別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン10 つれづれ感想3

2017-09-23 23:12:29 | シーズン10
第5話の200回記念エピは前に感想アップ済み。
第4話「まやかしの月」は、冒頭グラサン姿で水辺でくつろぐ兄弟のサービスショットv
ジャレが腕を折ったので、悪魔にやられたという言い訳で説明(笑)
狼人間にされてしまったケイトが再登場。話としてはケイトと妹ターシャのいきさつに、兄弟のこれからを案じさせる内容であまりエポックはない。ケイトは妹を助けたい一心だったのはわかるけど、狼に変えられる前は勝ち組な人生を送っていた彼女には、虚弱体質で他者の言うなりに生きてきたターシャが強い力を得れば、それを思うがままに使いたくなるということは予想できなかったんだね。

でも一人っきりで生きるのは辛い。いくらケイトが自制心が強くても。彼女は人間を食べていないのだから、ガースが婿入りした一族に入れてもらえばいいのに。兄弟もそこには思い至らなかったのか。まあ定番のトンデモ事態の直後だしねえ。ガースに連絡が取れるのかもわからないけど。
しかしターシャが「サミー」と言った時は、“それは兄貴だけの呼び方なんだよ狼小娘が!!”と、サムに代わっていきり立ったぜ。


第6話 執事は知っている

インパラの手入れをする兄貴から始まるエピが続いて、なんとなくほっこり。
ドーナッツ味のコーヒー! ぐえ! スタバみたいな甘いコーヒーは苦手。まあ紅茶党なのだが。兄貴よく飲めるな。
ボビーへの遺産。どうせロクなもんじゃないだろう。
正解。
叶姉妹の劣化版みたいな熟女姉妹に迫られる兄弟。
兄はケツを触られたが、まんざらでもなさそう。女に言い寄られるのは割とえり好みしない(笑)
熟女に好まれるサミーひさしぶり。そしてそれがとっても楽しい兄もひさしぶりv
叶妹(仮称)の方に押され、その気にさせて部屋を素通りするサム。ディーンならコッソリ抜き足のリアクションとかしそうだが、こういう際の平坦さがサムだぜ!
でもシェイプシフター発見のために、身を挺して熟女姉妹の真ん中に入る弟。
兄のニヤニヤに、ブルブルッと身を震わせる弟。まさしく大型犬。
ボビーへの遺産のキーペンダント、『処刑人』のツインズがしてるケルト十字のクロスみたいだ。
セレブの見解1 “ネルシャツ着てると悪党”
セレブの見解2 “まちがいなくホモだし”

乱歩と横溝を合わせたようなお屋敷密室もので、小品だが面白かった。ほぼ家の中で展開される話にデカい兄弟が小まめに働く話がわりと好き(笑)
でもシェイプシフターの娘は可哀想だった。ボビーは命はとらなかったけれど、屋根裏から出られず人とも触れ合えず生きるのでは、怪物でも辛すぎる。いわば座敷牢に閉じ込められて育った望まれぬ子ども。やっぱり横溝っぽい。
遺産はすべて彼女に残されていたので、人を殺さず自制していれば執事にも閉じ込められず、好きな人生を歩むチャンスもあったろうに。

兄貴は人ならざる者には残酷さが見える。人間に抑えてる分、怪物だとタガが外れるようで心配する弟。ケイトとターシャの時も、サムの抑えとケイトの理性で我慢した感じだった。

しかし200回記念エピを挟んで、狼人間とシェイプシフターの回を続けたのって、まるでシーズン9のスピンオフのエピソードの言い訳みたいだな。
悲哀をもって描かれるのが本編の狼人間とシェイプシフターの基本。大学行ってフラフラしてるシフターの息子と望まぬ結婚を強いられてる狼の娘のセレブ怪物一族ロミジュリなんて納得いくわけねえ。キャンセルで正解。

お屋敷の執事に「心配すんなアルフレッド」と兄が言ったのは、ご存知バットマン=ブルース・ウェインの名執事アルフレッドのこと。
でも原題は「Ask Jeeves」 イギリスのユーモア小説の白眉、ウッドハウスの執事ジーヴスのシリーズ。その名を借りた検索サーチがこの名でした。(現在はAsk.Com) サムは知ってそうだな。兄貴はイギリス小説は知らないよね(笑)


第7話 魔女ロウィーナ


またいろいろ詰め込んだな

複数のラインをぶっこむ回はなくならないねえ。 
メインは3話のラストに登場した魔女。ロウィーナは、この後数シーズンにかけて重要な役目を負う。
演じるルース・コンネルさん。実に魔女っぽいルックスと強烈なキャラで印象強し。

まずは兄貴の出会い系アプリ利用から(笑) ディーンのルックスで必要あるんかというところは、デカパイさんとナニするのが目的なので利にはかなってる。しかし付き物であるデメリットが、サム曰くのゴツいトラック野郎でもヤバい病気のある人でも普通のポン引きでもなく、魂お支払い一括の三下悪魔だってのがウィンチェスターの引き寄せの法則。
そして兄のプライヴェートは認めぬ弟の一貫性。

今までのよくわからんちんのエセ魔女(および魔男)と違い、正統派にして厄介そうなロウィーナ。この手腕と口八丁、そして悪運の強さ。どこかで見たぞと思ったら、ラストに明らかに。
クラウリーは以前から、おふくろは魔女だって言ってたよね。伏線でもなかったんだろうが、今になってそのネタを大きく広げる時が到来。
クラウリーはファーガス・マクラウドの体ではなく、現代の男の体を使ってる。でもロウィーナは本人の体で、しかも若さを保ってるのにはじめクラウリーは母親とわからなかったみたい。別れてから数百年たってるからだろうが、クラウリーにとっては覚えていたくはない母だったのもあるからか。
ネタでも売春はスパナチュには似合わないなあ。小さいお子さんも見てますよ。クラウリーに悪趣味だと弁解させんな(笑)


そして天使パートは急展開! というか急降下展開!
ハンナの器キャサリンの旦那の登場で、ハンナあっさり一抜けました。おやおや。
キャスファンのブーイングがあったか、女優さんの都合か。それとも天使同士の恋模様を描くのは無理があったのか。この先の回を見ると、どちらかと言えばキャスに器とその家族に向かわせるために、ハンナを今シーズンの始めにも継続させた感もあり。

シャワーを浴びるハンナ。前回キャスに恋愛御法度と釘を刺されて、逆に彼を翻弄する意向か。女心をさらに進化させた(笑)
しかし女優さんのクイっとくびれたウエストと、ハンナちゃんノーブラ!?という方に気を取られた。

旦那の登場でいきなり人間に申し訳なく思う心理は唐突すぎるが、器の人間のことを考えろやという文句への答えをだしてくれたので、ハンナちゃん良しです。
器に差し出した人間は、天使に選ばれたという選民意識があった人も多かろうが、誰にせよあんなゴザった天界騒動に身体を駆り出されると思ってなかった。人間は塵同然、地上のこともなんも考えてない天使たち。それでも天界騒動にあたってた時はまだしも、地上に落ちちゃったから身体借りたい、でもこっちの好きに使って生きるからって、ほんとどうなんだ。憑り移られた人間は中で「帰りたい、帰してください」と叫んでただろう。それを無視こいて釣りして哲学語ったり、怒りと被害者意識で権利を叫んでたりしたと思うとまじ天使ろくでもない。
この問題はS9のガドリエルあたりから感じていて、嫌でも憑りついて悪事を働く悪魔より、善いものの姿をかぶって乗っ取る方が気に障ってたんだよね。
器になったものの人生と、その家族。その問題にキャスは今シーズンで取り組むことになる。
ハンナと別れるキャスは、恋まではいかなかったけど切なそうだったね。


そしてまだあった、コールとの再会。おまけみたいにつけるなよ~。あっさりで残念。もっと引っ張れるのに。コールさん良かった。
これも悪魔化と刻印に対する兄貴の覚悟を見せるために使われたか。でももう10のネタバレはいいよね。コールはこのあと1回登場してくれます。

死線を知っている男だから、ディーンの目を見て嘘はないとわかったんだろうね。ここでのジェンとトラヴィスさんの表情素晴らしいよ。シーズン10は兄貴がとても美しく撮られてるのもポイント。


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