山 鳩 通 信

日常の発見をめざして

新美南吉を見直す

2017-07-27 09:45:01 | 読書

  新美南吉の 『牛をつないだ椿の木』 を久しぶりに読んで、感動が少しも衰えないことを知った。この本を中学時代に初めて手にして、それまで読んでいたものとは全く違った感覚の、独特の世界にひきこんでくれた南吉の童話が、今も、他のものが色あせて行くような中で益々冴えて来るようなところがある。
  いったい南吉のどの作品でも (私の場合 『牛をつないだ椿の木』 の中におさめられたものが特に)、当時の自然を背景としていることを忘れてはならないだろう。その自然は私の十代まではあったものであるが、今は残念ながら、少なくとも南吉の作品に描かれたような情景は消失してしまったと見る。
  そのことが、新美作品を理解ないしは鑑賞する上で、マイナスとなることは避けられない。

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