高岳堂Blog【goo出張所】

上方落語を愛す

最後の大舞台

2007-09-26 18:05:40 | 落語
昔のビデオを家捜しして、桂吉朝師絡みのものを探していたら、そうそう確かこの番組にも出てはったな、と思ったので「NHKスペシャル 桂米朝 最後の大舞台」を見る。
2002年6月2日オンエアのもの。米朝師が大ホールでの独演会はもうしないと宣言したために追いかけたドキュメントで、結構細かく取材されていて興味深い番組である。

金比羅の会での様子。ダメだしのためのメモ書き。反省会。
二日分を取材しているとみえて服装が違う。出番の弟子連もたくさん映っている。ざこば、吉朝、小米朝、都丸、米平、む雀、米左、団朝、こごろう、吉坊、佐ん吉など。小佐田定雄氏も。
米平には噺の中の言葉遣いについて、む雀には縫い物の糸の切り方について、ざこば師には「らくだ」での紙屑屋が酔うにつれての箸の使い方について指導。ナレーションが当日のざこば師の高座と米朝師の、おそらく「上方演芸ホール」での高座を比較して説明している。

サンケイホールでの正月興行で、直前に亡くなった桂歌之助のことに触れるマクラ。客が不自然に思わないように、という気遣い。

地方での一門会の打ち上げで、前座なのにウケたので持ち時間15分をオーバーした桂よね吉を叱るざこば師だが、擁護するような発言の米朝師に「甘ならはったわ」と嘆くざこば師。

体調が悪くなったときに代演を頼めていた桂枝雀師の存在がなくなってから独演会を控えるようになったというナレーション。
枝雀師のインタビューと師弟の「愛宕山」の高座の違い。

そして東京・歌舞伎座での最後の独演会。演目が「一文笛」と「百年目」。
この難物「百年目」の解説もある。登場人物の表現の仕方を紹介。
歌舞伎座の前に芦屋での高座。言い間違える米朝師。舞台袖で聴く吉朝師。
インタビューで吉朝師は「今まで一回やったことがあるが、うちの師匠のを真似しているだけ。内から出る説得力が必要な噺」と。
歌舞伎座では、旦那が番頭に諭す場面で、丁稚にきた当初の番頭の思い出の箇所を飛ばしてしまう米朝師。舞台裏で聴く吉朝師は「あちゃー」の表情。流れで飛ばしたところをうまく挿入した米朝師に、吉朝師も安堵の表情。
しかし、高座を降りて楽屋で弁当を使う米朝師は「一世一代の大トチリや。なんであないに落ち込んでんのかて、吉朝に聞いてくれ」。
自分の芸に納得しない米朝師。最後は桂雀々に「地獄八景亡者戯」の稽古をつけるところで終わる。

上辺だけに終始しがちな落語関連のドキュメントが多い中、内容のある番組であった。NHKもすてたものではない。
ジャンル:
芸能
キーワード
地獄八景亡者戯 上方演芸ホール 小佐田定雄
コメント (2) |  トラックバック (0) |  この記事についてブログを書く
Messenger この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック シェア
« テープ | トップ | 小米朝の決意 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見たかったです・・・ (ちびちび)
2008-06-21 19:39:43
二年前から米朝落語に陶酔しています。CD,DVD、本を探しては手に入れています。先日読んだ本で2002放映のこの番組の事を知りました。見たかったです・・・
ドキュメンタリー (高岳堂)
2008-06-29 15:24:04
はじめまして。この番組のことが本に載っていましたか。
米朝師関連のドキュメンタリー番組は、近くNHKで放送されるらしいです。今年はじめから取材が入っていて、6月ころに放映予定だったのが延びているみたいです(米二師のブログなどをご覧下さい)。是非チェックしてみてください。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL

あわせて読む