母方の家(仙台)に伝わる古文書が家にあるのですが、全く判読できず何が書いてあるのか以前から気になっていました。母が言うには伊達政宗の次男で仙台藩二代当主の伊達忠宗が政宗時代からの家臣である茂庭(鬼庭)綱元へ宛てた書状だとのことでした。
その真偽を調べるべく、仙台市博物館へ連絡してみたところ快くその解読を引き受けてくれたのです。古文書のコピーを送り一ヶ月、その回答を送って来てくれました。
完璧に解読してくれた上に詳細な解説まで書いてくれています。さすがは地元の博物館です。その知識と親切な対応に感服しました。
忠宗が綱元に送った手紙であることには間違いなく、江戸にいる忠宗から仙台で留守役をしている綱元へのものだそうです。その内容は
「初鮭を送ってくれてありがとう。美味しくいただきました。そちらも無事でなによりです。」
といった他愛も無いものでした。でも当時の主従関係は重く堅苦しいものだというイメージを持っていたのにこんなにもきめ細かな家臣との心の交流があったということは何か微笑ましく感じられました。名君と言われているだけのことは有りますね。
四百年も前のこんな出来事と現代の自分がこんな形でつながっていると思うと不思議な感じです。四百年前が身近に感じられます。
歴史って面白いです。