。
そこに高校生ならではの修学旅行の夜のような会話。
いつもは話せないけど、異空間の魔法によって
心の鎧が解けつい話してしまう本音。
でも作者はすごいなあ。
高校生と感覚がずれていないもん。
ああ、そうそうこんな感じだよねって
思わず。よく再現できている。
私まで高校生に戻ったみたい。
何かに異常に熱くなったり、些細なことを気にしたり。
大人が憎らしかったり、でも自分も早く子どもから抜け出したかったり。
結構忘れかけたもの。
作者はどうやって思い出したんだろう。
日記でもつけていたんだろうか。
本ってその時々に読むのにふさわしい年齢ってあると思う。
私の場合本は踏み入れていない未来を知りたいが為に
読んでいることがある。
この本、中学生頃読むといいんじゃないかな。
ちょっと先を覗き見する感覚で。

もう一冊。
梨木 香歩著「西の魔女が死んだ」
児童文学。
児童文学って子どものため書かれてはいるけれども。
その言葉はわかりやすく
とても本質的なことが
思いやりのある言葉で丁寧に書いてあるので
大人も読むべきと思われることが多々ある。
私の中では児童文学を書ける人は尊敬に値する。
これも珠玉の一冊。
おばあちゃんの優しさって何にも敵わない
底知れぬものがある。
穏やかに縁側でお茶をすすりながら
後の世代に大切なもの伝承していく。
幸福に生きたことを象徴するかのような絵だわ。
この本は小学生および人生の行き先が暗くなってしまった人に
読んでもらいた本。ぽっと灯りが燈ります。

にしてもこの頃本は当たり続き。
今回もいい著者を発掘できた。



















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2 コメント

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こんばんは♪ (かず)
2005-01-26 00:26:00
TB&リンクさせていただきました。

よろしくお願いします~。



「西の魔女が死んだ」とってもいい本でした。

何度も何度も読み返したくなるような本ですね。

また、いい本があったらぜひ紹介してください!

楽しみにしてま~す♪
返信する
わざわざ (こはる)
2005-01-27 20:54:15
コーナーまで作っていただき・・・

ありがとうございます!!(TT)

シンプルなもの程心に染みたりしますよね。
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