●イーグル・アイ（74）

レイチェルは何で選ばれたの？






’08　アメリカ　112分
監督・・・Ｄ・Ｊ・カルーソ
製作総指揮・・・スティーブン・スピルバーグ
出演・・・シャイア・ラブーフ / ミシェル・モナハン / ビリー・ボブ・ソーントン / ロザリオ・ドーソン / マイケル・チクリス 




「私の言うとおりにしなさい　さもないと死ぬことになる」突然かかってきた1本の電話。その瞬間から、コピーショップの店員ジェリーと、法律事務所で事務係として働くシングルマザーのレイチェルの平凡な生活は一変する。アリアという謎の女性に引き合わされたまったく面識のない男と女。彼らの愛するものを奪い、目的も知らせぬまま、次々と指示を伝え秒単位で行動させていくアリアは、二人を戻ることのできない恐怖へと巻き込んでいく・・・




最近スピルバーグお気に入り、秘蔵っ子のシャイア君。
「ディスタービア」でタッグを組んだＤ・Ｊ・カルーソ監督と再び組んで登場。


　　　　

ジェリーが双子の兄の葬式から自宅へ帰ってみると、そこには見た事もない武器の山。
そしてそこへ知らない女から電話がかかって来る。

　「逃げなさい。ＦＢＩが突入してくる」

と・・・。
いきなりそんなこと言われたって言う事なんて聞けるワケない！
突入してきたＦＢＩに連行され、大量の武器が動かぬ証拠となってテロリスト扱いされるジェリー。
が、そこへもあの女から電話がかかってくる。

とりあえず言われたように逃げたジェリーだったけど、
誰かもわからない相手から指示されたって当然従う事なんて出来ない、と逃げようとすると、
あの手この手を使い、ジェリーに指示通り動くように強要する女・・・。
言われたまま車に乗り込むと、そこには見知らぬ女が。
でもその女は電話の女ではなく、息子を人質に取られジェリーと同じ様に指示に従わざるを得ないレイチェルだった・・・。


　　　　

前半は『この電話の女が何者か？』という事がメインになっています。
無茶な要求ばかりする女。
近くにいて自分達を見てるに違いない・・・でもどこにいるかわからない・・・
でもその女の言う通りに動いていれば、パトカーとのカー・チェイスという窮地からも脱することが出来る。

　さて、この女はだーれだ？


女の正体が判明してからは、『コイツがやろうとしている事をどうやって止めるのか？』というのがメイン。
犯人に見つからずにいることはまず不可能。
それを、真相をつかんだＦＢＩ捜査官モーガン（ビリー・ボブ・ソーントン）や空軍捜査官ペレズ（ロザリオ・ドーソン）らと協力して、
犯人を食い止めるべく奔走します。
（“奔走”なんていう生やさしいモノじゃないが・・・）

　　　　

犯人についてはありがちかな？とも思えたけど、
追ってくる連中から危機一髪で逃げる様や、ド派手なカーチェイスは面白かったです。
犯人の目的がわからないところもスリリング。
ビリー・ボブ・ソーントンも、ひと癖もふた癖もありそうな老練（失礼かな？）な捜査官を好演。
シャイア・ラブーフの、驚いたりおどおどしたりする表情は好き。
実生活もそうなのかな？なーんて思ってしまいますが、結構やんちゃしてますよね～


冒頭のシーン、「私が見てるのは“イーグル・アイ”よね？」と思わず言ってしまいそうなすべり出しですが、
これが後々、重要なポイントになっているので気を抜かずに見ておいて下さいね。


　　　　

でもジェリーが犯人に選ばれた理由はわかるけど、
レイチェルは何で？？
あの楽団の子供にレイチェルだけが同伴しなかったから・・・とか？

　　　　


電話の電源を切っていても、ＦＢＩが電話会社と提携して電源を入れ、
電話から声を拾って会話を聞くことが出来る・・・と劇中で言ってたけど、実際に出来るんだそうな・・・
そう言う事を考えると、この映画、まんざら現実味のない話ではないような・・・
恐ろしやぁー

　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　【　個人的採点・・・75点　】　　犯人がわかっても驚きがなかったから・・・。