高岳堂Blog【goo出張所】

上方落語を愛す

上方落語寄席発祥の地

2012-02-04 13:59:12 | 落語
帰省中。
かと言って落語会に行ける余裕もなく、なんとか間隙を縫って「上方落語寄席発祥の地」の顕彰碑が建立されたと聞いていた坐摩神社に行ってみた。
本殿にまずは詣り、左手に碑があるのはすぐわかる。
大坂で初めてこの地に常打ち小屋をつくったとされる初代桂文治を讃えたもので、碑には肥田晧三氏と現代の常打ち小屋である天満天神繁昌亭開設に尽力した桂三枝会長の文章が書かれている。中央には当時の興行番付の銅板がはめ込まれている。
ただ現状では見る人も少なかろう。この碑の存在と初代文治の偉業をもっと広く知らしめるためにはなんらかのイベントが必要ではないだろうか。
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桂吉朝七回忌追善落語会@ 国立演芸場

2011-12-18 19:42:30 | 落語
きのうの「桂吉朝七回忌追善落語会」では、ホールで飛び交う関西弁もそうだが、高座で久々に上方の匂いを感じた。
吉の丞は「遊山船」で(前半のゴチャゴチャをカット)、今ごろ夏の噺かいとは思ったが、上達の跡が窺え頼もしく思う。
吉坊の「胴斬り」は、外見と声の線の細さは相変わらずだが、飄然としたニンが荒唐無稽な噺にメルヘンを与えている。
よね吉も相変わらず長っ尻で(性格なんだろう)「蛸芝居」。さすがに芝居気を持つから流麗で、特に蛸の顔がいい。
吉弥は「時うどん」だったが、できればあさ吉で観たかった。独自色を磨いて安定感たっぷりの高座だった(うどんの量が少ない感じがしたが)。
あさ吉は「まめだ」だったが、これも彼らしいと言ってよいのか、あっさりとしたもの。決して誇張やあざとさがなく(この噺の他の演者ではクドイのもある)、お茶漬けの味。
中入後、緞帳が上がると紋付き袴の七人が並んでの一門「ご挨拶」。
筆頭のあさ吉の挨拶に続き、今回噺の出番のなかった佐ん吉としん吉が挨拶(ふたりは下座の鳴り物で奮闘。銅鑼のボンが特に効果的)。出番のあった者もマクラで師匠の話をしてはいたが、座談的にもう少し吉朝師についての話が聴きたかった。
あさ吉は弟子間の不和の噂をギャグに一門一致団結を強調。「僕が『吉朝』を襲名する」という衝撃発言の佐ん吉の提案は「『吉朝本店』など皆が吉朝を名乗り、自分は『高麗橋吉朝』」というのがおもしろい。先々の予見できるトラブルを制したセンスある妙案(実際はさておき)。
暗転し、吉朝の「猫の忠信」の映像。出囃子の「外記猿」にはついグッときてしまう。ytvの「平成紅梅亭」のもので、眼鏡を持参するのを忘れたのが痛恨であったが、やや画像は粗く、音声も多少のタイムラグがあった。がしかし、動く吉朝師は出色の出来であることを再確認する。
ロビーには見送りに七人が並ぶ。6年前の「桂吉朝を送る会」を思い返す(12月の22日で、寒い日だった)。
カウンターに置かれた花に囲まれた吉朝師の写真に礼を言って会場を出る。

終演後、Oさんにお仲間を紹介していただき、都合六人で吉朝師を偲んで献杯。「誰の思いもおんなじや」の事柄を肴に夜は更ける。楽しく得難い夜も吉朝師のお陰である。
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東京の愛宕山

2011-11-23 13:33:38 | 落語
浅草の「復興支援寄席」にしろ池袋の「福袋演芸場」にしろ、出掛けるには遅すぎた寝起きで、慶應義塾大学の三田祭には行くとして、さてどうしようか思案した結果、その過程の有効利用として愛宕山をめざすことにした。東京落語での「愛宕山」の舞台は、同名のこの愛宕山でよかったのか記憶が曖昧ではあったけれど、ままよ行ってしまえ、と出掛ける。
霞ヶ関駅から徒歩15分ばかり、車で登る道らしい「愛宕神社参道」「愛宕神社入口」の表示看板がある。隣接にはNHK放送博物館があるようだ。
やや急な坂ではあるが、せいぜい丘と呼べるくらい。いまだに京都の愛宕山には行けていないが、標高26m足らずというから(それでも「自然の山」としては23区内随一らしい)、同じ扱いをしてはいけない。
社で頭を垂れ、ぐるりを散策。本来の表参道である男坂の石段(出世坂)を下りる。85段。
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墓参りに行ったけれど

2011-09-26 12:01:28 | 落語
いつも「鈴本早朝寄席」や「黒門亭」に行った折りには、湯島天神にお詣りすることにしているのだが、きのうは彼岸でもあることだから落語家さんの墓参りでもしてみようかと、千駄木駅で降りる。「天神山」の「お寺でお茶ひいてお宮さんに出てしもた」の逆ルート。
まずは大圓朝の墓所である全生庵。あの夏の「円朝まつり」のクソ暑さはいずこ。涼やかな風が吹いている。線香を手向け、落語界の隆盛を祈る。
次に向かったのは、谷中五丁目の観音寺。ネットで調べてみて八代目桂文楽師と三代目桂三木助師の墓所とあったので行ってみた。
しかし、門前の史跡紹介の説明板には赤穂浪士ゆかりの寺とあるだけで、両師のことは何も書いていない。正確な地番まで把握していないので、見当違いかも知れぬと思いながらも寺内を探すが、たくさんの墓石故に芸名も本名の並河も小林も見つけられなかった(小林家の墓はあったけれど三木助師の墓かはわからない)。
仕方なく、谷中霊園へ向かう。
ここには初代三遊亭円遊(鼻の円遊、ステテコの円遊)の墓があるとかで、広大な霊園ではあるけれど、あるページには墓の位置まで載っていたのでそれを頼りに探す。ところが「甲12-10」とまでわかっているのに現地にはその区画の表示がなく、周辺を探してもそれらしき墓石はなかった。
全生庵では案内表示があったので他もそうだろうとたかをくくって、周到な準備を怠った結果ではあるが、なんとも徒労感は拭えない。
いずれ志ん生・馬生・志ん朝三師の菩提寺である環国寺(文京区小日向二丁目)を訪れたいと思っているが、充分下調べをしたうえで行かなければと肝に命ず。
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隅田川花火大会

2011-08-27 22:14:12 | 落語
きょうは、ほんとうならば黒門亭の第一部「二ツ目がトリ!」に行くつもりだったが(出演が金原亭馬遊、柳家喬太郎、橘家圓太郎、柳家わさびの各師で、顔触れからも早めに着いておかないとなあと思っていたくらい)、生憎と仕事が入ってしまい、これには逆らえない。
昼間の楽しみは諦めるとして、事前に夕方からつもりをしていたのはきょうの隅田川花火大会である。
二十数年前在京の折りに、多摩川の花火大会を見たのが東京の花火の最初で最後だったが、近くに住んでいることだし名物の風物詩の見物を逃す手はない。アパートからでも、東京スカイツリーが見えるのだから花火も見えるだろうと思うのだが、やはり間近で見るのが格別だろうと、東武伊勢崎線沿線で6時に仕事をあがって行ってみることにする。電車の中はさすがに若いアベック(!って今どきの言い草やおまへんな)の浴衣姿が多い。
ビューポイントは、お勧めポイントというところも当然あるのだろうし、落語好きなら「たがや」の舞台である両国橋に陣取るのがこだわりというものかもしれないけれど、まあそこまでの固執もない。浅草で降りる。
どこが良いやらと思案して、スカイツリー見物に行ったときの記憶から隅田公園をめざす。
警察やガードマンがマイクで立ち止まりや座り込みを注意するが、歩行者天国になっている大きな通りではレジャーシートで酒盛りをしている輩が大勢いる。隅田公園の工事中べりの歩道を北に進み、木立の切れ目の辺りでちょうど花火が始まった。それまで緩い歩みの人たちも足を止め、そのままその場で上空を仰ぐ。
花火の大輪に歓声やどよめきや拍手が上がる。花の美しさも良いが、腹に響く重低音が良い。連発のときなどは一種の音楽である。
風向きもあって、残り滓や灰が降りかかってくる。火薬の臭いも臨場感を高める。
約1時間半のページェントはまさに「日本の夏」で(今年は震災の関係でひと月遅れの開催らしいが)、堪能して家路につく。
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第2回すみだストリートジャズフェスティバル

2011-08-20 20:22:15 | 落語



午前中の仕事を済ませて、午後からは「第2回すみだストリートジャズフェスティバル」に行ってみる。
午前の仕事が東武伊勢崎線沿線だったので、まずは業平橋駅で降りたが、最寄りの会場でのイベントには時間が早く、無料の「ジャズバス」でメイン会場まで移動。バスの中でも演奏があったのには驚く。
メインステージの錦糸公園をはじめ30数ヵ所のライブスポットがあるが、錦糸町駅周辺の会場をウロウロ行ったり来たり。
MYST.、Gato Negro、正則学園高校EMP、帝京高校Swinging Hony Bees、フカノマサシ&THE SIDEWINDERS、朱恵仁トリオなどを聴いた。どのバンドも楽しませるパフォーマンス。観客は老若男女さまざまだが、みなさんにこやかに聴き入っている。
あちこちで音楽が聴こえるお祭り。それにまたジャズというのがいいではないか(厳密に言えば他のジャンルのバンドもあるけれど、気持ちが「ジャズ」なんだろう)。少し歩けばジャズが聴こえてくる。坐摩神社などでの落語興行のはじまりも、叩きの音に「なんかやってる」てな、こんな感じだったんだろうなあと思ったりする。
雨が降らずによかった。あしたも行こうか。
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夏休み

2011-08-18 20:49:49 | 落語
この3日間帰省していたのに、まず桂米朝展の公式パンフレットを持って帰るのを忘れて添付のDVDを見損じたことが失点のひとつ。
在宅中も撮り溜めのビデオを観ることなく、まったく落語に触れず怠惰に過ごす。
モチノキとカエデとマツの剪定に掛かりきりで、植木屋の日々としての3日間だった。
ケータイも置いたままで見もせず、充電の用もなかった。
帰り際に仏壇に線香をあげただけ。
まあ昼寝で惰眠を貪るくらいだから、のんびりとした盆休みとは言える。
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圓朝まつり2011

2011-08-07 16:13:24 | 落語
谷中・全生庵での「圓朝まつり2011」に初めて行く。在京の恩恵。
もともとは「圓朝忌」であったわけで、まずは圓朝師の墓に参ろうと思ったが、ちょうど扇子のお焚き上げの時間で本堂前は大混雑。ぐるりと廻って墓所のエリアに入ると閑散としたもの。
その後公式ガイドブックを入手して会場内を回遊。
なにもしなくても汗はだくだく流れ、ビールなど呑もうものなら追い打ちがかかる(けれども缶ビールを2本とフランクフルト)。
寺内のフリースペースは狭いから、屋台は凝縮され(テントひと張りに三店が共有というようなブースもある)始終人が溢れている。
午後1時過ぎから柳家権太楼師率いるゴミ隊パフォーマンスを観る。「太神楽」と歌謡ショー。柳亭こみちが「帰ってこいよ」、柳亭市馬師が「ちゃんちきおけさ」と、にゃんこ金魚、林家正楽師らをバックダンサーに従えての「無法松の一生」。大いにわく。
合間は専らサイン集め。戦利品は、
柳家喬太郎
台所鬼〆
柳家小里ん
金原亭伯楽
春風亭一之輔
林家彦いち
柳家小さん
古今亭菊之丞
林家正雀
古今亭志ん輔
柳家三三
春風亭百栄
林家たけ平
林家三平
の各師(獲得順)。みなさん嫌な顔ひとつせず気安く応じてくれる。
結構ゲットできたほうだと思うが、柳家さん喬師のブースなどは長蛇の列が続いて早々に断念したけれど、多少の列があってもタイミングをずらせば比較的すんなり貰えたりするし、噺家さんは時間帯によって会場にいたりいなかったりなので(さん喬師は3時には離れられたよう)、余裕の気持ちがあればなんとかなりそう。
1時半頃に一旦退出し、来年は来られるかどうかわからないから(たぶん帰阪している)、3時頃に舞い戻ったがだいぶ人は少なくなってきていた。
しばらくいたけれど、雲行きが怪しくなってきて、ふとんを干したままなものだから帰宅することに。町屋に着くと雷鳴轟き、ポツリときて慌てて戻る。
腕は陽に灼け、足の裏はジンジン。ああ、疲れた。けれど楽しい一日だった。
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週末の楽しみは

2011-08-01 22:44:38 | 落語
台風6号のお蔭で、この時期と思えぬ気温の低い日が続いたが、今週半ばから週末にかけてはまた暑くなると天気予報士がラジオで宣っている。今度の日曜日は落語協会の「圓朝まつり」がある。9月第一週末の「彦八まつり」も残暑で大概暑いけれど、8月の初めは普通ならば酷暑のはずである。しかし暑いと言って行かないわけにはいかない。
勿論初めての参戦で、会場の全生庵は既に下見済みである。
鈴本演芸場で入手したリーフレットによれば、「彦八まつり」を思い描けばよいような催しが並ぶ。
楽しみはやはり落語家さんとの触れあい。まだまだ顔と名前が一致しない新参者であっても、ミーハーよろしくこの際お声掛けをしてお話できればと思う。サインも勿論ねだってみよう。
柳亭市馬師のノドにも期待。
野暮な仕事はないはずで、楽しみな週末である。
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吉朝DVD

2011-07-30 16:15:06 | 落語
新宿へは、再訪の「桂米朝展」。
もう一度ゆっくりと見学。
係の方に勧められ、芳名録のような堅苦しいものではない、なんでも帳とも言うべきノートに記帳もする。過去分を読むと、千葉や神奈川の、東京圏の比較的遠方から来られている人やわざわざかはわからないが関西からも来場がある。
読んでいると係の方の会話が小耳に。「先ほど車で(自宅を)出発された」という。あすの落語会に出演の米朝師のことだろうと思われる。お気をつけて。

米朝展を訪れたのは、落ち着いて再度見学したいと思ったのもあるけれど、大阪のFさん情報で、11月に発売される桂吉朝師のDVDのチラシが米朝展の会場で配られているとのことで、それをゲットする目的もあった。
前回は気がつかなかったのだが、件のなんでも帳のテーブルに置かれていた。
「落語研究会 桂吉朝全集」と銘打たれた7枚組。国立劇場でのTBS落語研究会の高座が収録されている。
DISC 1「蛸芝居('00)」「たちぎれ線香('96)」
DISC 2「仔猫('95)」「はてなの茶碗('97)」
DISC 3「河豚鍋('01)」「どうらんの幸助('99)」
DISC 4「米揚げ笊('01)」「住吉駕籠('98)」
DISC 5「崇徳院('93)」「猫忠('94)」
DISC 6「高津の富('98)」「狐芝居('00)」
DISC 7「不動坊('03)」「質屋藏('97)」
当然実演時のものとは言え、演目の選択がよい。既発売のものとの重複を避けるなど配慮があるだろうけれど「七段目」「愛宕山」「化物使い」などなど、第二期の発売も期待したい。
監修は小佐田定雄氏。各巻に解説がつき、小佐田氏の他、長井好弘、三林京子、茂山千三郎、チチ松村、木原実の各氏(解説というよりはライナーノーツ的なものだろうか)。「特別寄稿」では桂米朝師が執筆。
「カートン箱入りDVD全7枚組」は税込み?27,930、11月9日の発売。七回忌に合わせている。貯金しておこう。

このチラシには米朝師の「文化勲章受章記念DVD3枚組 桂米朝らくごの世界」と吉朝師と同様にTBS落語研究会の映像を収録した「五代目三遊亭圓楽名演集」の告知が掲載されているのだが(米朝師については他に「蔵出し!米朝全集」DVD7枚組が年末に発売されるらしい)、最下段に「スクリーンで観る高座・シネマ落語 落語研究会 昭和の名人 参」の記載がある。
東銀座・東劇で11月26日から3週間限定上映ということで、「出演」は吉朝、圓楽、志ん朝、十代目馬生の各師。「地獄八景亡者戯」の寄席さながらである。
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