山 鳩 通 信

日常の発見をめざして

カラスウリ

2017-07-31 01:29:48 | 想い出

   子供のころ、我が家は背の高いひのきの垣根に囲まれ、その枝にカラスウリの 〈つる〉 がからみ、秋には黄色い実が点々としていた。
   カラスウリはその名のように畑で作る瓜とそっくりながら、食用にはならなかった。夏、すぐ上の兄が、まだ青い瓜の背面から中味をナイフでほじり出し、がらんどうにして、表に目、鼻、口の形に切り口をつけ、夜になって細いろうそくを中に立てて灯 (とも) し、庭先に吊るしていた。それが般若の面のように思われたし、一つの風物詩として妙に記憶している。
   兄はそういうことが器用で、私や弟を楽しませてくれたのである。  

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