小浜逸郎・ことばの闘い

評論家をやっています。ジャンルは、思想・哲学・文学などが主ですが、時に応じて政治・社会・教育・音楽などを論じます。

『第2回グローバリズムとメディアの犯罪①』小浜逸郎 AJER2016.10.17(3)

2016年10月17日 16時50分28秒 | 経済
      


政治経済チャンネルChannel Ajerに、美津島明氏とともに出演しました。よろしかったらどうぞ。

『第2回グローバリズムとメディアの犯罪①』小浜逸郎 AJER2016.10.17(3)


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4 コメント

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強く肯んじます (天道公平)
2016-10-18 21:48:58
 先の行事や桜テレビなどで、小浜氏の声は見(聞き)知っておりましたが、このたび美津島明氏の声を初めて聞きました。なかなか渋い良い声ですね。
 ところで、このたびの放映で扱われた、グローバリズムの問題、米大統領選挙の争点としてのTPP問題について、NAFTA(北米自由貿易協定)締結で国内での雇用の喪失など多大の被害をこうむった大多数アメリカ大衆の代弁者としてのトランプ氏のTPP問題に対する撤退の旗幟は明確ですが、TPP条約条件付き反対の、ヒラリー氏が、政権獲得した場合、現在のオバマ政権と同様に、このたびヒラリー氏に莫大な政治献金(中共も含めて)をしたという、アメリカ一部支配階層の思惑どおり、今後、条約締結のごり押し(日本国の薬価基準を端緒にするとのような話でしたが)など、ヒラリー氏はエスタブリシュメントの走狗に成り下がりかねない、どのように転ぶかわからない、という今後の政治的な動きに、無力な一日本国民として、大きな危機感を感じ、両氏の見解の正当さとそれに対するその危惧感と焦燥感を共有します。
 また、対談で触れられたフランスの社会学者エマニュエル・トッド氏の近著「問題は英国ではない、EUなのだ」についても、示唆に富み、EU圏内におけるグローバリズムの暴虐に対する強い怒りがわれわれの危機感と同様に共感され、時宜に合った、名著と思われます。
それについて異論はないのですが、彼の出自が人口学者であるからかもしれませんが、彼は、少子化日本国に「秩序ある外国人労働者の受け入れ」などを勧めており、現在のデフレからの脱却時期に、反目に働くかもしれないその政策の危険性に無自覚ではないのかとも思われました(当該受け入れで生じる問題は、EU諸国で実証実験してるでしょう、とも言いたくなりました。)。それよりは、きちんと財政政策(デフレ排除公共投資)を本始動して、景気を浮揚させ、凍結し続けた分配をきちんと行い、若者たちが複数のこどもを持てるようにするのが本筋でしょう、と思われました。
 しかし、彼は、彼の著書をきちんとたどれば、優秀な社会学者として彼の理論や分析が卓越しているのみならず、知識人として、「大多数の一般大衆の利害のために立ちあがりたい」という原則性が明快な立場にある人であり、過剰に期待するのは申し訳ないところです。
 実際のところ、私たちの問題は、私たち「国民国家」で解決していかなくてはならない問題であるしかないところですから。このたび、とても良い対談に遭遇しました。
天道公平さんへ (小浜逸郎)
2016-10-19 22:38:01
コメント、ありがとうございます。

美津島氏に伝えましょう。きっと喜ぶでしょう。

ヒラリー氏についてですが、すでに彼女はあらゆる意味でエスタブリッシュメントの走狗になり下がっていると思います。私は決してトランプ氏を支持するわけではありませんが、この選挙が民主党対共和党という対立構造のもとに行なわれるのではなく、民主、共和両党の支配層およびマスメディアが見栄も外聞もなく結託してトランプつぶしにかかっている情勢のもとで行なわれる不当なものであることは明瞭に思われます。それはひとえに、トランプ氏が(バーニー・サンダース氏も)今のアメリカ社会の極端な格差に対する民衆の怒りと不満をうまくキャッチしていることに対して、エスタブリッシュメントたちが危機意識を募らせているからです。ポピュリスト・トランプ氏は、この意義のある叛逆に成功しないかもしれませんが、ヒラリー氏が大統領になっても、根底にある社会矛盾は決して解消されることはないでしょう。ますます1%対99%の問題はその腐臭を放っていくものと思われます。

トッド氏についてのご感想には、全面的に賛成いたします。彼は久々にヨーロッパから出た大きな思想家だと思いますが、例の本で、日本に対する移民の勧めに言及している部分はいただけません。彼はおそらく「家族構造」を「物質的交通関係」に替わる新しい「唯物論的世界把握」として基本に据えているために、経済的なものの見方に対する抵抗感、違和感を抱いているのだと思います。気持ちはわからなくはありませんが、移民問題は経済問題に直結しているので、いま日本がこの問題に関してどういう危険な政策を取ろうとしているかについて、もっとよく調べて発言すべきだったと思います。
少子高齢化による人手不足は、外国人労働者の受け入れによって解決すべきではなく、公共投資、技術開発投資、設備投資による国民一人一人の生産性の向上によって解決すべきです。EU(ことにフランス、ドイツ)の惨状を肌で味わっていながら、トッド氏の例の発言は少々軽率というべきでしょう。
ちなみに、彼が心配している「人口減少」は、極めて緩やかなもので、危機として問題化するにあたりません。それよりも、日本が直面しているのは、中国による経済的、文化的、政治的、軍事的進出が、日本の衰弱をさらに推し進めるのではないかという危険です。外国人労働者の大きな部分は中国人ですから、移民問題は当然、この危険の中に含まれるわけです。
ないものねだりということになりますが、トッド氏は、そのへんの危機感を私たちとは共有していないようですね。

また鋭いご意見をお寄せください。
コメントありがとうございます (天道公平)
2016-10-20 07:25:52
前段の米国の大統領選においての、トランプ氏とヒラリー氏の対立軸が、著者の指摘される米国における1%と99%の支配と被支配層の先鋭的で本質的な問題に根ざしていることですが、再度昨日わが歴哲研で動画を見ていてその論拠がよく分かりました。日本の大衆のせめて半分でも、この構造への認識があれば、あの危険で、屈辱的なTPP問題に振り回されることもないだろうにと、ほぞをかむ思いです。やむをえず、私の立場で、あらゆる機会に、味方を増やし、戦っていきたいと思います。
後段の、著者の指摘される、トッド氏に対する認識「彼はおそらく「家族構造」を「物質的交通関係」に替わる新しい「唯物論的世界把握」として基本に据えている」という指摘にはびっくりしました。皆で話した、トッド氏に対する違和の正体を明らかにしていただいた思いです。次回の歴哲研で取り上げたいと思いますが、同時に、トッド氏にこの認識が届けばいいのですが、これもないものねだりかもしれません。
いずれにせよ、著作を買わずにこのような質の高い見解を開陳していただいていいのか、得をした(笑い)思いです。
ありがとうございました。
ことばの闘い (HIROMITI)
2016-10-24 09:03:24
グローバリズムですか。
この国は「周回遅れ」でグローバリズムに走っているといわれるが、われわれが外来文化をたやすく受け入れることや、今や東京では世界中の料理が食べられることや、神道だけでなく仏教やキリスト教の祭りもぜんぶオーケーだということなど、これらの民族性は、ひとつのグローバリズムなのではないですか。正確にいえば、グローバリズムを受け入れる民族性、ということでしょうか。もしかしたら、世界でいちばんグローバリズムを受け入れてしまいやすい民族であるのかもしれない。そしてそこに日本人であることの可能性もある。そういう問題がある。あなたたちが「ネイション回帰」は世界の趨勢だと煽り立てても、この国でもそうなっているという確証はない。トランプ問題にしろ、イギリスのEU離脱にしろ、ネイション回帰の醜さが露呈してきている、という印象さえある。人々が「醜いなあ」と思っているから、もともと民衆の気分に寄生している存在であるマスコミがそれをたたくという面もある。
問題は、グローバリズムでもネイション回帰でも解決されない。
日本人の「ネイション」という意識など、明治以降のたかだか150年のことにすぎない。歴史風土としての日本人の「国(くに)」という意識、すなわちアイデンティティは、「故郷」にあるのであって、「国家」にあるのではない。だから日本人は、「日本人とは何か」ということがよくわかっていない。外国人から指摘されて、「ああそうか」と納得したりする。
日本人は、日本人であることからはぐれてしまっている。だから、外来文化をたやすく受け入れる。
そんなにネイション回帰が大事なら、「ネイション」とかいう妙な横文字の言葉を使うことなどはやめて、すべてやまとことばで話せよ、ということになる。
たとえば、近ごろでは「ハロウイン」とかいうわけのわからない西洋の祭りがあっという間にこの国にも定着しつつある。これは、マスコミに踊らされたというだけではすまない現象で、マスコミと民衆はもう共犯者になっているのでしょう。民衆はもう勝手に盛り上がっているし、マスコミはそれを必死に追いかけている、
小林秀雄は、戦後の第一声として「君たち利巧な人たちはたんと反省するがいい」といったが、それをそのままあなたたちに差し上げたい。マスコミや権力者が「無反省」にグローバリズムを煽っているといっても、もともとマスコミも権力者も、民衆をリードしているのではなく、民衆に寄生している存在なのですよね。
この国には、グローバリズムに引き寄せられてしまうような歴史風土がある。グローバリズムがいいか悪いかなんて僕にはわからないが、現在がそういう情況になっているのなら、その歴史の運命はもう、受け入れるしかない。
あなたも学者なら、グローバリズムはやめろと安直に「反省」して安直に裁いてしまうだけでなく、この国ではなぜそれが受け入れられてしまうのかという問題意識があってもいいのではないのですか。「悪いからダメだ」だなんて、安直すぎますよ。
われわれは良くも悪くもグローバリズムに汚染されやすい民族であり、それはもう、この国が直面している歴史の運命かもしれない。たとえそれが地獄に落ちる道であったとしても、受け入れるしかない。
日本人は、「日本人」というアイデンティティなど持っていない。それが、この国の歴史風土であり、それが日本人の日本人たるゆえんです。
あなたたちは「日本人であることの同質性」などといったりするが、「同質」であったら好奇心もときめきも湧かないじゃないですか。われわれにとっての「国(くに)」は、「ネイション」ではなく「故郷」であり、そして「ふるさとは遠きにありて思ふもの」なのです。つまり、われわれ日本人の心は、「ネイション」からも「ふるさと」からもはぐれてしまっている。そういう「はぐれて」しまった「ひとりぼっち」の心を共有しながらときめき合ってゆく歴史を歩んできた。われわれはひとりで生まれてきてひとりで死んでゆく……これがこの国の伝統的な死生観であり、人として、そういう「はぐれて」しまった「嘆き」を共有できるのなら、相手がどこの国の人間だろうとかまわないし、そこにグローバリズムに汚染されやすい根拠のひとつがある。
「ネイション」などというものからはぐれてしまっているから、外来文化をたやすく受け入れることができる。
日本列島は、べつに「同質性」で「結束」してゆく歴史を歩んできたわけじゃない。「同質性」で「結束」してしまった集団は必ず自家中毒を起こす。これは世界中の普遍的な歴史の法則であり、この国の太平洋戦争時のことだけじゃなく、現在のあちこちの民族紛争しかり、「同質性」で「結束」しようとすると、異質なものを排除しようとする衝動がエキセントリックに肥大化してしまう。
そんなに日本人としての同質性で結束したかったら戦争でもすればいいし、それしかすべはない。
時代も人の心も、あなたたちの思い通りに動かせるわけじゃない。あなたたちは、左翼も左翼でも右翼でもない無関心層も一掃できると思っているのですか。一掃しなければならないと思っているのですか。
そうやって人や世の中を裁くことばかりして、何がうれしいのか。それ自体すでに自家中毒を起こしている事態だ、と僕は思う。
この世に正しいことなど何もない。理想の社会などというものはない。世の中は、「こうするべきだ」という方向に動いてゆくのではなく、人々の「こうせずにいられない」ということの、その切実さの集積とともに動いてゆく。
右翼思想という名の自家中毒。われわれは、あなたたちから「日本人とは何か」ということの真実を教えてもらおうとは思わない。「日本人とは何か」ということの思考が薄っぺらすぎますよ。今どきは右翼の人たちも左翼の人たちも、こうするべきだとかああするべきだとか、そんな言い方ばかりしてくるが、おまえらいったい何様のつもりか、と思うばかりです。そんなちんけな脳みそで世の中を背負っているつもりになりやがって、というか。
政治向きのことがどう決定されようと、僕はこの世の「員数外」の人間だから、あなたたちの決定に従いますよ。戦争をしたければすればいい。われわれはもう、この世の片隅で目の前の誰かや景色にときめきながら生きて死んでゆくだけで、いつ死んでも仕方のない人生でございますよ。野垂れ死にしようと、爆弾で殺されようと。

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