「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

東京五輪までになすべきこと:輸入感染症への完璧な備え

2016-10-16 10:59:51 | 各論:新型インフルエンザに備える
 2020年までにやるべきこととしての、輸入感染症への完璧な備え。

 特に行政としては、何を備えればよいか。

1、医療機関側への啓蒙

〇基本的な感染症の知識(潜伏期間、緊急性、伝播形式など)
1)マラリア
2)エボラ出血熱
3)中東呼吸器症候群MERS
4)ジカ熱
5)侵襲性髄膜炎菌
6)梅毒
7)デング熱
8)新型インフルエンザ
9)SARS
10)細菌性赤痢、腸チフス・パラチフス、コレラ
11)結核
など

〇問診における「渡航地域⇒疾患の疫学、渡航期間⇒潜伏期間」と症状など問診内容

〇緊急に対応すべき疾患
1)緊急的な治療が必要な疾患;敗血症、髄膜炎菌感染症、重症熱帯熱マラリア

2)隔離などの対応が必要な疾患;ウイルス性出血熱

3)早期治療が望ましい疾患;熱帯熱マラリア


〇受診前の電話段階からの対応

〇感染症疑い患者の待機場所、空間や時間を分けること

〇感染症疑い患者の搬送ルート

〇感染症疑いの患者との接触者の追跡法

〇感染症疑い患者から得られた検体の輸送方法の指導

〇院内スタッフへの感染予防⇒飛沫感染、空気感染対策、便・体液・血液への接触感染対策、ワクチンでの予防

〇院内二次感染を防ぐこと

〇シミュレーション訓練実施のしかた

〇風評被害対策




2、マスコミの啓蒙

 風評被害に配慮した報道


3、医療機関と行政のインターネットを用いたリアルタイムの感染症情報の共有、

〇医師会に入っていない医療機関含め

〇欠席者情報収集システムの活用


4、「健康危機管理対策関係機関連絡会議」での感染症パンデミックに備えるための議論と情報共有、


5、実践的な連携訓練の実施


6、感染症保持者と接触の機会の大きいところ(検疫、T-CAT、観光部門)で働く方々の予防接種の徹底
  


7、蚊対策

 蚊を発生させない


8、バイオテロ対策(炭疽菌、ペストなど)


など
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